「コレを意識して入れているから面白いの!え、なんでグエル先輩の話が?」一通のメールが気づかせた「面白い"はず"なのに相手の心に"響かない"」要因
エンターテイメントを意識して情報を伝えると、従来なら興味なかった人々も次々やってきて、なんかすごい展開になっているんだが…
楽しみ・面白さを第一とし、衝動で面白い展開が訪れる情報の伝え方をした結果、次々と予想もしない出会いを実現できてしまった。
実現のために書き手と読み手、お互いが喜ぶ情報の伝え方がある。
とある芸人からもらった公開アドバイスが……
深夜ラジオに送った"ネタ(大喜利)"メールが不採用になった理由がまさかすぎた
数年前、今はなき深夜ラジオ番組にメールを送っていた。
DJはお笑い芸人、大喜利コーナーがあり、僕も大喜利のネタを送っていた。
僕のメールは1通のみ呼ばれた。
「こうすれば大喜利がもっと面白くなるよ」みたいなメールの一例として呼ばれた。失敗例として呼ばれたわけだ。
芸人は言った。
「読んでてストーリーが浮かんでこない」
なぜ浮かんでこないのか。当時の僕にはわからななかった。
その時思ったことをそのまま書く。ストーリーなんぞ考えず、思ったことをわっと書いてしまうんだ。イラストを描くように。
とっさの思い付きは面白いが…
思い浮かんだ時はめちゃくちゃ面白いんだ。
しかし、投稿直前になると冷めてくる。
面白さを出したい僕にとって、大きな悩みだ。
どうすれば面白さを持続できるばかりか、出した後も面白さで盛り上がれるのだろうと。
芸人が僕におっしゃったアドバイスの分解にあった。
なぜグエル先輩は盛り上がるのか?
アドバイスの分解について、具体例を語ったほうが早い。
先日(2023年5月30日)、ツイッターにて「グエル先輩」がトレンドに上がった(昨日は放送だったので、当然上がっていた)。
ドラマにアニメで大人気のキャラが出て
「とうとう次元の壁を乗り越えて出演か」
わかる人はツボに入っているが、
「グエル先輩」がわからない人は、次の考えを抱く。
「なんで大きく盛り上がっているんだ?」
大きく盛り上がる理由を簡潔に語れる人が「グエル先輩を良く知っている」人であり、うまく語れない人が「彼を知らない」とわかる。グエル先輩に関する基本知識をおいとく。
作品内にて一番早くどん底を味わい、成長を見せつけた人物だからこそ人気が高い。しかも公式でネタとしていじられる始末だ。
グエル先輩の背景がわかっている人ほど、彼が次元の壁を越えてドラマ「王様に捧ぐ薬指(結婚が一つのテーマ)」に"出演"し、ただただ感動できる。
"背景"について意味を深く切り込むと、アニメ本編はもちろん、本編以外の出来事(上記動画のナレーション)、グッズ展開なども含んでいる。
グエル先輩を知らない人からすると「何やってんだ?」でしかないだろう。先輩を知っている人は感動と笑いでしかない。
僕の「その後」を追いかけてみよう。
グエル先輩トレンド入で幸せをかみしめる時間
グエル先輩がトレンドに入った後、僕はツイッターやグーグルなどに次の言葉を入れた。
グエル先輩 イワクラ
イワクラとはお笑い芸人蛙亭のイワクラさんだ。
僕が見たかった情報は「視聴者、ネットでの反応」
グエル先輩が出て、みんなはどういう意見を抱いたのか。何に喜んでいたのか、どこにツッコんでいたのかなどだ。
大半が高評価だった。
グエル先輩は僕も好きなキャラであるから、心底嬉しい。
イワクラさんも嫌いでないから、彼女が幸せで本当によかった。
おまけにグエル先輩を演じている阿座上洋平さんも反応していた。
検索を通して、僕は何をしたかったのか。何を得たかったのか。
自問したところ「幸せ・心地よい時間」と気づかされた。
心地よい時間とともに、僕は次の一言を引き出した。
「幸せの瞬間をかみしめるために、人(少なくとも僕)は動くのか。僕と同じような気持ちで調べる人はいる」
