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ひとり旅について考える〜旗津島・台湾2019年~

宇賀なつみさんがラジオで、
「一人旅がすき。
なぜなら、思ったことを、思ったとき、好きに行動に移せる。
なぜなら、一人旅のほうが孤独を感じない。
ふだん話せない人々と話すことができるし、
『これ一緒にたべたいな、一緒に見たいな』と思うことで心に誰かが思い浮かぶから」
とおっしゃっていました。


2019年のGWは10連休でした。

お友達と台湾に行くことに。
彼女とは卒業旅行で台北、台南を一緒に回りました。
今回は高雄、台東を目指すことに!
現地集合なので、お友達到着まで丸1日、一人旅です。
2014年にヤンゴン(ミャンマー)にて海外一人旅をし、ちょっと免疫がついていたので、あまり不安はありませんでした。

旗津島を選んだのは、高雄の中心街から近かったし、なんとなく島に行ってみたかったため。


高雄の地下鉄はとっても分かりやすい。空港から市街地まで、近く便利。
地下鉄とフェリーを乗り継いで島まで行きます。
フェリーは等間隔で運行(↓HP参照)していますし、10分ほどで着きます。


フェリーからの眺め。日本人観光客も何組か。
タンクのイラストが可愛くて。


この写真、今でもお気に入り!


島に到着したら、まず腹ごしらえを。
愚かな私は当時、LCCに機内食がないと把握しておらず…朝から何も食べていない。
今思っても、日本から島まで結構な時間があったと思いますが、よく我慢できたなと…(-_-;)
とにかく腹ペコなので、フェリーターミナルから降りてまっすぐの商店街に入り、適当に良さそうなお店に入る。

チャーハンと空心菜炒めにがっついたのを今でも覚えています。

麦茶が甘かったことが、味覚ショックだったのを覚えています。

お魚が綺麗に氷の中に(;゚Д゚)
新鮮なのかそうじゃないのかよくわからない配置。
「からすみ」に反応して撮影。
鳥かごとおじさまがなんとも言えない地元感。

お腹が満たされたら、
フェリーターミナル方面へ戻り、自転車を借りました。
ターミナル周辺には、そこここでレンタサイクルのお店がありました。無料で島の地図も配布されていました。
サイクリングロードが整備されていますので、その通りに動けばよいようです。方向音痴の私にも比較的容易に巡れました(あとでトラブルあり)。

路地裏と、バイク文化

道すがら、道教なのか仏教なのかもわかっていませんが、カラフルな寺院はたくさん見かけました!!
台湾独特の、赤が主の独特なカラフルさを見て、わくわくする☺!

可愛くて…
独特のこの感じ

東南アジアのカラフルなお寺が好きですが、台湾の中華あふれるカラフルなお寺も好きです。
こういう「異文化」に触れることが何よりも好き。

異文化を楽しみつつ、最初の目的地へ。

なんとなく、有名なこちらへ景色を目的に来ました。
自転車に鍵をかけて、坂を上っていきます。

歴史的なことはよくわかっていなかったのですが、高雄港を守る役目を担った砲台だったようですね。

旗津地区は早くから開発が進み、軍事的にも重要な地位にありました。清国康熙年間に旗后山の山頂に砲台が築かれ、主に高雄港を守る役目を担っていました。砲台の軍事基地には赤レンガ建築が数多く残り、これらはすべて伝統的な中華スタイルとなっています。八字門から八字壁まで、さらには門の開口部の上には「振震天南」という大きな四文字が掲げられており、迫力に満ちています。また、壁の上には「囍」という字を表すようにレンガが築かれています。角にはコウモリが彫刻されているほか、壁面や階段にも数々の伝統的な図案が見られます。これらはすべて、伝統的なスタイルを象徴しています。

https://khh.travel/ja/attractions/detail/673


島の建物が一望できるスポット。
なんとなくクリーミーな外壁が好き。日本家屋との屋根の違い。
海の眺めも綺麗です。

こちらのスポット、広くて、さまざまな見晴らしがあるので思った以上に感動します。

歴史的には軍事施設みたいなものでしょうから、少し怖さは感じながらも景色を楽しんで坂を降り、自転車にたどり着きました。

・・・ここで、トラブル発生。自転車の鍵が開きません。
ダイヤルロックの番号は、レンタサイクルの職員さんに聴いたとおりに回すのに開かない…。かなり焦ります。汗をかきます。
すると、蚊がどんどん寄ってきて、めちゃくちゃ嚙まれる('◇')ゞ

数分間、格闘していた。

もうダメだと思い、レンタサイクルのお店まで歩いて助けを求めに行こうと思いました。
でも、最後にもう一回頑張ったら、開きました(._.)
ダイヤルロックの「噛み」にコツがあったようで、ナンバーを合わせてからカチッとするように軽く回さなければならなかったよう。

