【Toddler】2・3歳児におすすめの絵本 Vol.3〜おふろのおはなし〜
こんにちは。
PonoLipo Club Workshop and Libraryスタッフの糸永です。
今日は2・3歳児のToddler期のお子さんにおすすめの絵本の紹介です。
イヤイヤ期が始まると「お風呂やだ!!」だったり、なかなかあそびを「おしまい」にしてお風呂に入れなかったりして毎日格闘なんていうおうちもあるのではないでしょうか。
今回は、「お風呂楽しそう!」「お風呂に入りたい!」と思わせてくれるような楽しい「おふろのおはなし」にスポットを当ててお届けします♪
◇おすすめの絵本紹介◇
もりのおふろ
西村敏雄さん独特のシュールだけど優しいタッチの絵が素敵な絵本。
森の中に突如としてお風呂があり、そこでライオンが身体を洗っていると象がやってきて、
「ライオンさん、わたしの せなかを あらってくれませんか」
「はい、いいですよ」
ライオンの背中を象が洗い始め、次に豚の兄弟がやってきて象の背中を洗い…次から次へと動物たちがやってきて背中を洗いっこするという繰り返しの展開と、動物たちの柔らかい口調とほっこりするやりとり、お風呂を囲んで動物たちが背中を洗いっこするという平和な世界観がなんとも優しい気持ちになります。
「ごしごししゅっしゅ、ごしごししゅっしゅっ」
「あぶくぶくぶく ごしごししゅっしゅっ」
と身体を洗うリズムも心地よく、絵本を読みながら手で身体をさすってあげると笑顔溢れる楽しいスキンシップタイムに♪最後はみんなで豪快にお湯を「ざぶーん!」とかけて、お風呂へ「どぼーん!」と水しぶきをあげて飛び込み、頬を赤らめながら「あーごくらく ごくらく いいきもち」とお風呂に浸かる動物たち。このクライマックスの爽快な三段落ちも心地よく、読み終わった後に「お風呂に入りたい!」という気持ちになる一冊です。
繰り返しや音の響き・リズムが楽しいので赤ちゃんにもおすすめです。我が家では、この絵本を読んでからお風呂に入ることも多く、「ごしごししゅっしゅっ」と泡で身体を洗ったり、お湯を「ざぶーん」と頭からかけたり、絵本の世界を再現して盛り上がっています。お風呂タイムがますます楽しくなるおすすめの絵本です♪
にんじんだいこんごぼう
にんじん、だいこん、ごぼうがなぜ赤くて、白くて、茶色なのかという日本の昔話を再話した絵本です。
にんじんもごぼうも元々白かったという驚きから始まり、3人がどろんこあそびをして全身泥だらけになってしまいお風呂に入るというところから話がどんどん展開していきます。
熱いのをがまんしてお湯に浸かってのぼせてしまったにんじん。
ほどよい湯加減に調整して気持ちよさそうにお風呂につかるだいこん。
お風呂が嫌いで泥んこの体をささっと洗っただけででてしまったごぼう。
まさかそういう理由でにんじんが赤、ごぼうが茶色になったとはという驚きとともに、「そうだったんだ!」と子どもにとって絶妙にストンとくるわかりやすい着地点がこの絵本の魅力です。
クラス担任をしていた頃、この絵本を読み終わると子どもたちが「わたしは毎日お風呂できれいきれいしてるよ!」「ぼくもお風呂大嫌いとか言わないよ!」と全力で主張している姿が印象的でした。子どもたちの中では最後にでてくる「ごぼう」のインパクトが強いようで、まさに「ごぼう」は反面教師。
植垣歩子さんの描くにんじん、だいこん、ごぼうがどろんこあそびをしたり、お風呂に入ったりする様子がとっても可愛らしくまるで人間の子どものように生き生きとしていて親近感にあふれています。それぞれのキャラクター設定も細やかで、服、身に付けるものをはじめ、お風呂周りのもの、部屋にある小物、ベット周りのものなどなど、細かなところまで見逃せないくすっと楽しい世界観がこのおはなしの魅力をさらに引き立てています。ぜひそこにも注目して読んでみてくださいね。
わにわにのおふろ
以前ご紹介したことがある「わにわにのごちそう」と同じ「わにわに」シリーズ。
山口マオさんによる木版画の力強い線が印象的で、見た目のインパクトがかなり強めのワニの「わにわに」。でも、どこか人間味があふれていてふとした表情が愛らしく、気がつくとすっかり「わにわに」にはまってしまう不思議な魅力があります。
「わにわには おふろが だいすきです。」
「ほら、おふろばに はいってきました。」
と、ワクワクした表情で意気揚々とお風呂場へと入っていく「わにわに」。
そんな「わにわに」が、ただただお風呂に入ってでてくるだけのおはなしなのですが、未だかつてこんなにもお風呂の一場面を魅力的かつ愉快に描いた絵本があったでしょうか??「わにわに」のやることすべてが楽しそうで夢中になってページをめくってしまいます。他のシリーズ同様に「わにわに」の動きを見事に表現したオノマトペの響きが絶妙で楽しくて真似をして声に出して言ってみたくなるものばかり。
「きゅるり きゅるり きゅるり」と蛇口をひねってお湯をため、
「ぽくん ぽくん ぷくん」とおもちゃを浮かべ、
「ぷー ぷー ららら ぷー ららら」とあぶくをとばし、
洗面器を頭にかぶりながら「うり うり うり うり オーイェー」とシャワーをマイクにしてノリノリで歌い、
「ぐにっ ぐにっ ぐなっ ぐなっ」とタオルでからだをふいて、
最後は至福の表情でジュースを飲む「わにわに」。
「わにわに」の日常の一コマをこっそり覗き見させてもらっているようなおはなしです。
サーモンピンクで統一されたお風呂グッズ(洗面器、シャンプーボトル、石鹸ケース、タオル)、緑のタイルのお風呂場、水色の湯船、ひねるタイプの蛇口、アンティーク調の木とガラスの開き戸、デジタルではない体重計、籐のバスケット…昭和レトロなお風呂場もとっても可愛いので、ぜひそこにも注目してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お気に入りの一冊が見つかり、お風呂タイムが楽しくなるきっかけになったら嬉しいです。
今回の記事で紹介した絵本はこちらです。
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