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【雛形ダウンロードあり】海外渡航用の「医薬品携帯のための診断書」を自作した話。【Template Download】Medical certificate for carrying medication (Japanese/English)
こんにちは、Megです。
去る2月、久々に渡米をした際に薬を持っていったのですが、旅支度をしている時にふと、以前薬を日本に持ち込もうとした大手企業の役員が入国時に麻薬取締法違反の容疑で逮捕された…ようなことがあったんじゃ…と思い出しました。記憶が曖昧だったので検索してみました。すると、逮捕されてしまった方が持ち込もうとしていたのは「医療用麻薬」で私が持って行くものよりずっと厳しく規制されており、事前に許可が必要だったことがわかりました。そして、入国する際に本人が携帯するべきところを彼女は国際郵便小包で輸入していた、ということでした。
私のようによくあるタイプの常用薬をアメリカに持ち込む場合はどうなんだろう?食品の持ち込みでさえ色々な決まり事があるのだから、医療用麻薬ほど厳しくはないにしろ、なんらかの規制やルールがあるはず…。更に調べてみました。
在日米国大使館と領事館のウェブサイト「米国への薬物の持ち込みについて」
エイチエス損保のウェブサイト「海外旅行に日本の薬は持参できる?持ち込む際の注意点を紹介」
どうやら「常習性のある薬物や麻薬」でなければ必要な量の持ち込みは問題なさそうです。「処方せん医薬品」の場合、「どのような病気・症状があり、服用しているのか説明できるように」しておけば、まぁ大丈夫そうですね。口頭で説明できれば基本問題はないということでしょうか。しかし、備えあれば憂いなし。特に海外でのトラブルは避けたいもの。できる範囲内で準備をしておこうと思いました。
在日米国大使館と領事館のウェブサイトにある「常習性のある薬物や麻薬の場合」の要点をまとめると、
• 担当医からの診断書と処方箋(コピー可)
• 日本語で書かれている場合、英語に翻訳し最後に翻訳した本人のサインを記入(翻訳は英語の出来る方ならば誰でも可能)
• 元の容器に入れた状態で持込む
• 本人が個人使用の目的で通常持込む量のみ持込む
ですから、ここまでしなくともなるべくこれに近い形で用意しておけば万が一入国時に説明を求められてもまず大丈夫だろうと思いました。念の為、かかりつけのお医者さんから診断書を頂いておくことにしました。
ところが先生に相談してみると、明らかに海外渡航目的で診断書をくださいと言われたことは過去に一度もなかったご様子。やはり一般の内科で出るくらいのお薬だったら必要ないのかも、笑。それでも今回は石橋を叩いて渡ることに決めたので、 「自分で英文のものを用意してきますのでそれをご確認の上サインを頂けますか?」 と聞くと、先生は快く承諾してくださいました。
大きな総合病院などには決まったフォームがあるのでしょうけれど、地方の開業医さんなどではあまりこういった相談はないのでしょう。つまり殆どの患者さんはあまり気にせずに海外旅行に薬を持参していて殆どの場合それで問題はないということですね。診断書を用意するには時間も費用もかかってしまいますから確かに必要ないならそれに越したことはないです。
それでも!一応、作りました(あくまでもリスク回避派です、笑)。そしてせっかく作ったので、「欲しいかも!」という方がいらしたら使っていただこうと思いました。(有料エリアになりますが、ダウンロードできるようになっております。)スプレッドシートが編集しやすいかな?と思いそうしました。
ちょっと説明をさせていただきますと、
1.「医薬品携帯のための診断書」(シート1)が診断書になります。月のスペルがすぐわかるように欄外右手にリストにしておきました。
2.「用法・用量についての日本語・英語表現」(シート2)に色々と思い当たる例を載せておきましたのでご参照の上、お使いください。これ以外に必要な表現等がありましたら、Google Translate などの翻訳アプリをお使い頂くといいと思います。
3.名前や住所など、患者や病院の情報は適宜編集してください。
4.印刷の際にはエリアの指定をお忘れなく。
ご自由にお使い頂ければと思いますが、あくまでも個人利用を目的に作成したものだということをご理解頂き、個人利用と参考の範囲に留めて頂きますようお願い致します。また、症状・服用されるお薬・渡航先などによって条件も違いますし、情報も今後変わる場合があるかと思いますので必ずご旅行の前にご自身でチェックなさってくださいね。海外旅行に行かれた際に何か問題が起こっても責任を負うことはできませんのでご了承ください。また、当たり前の事ではありますが、お薬は適正利用・合法なものに限りますよ!
以上は診断書に関してですが、処方箋はどうしたかというと薬局に持ち込む前にコピーを取っておき、そのコピーとそれをもとに英訳したものを持参しました。今はスマホのカメラをかざすとアプリが翻訳してくれたりして便利ですね~。不自然な箇所もあるのでそこは修正を入れましたが、この辺は意味が通じればいいのかと。
以下、診断書の雛形(エクセルフォーマット)といくつか参考になるサイト(糖尿病に関するものもあります)を掲載しておきますね。これから海外旅行に行かれる方のお力に少しでもなれれば嬉しいです。患者さんから頼まれた開業医さんもご参考になさってください。Have a great trip!
Hi there, I thought to share some medical resources for those who are traveling to Japan.
“Information for those who are bringing medicines for personal use into Japan” by Ministry of Health, Labour and Welfare of Japan
“Pharmaceutical Communication Manual (外国人患者対応のための 英語コミュニケーション マニュアル)” by RAD-AR
Feel free to use the spreadsheet template “Medical certificate for carrying medication (Japanese/English)” that I created (downloadable after you purchase this article) as needed. You can ask your doctor(s) to sign if they don’t have their format already. I hope this helps. Enjoy your visit to Japan!
Please note, that this form was made for personal usage only, for bringing your legal, necessary prescribed medication into/out of Japan as you travel. This is not an official form and carrying this document does not guarantee that you will be able to enter a country without any problems. I cannot be responsible for any issues arising from usage of this document.
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