おひとりさま問題
昨日、「おひとりさま」問題についての勉強会を行いました。
現場からはおひとりさまに限らず、身元保証に関する問題や金銭管理の問題が多発しているという声が上がっています。
以前も書きましたが、この問題は解決に時間がかかる上、状況によっては療養先の確保が非常に難しく、入院が長期化する可能性があります。
事例共有の中で、後見人の市長申立て中に肺炎でお亡くなりになり、未収金が残った事例がありました。
申立て中に本人が死亡してしまうと、お金の引き出しができなくなり、病院は未収を抱える事態となります。
このような時、あらかじめ現金化して保証金としてお預かりしておくなどの対策が必要です。
申し立てが済んだから、安心!ではないのですね。
基本的には医療機関では金銭管理は行いません。
しかし、状況によってはこのような事態で支払いができなくなってしまうこともありますので、しっかりと組織内で対策を練っておく必要があると思います。
おひとりさま問題を考えるとき、実は困っているのは入院中の病院やその方に関わっている専門職であることが多いです。
特に急性期病院で働く医療ソーシャルワーカーが一番困っているのではないでしょうか。
しかし、この問題については本当に全ての人が当事者になる可能性があるものだと思いますので、もっと多くの人に知っていただきたい問題だと感じています。
わたしがnoteを始めたきっかけは実はそこにあります。
専門職向けにではなく、ただの通りすがりの誰かがこの問題を知るきっかけになればと思い、このことについて発信する場があればと考えました。
プライバシーの問題もあるので、ケースの詳細などはもちろん書けませんが、現場でどんな問題が起こり、何が大変なのか、専門職だから知っていることだけど、本当は多くの人に知っておいてほしいこと。
そんなことを発信できたらな、と思っています。