見出し画像

【ポールスミスの世界観】 ブラウンズホテル (イギリス)

宝飾メゾンや雑誌社によるホテルづくりもいいけれど、著名なデザイナーさんによるひと部屋だけの空間づくりも素晴らしい。そんなホテルをご紹介✨

Brown's Hotel(1837年開業)

ヨーロッパのホテルを取り上げるといつも感じる、その歴史の長さと深さと壮大さ。釈迦に説法とわきまえていても言いたくなる、英語の Brown's という表現。ブラウンさんが立ち上げた、ブラウンのホテル。素朴な表現なのに、時とともに貴重なネームバリューをもっていく・・なんてロマンですよね(伝わってない気がするけど😅)

ブラウンさんが小さなホテルとして始め、周辺の建物を追加購入して敷地を広げていき、ジェームズ・ジョン・フォードさんというホテルマンが買い上げて顧客リストがどんどん華やかに。フォードという苗字からフォードモーター創設者のヘンリー・フォードと誤解している人も多いみたいだけど、もちろん時代もお国も違います。

歴史が動く瞬間の舞台を何度も経て、20年ほど前に大規模な改装をして今のブラウンズに。そんなブラウンズでいちばん有名な客室といえば、ノーベル賞作家のラドヤード・キプリングさんの名前を冠したスイートルーム。ホテルの公式サイトでは ”ブラウンズでジャングルブックを執筆した” とも書かれていて、最後の仕上げや短編のうちの何作かはブラウンズで書かれたものがあるんでしょうか✨

そして!そのキプリングスイートに次ぐ素敵なスイートが誕生✨ ポール・スミスさんといえば、イギリスを代表するファッションデザイナー。死ぬほどキュートでおちゃめで、ザ・魅力的なイギリス紳士。上質で遊び心のある洋服は、ツンツンとがって着用するものじゃなく、寛容な心と優しい気持ちを包むものなんだと教えてくれた人(勝手にそう解釈しただけだけど😙)。

そんなポールさんが客室の全てをキュレイトした部屋は本当に個性の塊。たとえば、ドアノブはバナナ!それだけ聞くと奇抜に思うかもしれないけれど、これは彼がドアやハンドルを見たときにいつも ”握手” をイメージするから。つまり第一印象とイコールで、そこで自由と楽しさを感じて欲しかったからなんだそう。

いるだけで創造性が刺激される空間にしたかったという通り、アイデアもたくさん着想しそうなリビング。そんな空間から一転、ベッドルームは落ち着いた中に優しさを感じるような配色にまとめられているあたりは、デザイナーとしての奥深さを見せられたようでドキッとする。

今日の為替レートで1泊あたり約100万円。めちゃくちゃ高いと思うけど、ポールさんのセンスを感じるレッスンだと思えばモトが取れる⁈ 🤣


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

いいなと思ったら応援しよう!

Mega IR | HOTELs
新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