あのトム・クルーズに新聞謝罪をした作家〜アン・ライス〜
10月4日は、現代にヴァンパイアを甦らせた作家、アン・ライスが生まれた日。(Anne Rice、1941年10月4日〜2021年12月11日)
ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。アイルランド系カトリックの郵便局職員の父ハワード・オブライエンと母キャサリンのもとに生まれる。
元の名はハワード・アレン・フランセス・オブライエン(Howard Allen Frances O'Brien)。ハワードという男性的なファーストネームを気に入っていなかった為、初めて入学した時にアンと名乗って以来、その名で通すようになった。
テキサス女子大学と北テキサス大学で学んだのち、サンフランシスコ州立大学にて学士号と修士号を得た。
結婚後、長女ミシェルを白血病で失ったことをきっかけとして、1973年に脱稿した処女作『夜明けのヴァンパイア』(Interview With the Vampire)を1976年に出版、「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズでベストセラー作家となる。
1994年に公開されたニール・ジョーダン監督、トム・クルーズ、ブラッド・ピット、アントニオ・バンデラスなどが出演する映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』では脚本も担当し、大ヒットとなり世界的に著名な作家となった。
カトリックの影響を色濃く反映したその独特の非日常世界観で根強いファンを世界中に持っているため、映画化にもいろいろ紆余曲折があった。
アンは、レスタト役にはイギリス人俳優のジュリアン・サンズを起用したかったが、知名度が低かったため、トム・クルーズに変更された。
アンはこの配役を批判し、「クルーズが私の吸血鬼レスタトになるのなら、エドワード・G・ロビンソンがレット・バトラーになれる」とコメントし、この配役は「とても変。どうしてこれでうまくいくのかほとんど想像できない」とまで言ったそう。
また、ルイ役のブラッド・ピットについても若き頃のアラン・ドロンをイメージしていた為、こちらも批判。
「クルーズとピットの組み合わせなんて、まるで「トム・ソーヤーの冒険」のトムとハックみたいよ」と述べた。
しかしライスは出来上がった作品を見てクルーズの演技に満足し、「彼が登場した瞬間から、トムは私にとってレスタトだった」、また「トムがレスタト役を成功させたことは、私には予知できなかったこと」と述べ、『デイリー・バラエティ』誌に7,740ドルの謝罪広告を出した。
「ヴァンパイア・クロニクルズ」や「ザ・マミー」、「魔女の刻」シリーズなど、吸血鬼(ヴァンパイア)、ミイラ(マミー)、魔女をモチーフにした作品で一世を風靡した。
2021年12月11日、脳梗塞で死去。享年80歳。
その独特な世界観は日本にも多くの根強いファンを持っている。
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