マリー・アントワネットを描いたあの画家がライバルだった〜マリー=ガブリエル・カペ〜
9月6月は、新古典主義のフランスの画家、マリー=ガブリエル・カペが生まれた日。
(1761年9月6日-1818年11月1日)
リヨン出身。使用人の娘として生まれた。
20歳の時に、アデライド・ラビーユ=ギアールの運営する「女性のための美術学校」で画家になる勉強をするためにパリへ。
彼女の作品は好評を得、アデライドの弟子であることも手伝って作品を依頼されるようになった。
1791年フランス革命の影響でサロンが女性にも開かれると、彼女はそこに出品した21人の女性画家の一人となり、細密画(ミニアチュール)を出品した。
これにより彼女は成功し、以後1814年まで継続的にサロンで作品を発表している。
マリー・カペは、修行当時より師匠のアデライド・ラビーユ=ギアールのもとに住み込んで修行し、1799年にアデライドが彼女の師であるヴァンサンと再婚した後は3人でルーブル宮殿に、1802年からは現在のフランス学士院に住む。
アデライドが病気になった時、マリーはアデライドが1803年に死ぬまで看病し、その後も単身になったヴァンサンが1816年に亡くなるまでその隣人・友人であり続けた。
女性がプロの画家になること自体が困難だった時代。マリー・アントワネットの有名な肖像画家ルイーズ・ヴィジェ=ルブランは、彼女のライバルだったそう。
彼女たちを阻んだのは、ナポレオンの戴冠を描いた画家ダヴィッド。
彼はマリー・アントワネットの最後を意地悪く描いたことでも有名な画家。
1818年にパリのラベイ通りで死去。享年57歳、
こちらは22歳の時の自画像です。
髪にあしらった青いリボンに胸元の大腿に開たロココ調の青いドレス。
実はこの肖像画は、上野の国立西洋美術館の常設展にあるのです。いつでもマリーに会えますよ。
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