ホッとする。
こういう時に、「一人旅じゃなかったら助け合えるのに…」と寂しくなる。

心臓がまだバクバクしているけど、サイクリングを続けます。
目的地は特に決めず、海岸線のサイクリングロードをひたすら走っていきます。
ただただ走っているだけでも、とても気持ちいい。

ここでもヤシの実!やっぱり好き。
複数乗り自転車。トゥクトゥクの自転車版といったイメージ。

サイクリングロードでは、一人乗りの自転車以外に複数乗りの自転車も活躍。この自転車がカラフルでなんとも可愛いんです。
家族みんなで、友達みんなで、ワイワイガヤガヤと観光している様子がなんとも仲睦まじく、いい感じ。

貝のオブジェ


個人的に一番好きな写真が、こちら↓まるで絵葉書のよう(と、自画自賛)

おじいさんと小さなお孫さんが、一緒に海岸で遊んでいる様子がとても愛おしかったです。

浮き輪に、高雄市政府観光局と書いてあって、高雄に来たという実感。

看板の台湾語が現地感

海岸線の地元の家族を見ながらゆっくり進み、最後はこのスポットへ。


今、写真を見返してもいいですね。
この島はそれなりに観光客はいらっしゃいましたが、人ゴミというわけでもありません(オーバーツーリズムの現代はどうかわかりませんが)。

海があり、緑もあり、自転車で風を感じることができた。
途中、日本では聴いたことの無い鳥の鳴き声にも遭遇。
台湾の自然を感じられて、リフレッシュ。
そして、時々出てくる謎アート。「次は何があるんだろう」というエンターテインメント要素もありました。

夕日を見て、フェリーターミナルに帰るろうとしましたが、おっちょこちょい発動。
帰路は途中の道を引き返さなければならなかったのに、地図をきちんと確認せず、そのまま一周できると思い込んで突き進みました。
当たり前ですが、サイクリングロードが無くなってしまい、車がブンブン走る道に来てしまって…しかも、日が暮れそう…。
こういう失敗をするのが私の一人旅。一人でなければ、しっかり者の友達が助けてくれたことでしょう。

焦りながら、元の道を爆速で引き返していきます。
なんとか、日が完全にくれる前にターミナルまで着きました( ;∀;)

フェリーに乗る前に、念願だったマンゴーかき氷を食べました。

爆速後のマンゴーかき氷。
ほんっとうに美味しかった!!
帰りのフェリー

フェリーに乗り本島まで帰って、無事にホテルへ着きました。
確か、フェリー降り場にも、ぽつりと屋台があったり、日本カレーのお店があったり、なんだか面白かったような覚えがあります。


海外一人旅、2回目の体験。
またまたおっちょこちょいを発動しましたが、なんとか乗り切って無事に済みました。

旗津島の海やアート、台湾の風を感じられたこと。
おじいさんとお孫さんの様子がとてもよかったこと。
焦ったトラブルが2回もあったけど、なんとか乗り切ったこと。
今でも「この島はとても良かった。また行きたい」と思っています。

宇賀さんが「一人旅は逆に孤独を感じない」とおっしゃっているのを聴いて、「へ~、なるほど」と思いました。
確かにこの旅の最中も、「この写真、友達に見せよう!」と友達を思い出したり、「このマンゴーかき氷、家族と食べたかったな」と家族を思い出したりしました。
一人旅って、いかに自分が大切な人たちに囲まれていて、日々、支えられているのか気づくことのできる瞬間なんだ~とわかりました。

もう一つ思うのは、一人旅(旅全般ですが)は、『自分の軸をもどしてくれるもの』と思っています。

日常では、仕事・家庭などで、折り合いをつけたり、役割を演じることも必要。
必要とわかっていても、どこかで自分を擦り減らしていることがある。
すると、「私って何をしたかったんだろう」と、ふと無気力に感じることがあって。

旅に出ると、
・「これ好きだ!」「こんなことも好きだったんだ!」「やっぱりこれ苦手だわ~」と、自分再発見。
・「美味しい!」「和食に無い味!」と、味覚発動。
・「寒い!」「蒸し暑い!」「風がきもちいい!」と、触覚発動。
・「八角の匂いだ~」「魚醬の匂いだ~」「香水きつめ~」と、嗅覚発動!
・めっちゃ楽しい!わくわく!!
などなど、素の自分が出てくる気がする。
インスピレーションというか、潜在意識が外に出てきたというか。
「私って本当はこうありたかったんだ~」というのが分かってくる。

旅とは、自分の軸が戻してくれるもの。
また旅に出たい。


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