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あんのこと

この記事を読んで、来週以降の時間のあるときに見ようと思っていた「あんのこと」。でもどうしても気になってしまい、結局昨日の夜に見てしまいました。

見終わって全ての登場人物のことを思い返してみました。この人もあの人もみーんな責めたいんだけど、どうしても責めることができません。みんなそうせざるを得ないそれぞれの事情を抱えていると思われるからです。悲しい出来事がずっと起こり続けていて、その都度誰かを責めたくなるけど、でもその原因を作っているもまた、今だったり過去だったりにどうしようもない状況にいたりして。結局「この人が悪い」と断定できる人がいません。

とんでもなくひどいことが起きていて、でも誰も責められないのは、なかなか苦しいです。感じたモヤモヤは全部自分の中に閉じ込めておくしかありません。苦しい話なんだろうと思いました。

こんな環境の中で、ひとりで力強く生きていける人なんているんでしょうか。自分がその立場でも絶望しかないのがすぐに想像できます。これが実話をもとに作られた映画なんだと思うとやり切れない気持ちになります。まだ整理できてませんが、見て知ることができたことだけはよかったです。

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