僕はグエル先輩の良さ・面白さを分かっている。同じくグエル先輩の良さを分かっているイワクラさん、そしてドラマスタッフ、そして一部の視聴者など、彼を分かっている人みんなで幸せな時間を分かち合った。
幸せな時間の分かち合いが目的なら、
グエル先輩が実写ドラマに出るのが達成条件だ。
達成条件→目的へ達するためには
「作り手・書き手と見る側・読む側、お互いがわかっている状況」
でないと生まれない。
ここに分解の答えがある。そして冒頭の大喜利メールや記事の書き方にも言える問題がある。
何だと思うだろうか。
書き手がわかっても……
書き手(ここでは僕)がわかっても、読み手がわかっているとは限らない。むしろ読み手はほとんどわからない。
どれだけテーマが同じでも、書き手と読み手には知識において差がある。
例えば先ほど書いた水星の魔女、最新話前の話でいきなり知らない単語が当たり前のごとく出てきた。「オックスアース」だ。
僕にとっていきなり出てきた言葉であり「何かよくわからないけど、企業みたいだ」でしかなかった。
実は水星の魔女プロローグにて、すでに出ている単語だった。
詳しくはこちらのピクシブ辞典を読んでほしい。
僕は水星の魔女をプロローグから今に至るまで、きちんと見ている。きちんと見ている僕ですら「あれ、オックスアースなんて、どこから出てきた?」だ。
書き手(水星の魔女スタッフ)は重要キーワードが持つ意味と役割を知っている。一方読み手(視聴者の僕)は知っているとは限らない。また知ってはいても、覚えているとは限らない。
僕の場合、とりあえず「オックスアースは会社なんだ」仮の答えを置いて話を読み続ける。
人によって「ああ、もうわけがわからん。ついていけん」真剣に見る気持ちが失せて、心に遊び(別の何かにも関心を抱いてしまう)を抱いてしまう。
置いていかれる状態から「つまらない」に行くのだろう。
背景がわかるから面白がれる。一方背景を省いてただ重要語句・意見を述べても、面白いの前に「???」がつく。
事前情報を何度か伝えておけば、面白さを深く分かち合えるのに、「自分はわかっている」理由から省いてしまうと、自分だけが楽しくて、相手を置き去りにしてしまう。
冒頭で書いた、僕のネタメールに「ストーリーがない」理由も、自分の脳内ではすでにストーリーもあって「わかって」いるんだけど、相手に伝える文章を届けていなかった。
一つの情報における、書き手と読み手の違いを悟れるかどうか。
「ああ、書いている人と読んでいる人は、知識や背景に差があるんだ。自分は〇〇について知識があるけど、読者は必ずしも自分と同じとは限らないんだ」
ここまで読み、書き手と読み手の違いを認識したうえで、どうしたらほぼ同じ目線に立ち、面白さを分かち合えるようになるのか?
分かち合うからこそお互いに「何とも言えない温かい気分」を抱き、幸せをじっくりかみしめられる。
お互いが面白くなるし、もしあなたが何かしらの商品や作品を紹介していたら、商品・作品に対する関心度も変わる。
何を気を付け、どのように書けば、
お互いが面白くなれる・自分の主張を理解してもらえる、分かち合ってくれるのか?
僕なりのやり方は…次回に続く。
※本来「試行錯誤の末にたどり着いた流れ」を、この後書く予定でいたのだが、あまりにも長くなってしまったので、記事を分けた。
先に予告しておくと
「ドラえもん:おばあちゃんとの話」がもたらす〇〇:おばあちゃんといえば感動だ。しかしコレをすると感動が一気に薄れる。コレとは……こちら。
「今回の情報、ためになるわあ」
思ったら記事をメモ帳なりに記事を丸ごと貼り付けて、印刷して読んでいただくとありがたい(そのまま印刷でもいいが、メモ帳保存より印刷用紙を費やす)。
「未来のあなた」が「今のあなた」に伝えたい情報だから。
「どこがためになったのか」自問すると、あなただけにしか使えないテクニックや気づきを得ると、僕は確信している。
では次をお楽しみに。