暮らせるホテル 〔番外〕 名古屋観光ホテル エスパシオ
ホテルに泊まるために生きていると言っても過言ではないくらいホテル好きの私ですが、あくまでホテルはひとときを過ごす場所。それなのに「住んでみたい」と思うホテルは何が違うのか、考えをまとめている”暮らせるホテル”シリーズ。
今回は付番ができなかったけど、だからこそ暮らすために重要なポイントを改めて実感したホテルの話です📝
名古屋観光ホテル(1936年開業/1973年改装リオープン)
現在の建物は1973年に新装したものだから厳密にはクラシックホテルではないけど、日本の皇族や世界の王室の方々の滞在先にも選ばれる、名古屋では歴史ある老舗ホテル✨
そんな歴史あるホテルが去年、新しいことを仕掛けてきたんです!コンセプトはホテル・イン・ホテルでワンランク上の空間。ここまではよくあるけど、それをタイムシェアで第二の邸宅へというもの✨
”専用チェックイン・IHつきキッチンあり・洗濯機つき・食器の貸し出しOK・アメニティはブルガリ”と聞いて、見てみたくないわけない!会員になってタイムシェアで利用するのが本来のサービスみたいだけど、1泊だけでも利用可能✨
ザ・ドアマンな制服スタッフさんに迎えられて案内された先は、た・・確かに専用デスク。専属スタッフが丁寧に対応してくれたけど、ヒルトンやマリオットでレセプションの片隅にあるような会員専用デスク・・の、ちょっと豪華版?
バトラー風情のスタッフの方がウェルカムドリンクを部屋まで持ってきてくれて、分厚いコースターにグラスを置いて、うんうん、ホテル・イン・ホテルな雰囲気たっぷり✨ ウェルカムドリンクのリストになかった紅茶を所望すると、銀盆に載せたティーセットまで持ってきてくださったのには感激😍
長期滞在を謳うだけに、キッチンやバスルームは広め。横浜のカハラなんかと同じ"なんちゃってスイート"仕様で、ベッドを挟んで西側にダイニングテーブル&チェアのコーナー、東側にはソファー&コーヒーテーブル。いくつもの場面を実現させていてすごいんだけど、キッチン・バスルームや洗濯機・クローゼットにそこそこのスペースが割かれた36平米のベッドルームは、なかなかにコンパクト。
年間30泊の5年タイムシェア、いちばん狭い36平米のお部屋で440万円。単純に割ると1泊あたり3万弱だけど、会員にならないといけないから別途入会金なんかも必要みたい。
ワンランク上のサービスというより、リーズナブルな価格でホテル内に別宅を✨ という感じかな。ワンランク上の空間とは言ってるけど、サービスまでワンランク上とはひと言も言ってなかった😅 いっそ”別宅インホテル”と謳ったほうがコンセプトに合ってるような・・
でもね〜、地味に辛かったお部屋の乾燥。(あとレストランを含めた全館の匂い)こればっかりは内装をリニューアルしてもどうしようもないこと。高性能な空調設備を敷いた新しいホテルに慣れすぎていたせいか、追加で加湿器を持ってきてもらっても糠に釘(そもそも見たことないほど古い加湿器だったから、もしかしたら機械の性能のせいかも💦)
とてもじゃないけど”自宅のように寛ぐ”ことはできなくて、暮らせるホテルに不可欠とずっと言ってる”空調がパーフェクト”というのは本当に譲れない!と改めて確信。目につきにくい項目だけど、ないと痛すぎる必須項目(私にとって)がよ〜く身に沁みたのでした。
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