砂時計に出会った瞬間⏳に立ち会えた日
先日、働いているこどもミュージアムで、6歳の女の子と3分間のとてもゆったりとした素敵な時間を過ごさせてもらいました。
お友達何人かと鬼ごっこをしていたその女の子は、テーブルの奥にさっと隠れて。はぁはぁと息を切らして、それをなんとか抑えながら。そこで、そのテーブルの上に置いてあった砂時計を見つけたのです。
私がちょうど近くにいたので、
「ねぇ、これなぁに?」と、その女の子が私に聞いてきました。
「砂時計だよ。見たことある?」と、私。
「知らない。これで何するの?」と、女の子。
私が砂時計を返して見せると、わぁっ、と小さな驚きの声を出して、見入っています。
「これで、3分間計れるんだよ。」と、私。
「え、どうやって?」と、女の子。
「砂が全部上から下に落ちたら、3分間。それからひっくり返したら、また3分間。」と、私。
もうひとつの砂時計を見せて、
「この砂時計では、1分間計れるんだよ。こっちの方が砂が速く落ちていくでしょ。」と、私。
両方の砂時計の砂が下に落ちるまで見届けていると、お友達がやってきました。
「あそぼーよー。」と。
「待って、今ちょっとこれ見てるから。」と、女の子は3分間用の砂時計をひっくり返して、落ちていく砂をじぃーっと見入っていました。
「きれい。。。」
その隣で、私も一緒に、じぃー。
3分間。とってもゆったりとした、きらきらの宝物にしたくなる時間を過ごさせてもらいました。
私自身が砂時計に出会った日のことは覚えていないけれど、この女の子が初めて砂時計を見たあの瞬間に立ち合わせてもらえて、一緒にその感動を味わえて、とっても温かい気持ちでいっぱいになりました。
大人になると忘れてしまいがちな、新しいものに出会ったときの感動や発見の喜び。こどもたちに教えてもらってばかりです。
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