アート活動で本当にやりたいことは?
「アルコールインクアートできるよね?ワークショップしてくれない?でも、価格は低くないと人が集まらないから、手頃な価格で、簡単で見栄えが良いものにして欲しい。体験してもらって良ければ、本格的なレッスンや物販に繋げられるよね?」
この言葉に、正直モヤっとした。
ワークショップに対する違和感
ワークショップやマルシェは、きっかけ作りや横のつながりを作る場だということは理解している。利益を求める場ではなく、まずは自分の名前を広めることが重要だというのもわかる。
でも、私はそれを今本当にやりたいのだろうか?
これまで多くの時間とお金をかけて、いろいろなレッスンを受け、技術を身につけ、練習を重ねてきた。それなのに、アートに特に興味がない人たちのために、経験を積むためだけに頑張る必要があるのだろうか?
アートへの温度差
アートは、一般的にはそれほど強く求められていない。多くの人が音楽を楽しんでいる一方、家に絵を飾る人は少ない。世間では、「おしゃれだから」「目新しいから」と、軽い興味でアート体験をしてみたいという人もいるかもしれない。
でも、私でなくてもいいよね?
他にも低価格のワークショップはたくさんあるし、わざわざ私が教える必要はないのかもしれない。
本当にやりたいアートの形
以前の私は、「好きなことで仕事をしたいから、アートを仕事にしたい」と思っていた。だから、みんながやっているようなワークショップやレッスンをやるべきなのかもしれないと考えていた。
でも、最近私が求めているのは「みんなでただ楽しくワイワイ作ろう!」というスタイルではないのかもしれない。
私にとってのアートとは?
私が目指しているのは、インクアートの技術を教える先生ではない。インクアートを広めて「おしゃれなアートを作れる人」を増やしたいわけでもない。気軽なアート体験を提供したいわけでもない。
私にとってのアートは、インクアートだけではなく、オイルパステルやテクスチャー、ポーリング、アクリルなど、さまざまな素材や技法を使って、「自分の好きなことを自由に、自分らしく表現するためのツール」。
アルコールインクアートをただやっている人と見られたくない。今は何も達成できていないかもしれないけど、ただの趣味としてやっているとも思われたくない。
私は、空が好きで、その空を絵や写真で表現している。飛行機や青空、雲、オーロラ、天の川など、空にまつわるものに興味があり、それについて深く調べたり表現したりするのが大好き。
花でも海でもなく、「空」。
私のアートの世界観に共感してくれる人がいたら嬉しいし、私の考え方に何か感じてくれる人とつながりたい。
今の年齢や、大学に行っていないという劣等感はあるけれど、それでもアーティストとしてやっていきたいという気持ちが一番強い。
ワークショップに対する思い
ワークショップはいつかやりたいと思っているけれど、それは技術を教えるためではない。常に自分を抑えて生きづらさを感じている人、本当の自分で自分らしく生きたいと思っている人たちをサポートするためのものにしたい。
「とりあえず安いからやってみたい」という軽い感覚のレッスンは、やっぱり私には合わない気がする。わがままかもしれないけれど、やる気のある人に100%向き合ってレッスンやワークショップをしたい。
「自分の好きなことを自分らしく表現していいんだよ」「自分の感情をそのまま外に表現していいんだよ」というメッセージを、絵を通して伝えていきたい。
まとめ
今は、レッスンやワークショップではなく、空アーティストとして、大好きな空を表現していきたい。一人で突き詰めるアーティストとしての道が、今の自分には最も合っているのかもしれない、と思っている。
変わるかもしれないけど。
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