アメリカ帰国居住者ビザを手にいれるためのステップとポイントは?長期国外滞在者やトラベルドキュメント期限切れの方必見!
こんにちは、Megです。今日はアメリカの移民ビザのお話です。
その昔、留学生として学生ビザで大学院に通っていた私はそのままニューヨークにとどまり仕事につこうと考えていました。問題はビザ。その前の学校での留学生仲間もやはり就職やビザの目処がたたずに殆どが帰国を余儀なくされていました。DVプログラムという年に一度の永住権の抽選に応募しながら、将来の就職先が就労ビザの、そして行く行くは永住権(グリーンカード)のスポンサーになってくれるといいなぁと漠然と考えていました。
卒業と同時にインターン先のレコード会社への就職が決まりましたが、複数の知人から
「グリーンカードを取得するつもりならとにかく早く動いたほうがいいよ」
という貴重なアドバイスを頂いていたおかげで、入社後わずか一週間で社長室のドアをノックしてビザのスポンサーをお願いした私でした。(以前ブログに書いておりますので宜しかったら。Meg for Life「社長に直談判」)そして、最初は就労(H-1)ビザ、その後永住権を取得することに成功したのです。有能な弁護士の力とHRマネージャーの助けもあり、ありがたいことにかなりのスピードで永住権が取れたのを覚えています。周りには10年間待っているなんていう人もいましたから相当運がよかったのだと思います。
永住権取得後は期限を気にせずアメリカに居住することができるし、就労やその他の面でもアメリカ人とほぼ同じ権利が与えられます。ただし、それらの「権利」をもらう代わりに「義務」も発生することになります。例えば世界のどこに住んでいようと毎年アメリカでタックスリターン(確定申告)をしなければならなかったり(しかも全世界所得が申告対象)、アメリカ国外に長期(1年以上)滞在する場合にはステータス維持のために Re-entry Permit(再入国許可証、Travel Document)を申請しなくてはならない、などなど。この Re-entry Permit なしで1年以上をアメリカ国外で過ごしてしまうと永住権の資格を放棄したものとみなされてしまいます。
2015年にアメリカを出た際、日本での滞在が長期になるのを見越して Re-entry Permit の申請をしてきました。2年後、期限が切れてしまったので移民弁護士に相談してすぐに更新をしました。そして…新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが起こりました。移民法に関するトラブルは起こさないようにとそれまできっちりと手続きをしてきた私ですが、パンデミックと家庭の事情が重なり(ブログ Meg for Life「時はどこへ」)遂に私の Re-entry Permit は再度期限が切れ、すぐには更新できない状態となってしまいました…。
コロナ禍では外出自粛・海外渡航制限やさまざまな混乱があり、私のように Re-entry Permit の2年の有効期限を超えてしまったという方は他にもいらっしゃるかと思います。1年以上国外にいた永住者がアメリカに再入国する場合は帰国居住者ビザ(Returning Resident (SB-1) Immigrant Visa)が必要となります。今回は私の帰国居住者ビザ取得までのステップとポイントだと思う事をシェアしたいと思います。これから申請する方はご参考にしていただければ幸いです。あくまでも体験談ですのでご参考までにとどめていただき、申請条件・必要書類・申請手順などに関しては大使館等のオフィシャル・ウェブサイト等でご確認くださいね。また、ケースや必要に応じてスペシャリストにご相談されることをお勧めします。
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