150年後の国宝展

成人の日に東京国立博物館で開催されている「150年後の国宝展」に行ってきました。
東博創立150年を記念してのイベントなんですね。

展示を巡ってみて、なるほど、こんなものが?と思うものもありましたが、150年後の未来をあまりリアルに感じられていないですね・・・。
個人的には、地元の八海山酒造が選ばれていたのが嬉しかったです。

150年後って2173年です。
150年後の世界ってどんななんでしょうか。
みんな、バーチャルの世界で生きていたりするのでしょうか。
大学生の頃に星新一のショートショートにはまっていた時期があったのですが、なんだかあのSFの世界ももしかしたら現実になっているのかもしれないですよね。

ちなみに今から150年前は1873年(明治6年)です。
1873年、世界では経済恐慌があったようです。
日本では徴兵令が施行されています。
150年前の出来事は歴史上の出来事に感じますが、現在も世界経済は不安定ですし、いつ日本も戦争に巻き込まれるかわからない状況です。

映画や小説が描いた未来が実現するかもしれない一方、人類の歴史は何年経っても同じことも繰り返す、面白いものですね。

わたしが生まれてからの40数年間を切り取ってもいろんな変化がありました。
子どもの頃実家の電話はまだ黒電話でした。
テレビもチャンネルをガチャガチャ回すタイプのもので、リモコンなんていうものは存在していません。
車に(当然家にも)エアコンがなく、夏は窓全開で運転していた記憶があります。

今は固定電話での連絡って本当に少なくなっているのではないかと思います。
仕事上、いまだにFAX利用しているのですが、FAXが出た当時は画期的でしたが、今となっては古臭いものの一つですよね。
今は、音楽はデジタルでしかもサブスクで聴くことが多いと思いますが、カセットテープの時代でした。
A面が終わるを入れ替えてB面を聴いていた頃がありました。
自宅には古いレコードプレーヤーが残っていましたが、壊れていたのかわたしはレコードは聴いた記憶がありません。
でも大量のレコードがあったことは覚えています。
小学生くらいの時にCDプレーヤーが初めて導入され、我が家で一番最初に購入されたCDはビートルズだった気がします。

東京国立博物館の東洋館には中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術や工芸、考古遺物が展示されています。
そこには紀元前のものもあるのですが、その当時を生きていた人たちから見たら、なんでこんなものがわざわざ展示されていて、現代人は面白がって見ているのか・・・と感じているのかもしれないなぁと思います。
今、わたしたちの身の回りにある日常がはるか未来の人たちにとっては歴史的な遺産として珍重される可能性があるとすると、未来の人たちが現代をどんな風に感じるのか興味深いです。

ドラえもんのタイムマシンがあったら、過去に行くか、未来に行くか?
わたしはずっと過去の時代を生きていた人たちの生活を覗いて見たいと思っていました。
でも、150年後の国宝展を見て、未来から現代を覗いてみるのも面白いかもしれないな、と感じました。



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