保育施設見学ツアーと言いながら保育施設以外の見学が続いています。でも保育に通じるものを学ぶことができるので、なかなか評判もいいんですよね。ということで、今回は仙台市にある「ろりぽっぷ小学校」の見学をしてきました。
◯午前は見学
まず最初に高橋校長からろりぽっぷ小学校について説明と校内の案内をしてもらい、その後自由に見学させてもらいました。
朝の会の始まりは9時20分。スクールバスで1時間10分かけて通って来る子もいますが、始まりが早くないので余裕を持ってスタートになっています。スクールバスの中も自由に過ごせるようなので、このゆっくりとスタートできることも安心して学びに向かえる要因の一つだと思います。
1つの学習時間は45分。盛り上がるとこの時間では終わらないこともあるし、逆に45分集中が続かないことも。そんなときは体育館でしっかりと身体を動かして過ごすこともできるので、どの時間でも子どもは意欲的に活動していました。
◯保護者が悩みを話せる場所も必要
保護者が自由に使える保護者ルームは、保護者が自由に安心して過ごせるような環境が整えられていました。学校にはスクールカウンセラーがいるので相談もできますし、保護者同士で悩みを話し合ったりすることもできます。学校としても大事にしている場とのこと。
◯食事風景にその施設の思いが表れる
給食の時間になると、子どもたちはホールに集まってきて好きなテーブルで食べ始めます。給食を食べる子もいれば、お弁当を食べる子もいます。いろんな施設を見学させてもらっていて、食事の様子にその施設の考え方が凝縮しているなーと感じます。子どもたちが本当に美味しそうに、楽しそうに食べている様子に、その施設の全てが表れているように思います。そういうところは他の時間も子どもが生き生きと活動できるよう考えられています。ろりぽっぷ小学校の昼食の様子も、すごく楽しそうで心地よく感じました。
ちなみに給食は、閉店になった近くの古民家レストランを保護者が借りて、保護者たちが作って提供しているようです。学校の給食を提供する業務を保護者が担い、その収入を授業料にあてたりするおもしろいシステムもできているようです。
◯午後はさらに詳しい説明と質問タイム
午後は加茂学園長も加わってくださり、ろりぽっぷ小学校を作った思いや、学園として今後どのようなことに取り組んでいきたいかも説明してくださいました。私たちの質問に対して加茂学園長、高橋校長、そして飛び入りで参加してくれた6年生1名も丁寧に答えてくれました。部屋の様子を見ていた6年生に校長先生が「参加する?」と誘ったことで加わってくれることになったんですが、私たちの質問に対しても自分の考えを話してくれる様子を見ていて、ろりぽっぷ小学校が子どもたちにとって安心できる場になっていることがしっかりと伝わってきました。
ある学校では通えなくなってしまう、でも違う学校だと生き生きと活動することができる。同じ子どもなのに見せる姿が大きく違っているのはなぜなんでしょうね。子どもは多様です。でもその多様さを受け入れるために「学びの多様化学校」が必要な現状は、どう受け取ればいいんでしょうか。学びの多様化学校がなくても誰もが安心して学校に通える、そんなあり方を目指す必要があるじゃないか、多様性を大切にした社会に必要なのはどんな学校なのか、そんなことを考えさせられます。ぜひ多くの人に多様な教育現場の現状を知ってもらいたいと思います。そしてそれぞれの地域でできることから取り組んでいく人が増えていくといいですよね。そんなまとめを書いている私も、もちろん動きますよ。
◯参加者の感想
今回も参加者のみなさんから感想を届けてもらいました。ありがとうございます!
◯ツアー情報のお知らせ方法について
今後も様々な課題に向き合っておられる保育施設の見学をさせてもらうことを継続していきます。そのお知らせは、このnoteとLINEのオープンチャットを使って発信していきます。オープンチャットへの参加を希望される方は下記のフォームから申し込んでください。保育関係者であれば役職等は全く問いません!