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「愛の第一の義務は、耳を傾けることである。」8月20日生まれ
愛の第一の義務は、耳を傾けることである。
(Paul Johannes Tillich、1886年 - 1965年10月22日)
20世紀のキリスト教神学に大きな影響を与えたドイツの神学者。彼の思想は以下の通りである。
信仰が外部から強制されているような状態を他律(ヘテロノミー)と呼ぶ。他律は、独善的であり、人の自由を圧迫する。対して人間が自らの力によって立つ状態が自律(アウトノミー)であり、自律は、理性に従い、個人の尊厳を掲げる。
が、この自律は孤独に陥り、生の意味や目的を見失ってしまうと考えたティリッヒは自己の有限性を自覚するとともに、自己の根底を透視し、そこに働く神的な力に従う状態(神律)を良しとし、他律のように外部から押し付けられたものではなく、自己の中から出たものであり、また自律のように孤独に彷徨い出ることもなく、自己を完成する。この神理律に導くことを自身の神学の目的とした。