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大友克洋『AKIRA』と『スチームボーイ』を鑑賞して分かったこと‐共通点は、「球体による破滅」



今年に入ってから『AKIRA』にドはまりして、遂には『AKIRA』をドルビーシネマで鑑賞 あまりに好きになりすぎてネットフリックスをDLしてしまったほどだ。

色々検索していたらネットフリックスで大友克洋作品『AKIRA』『スチームボーイ』『MEMORIES』の3つが見られることが分かった。
ものは試しに『スチームボーイ』を見た。そこであることに気がついたので記録に残しておきたい。


・球体
・破滅


『AKIRA』と『スチームボーイ』の感想はそれぞれ記事に残しておくのでそれを参照していただきたい。

球体
上記2作品に必ず球体が出てくる。
『AKIRA』でいえば、アキラが眠っているオリンピック会場にあるあの球体。
『スチームボーイ』でいえば、ロンドン万博内にあるオハラ財団のパビリオン「スチーム城」だ。
加えて後者の軸となるのは、人類に幸福をもたらすと言われている世紀の発明「スチームボール」。これも球体である。


破滅
大友は『AKIRA』のような超能力を基盤としたマンガを発表しているが、それを初めてマンガで表現した人物と評されている。
気功においては、手のひらで「気の玉(ボール)」を作って意識を整えると言われているらしい。

余談はさておき、大友の破滅について少し話したい。
2作品において登場する球体は、最終的には破滅する。
しかも、町全体を巻き込んで。
『AKIRA』はネオ東京を、『スチームボーイ』はロンドンの街を‐

だが、だだぶっ壊せば良いものではない。大友は、破滅する瞬間も、した後も美しく描いているのだ。

街が破滅したら少なからず暗い雰囲気になるだろう。それどころか、大友が描くと、希望に満ち溢れているのだ。
悲しみへ直結する破滅ではなく、これから復興していく希望の道筋でもある。

大友は手塚治虫の影響を大いに受けていることで有名だが、それはまた別の記事で書くとする。

以上、大友克洋にドはまりした女の独り言でした。