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受け入れられない正論に意味はない

受け入れられない正論に意味はない

入社1年目新人研修1ヶ月目に
先輩社員から言われた言葉です。

(正論は、筋が通っていて、間違っていない話と認識してます)

コンサルタントととして
A社の改革プランを提案する
というグループケースワークを行っていました。

期間は6日間。
1日目にお題をもらい
2日目にキックオフ(A社社長との最初のミーティング20分)
6日目にA社長へ最終報告
という流れでした。

ワークの1日目
先輩社員さんに翌日のキックオフプレゼン内容を
チェックしてもらい
「このミーティングで課題を提示したい」
と伝えました。

6日間のなかで
最終報告前にA社と直接話せるのはキックオフ、
この一度だけ。

このタイミングでこちらで洗い出した課題と
A社の認識をすり合わせておかないと
方向性にズレが生まれ
的確な最終報告ができないと考えていたためです。

そこで言われたのは

この短時間で正しい課題を導き出せるの?
導き出せたとして、それはキックオフでやることなの?
初めて会う人に「これが問題です課題です」と言われて
受け入れられる?

ということでした。

キックオフですべきなのは
急ぎで作った課題ではなく
「最終報告で何を提示するのか」
その認識のすり合わせ。

まずは
「相手が何を求めているのか」
をきちんと理解すること
それが最優先。

考え抜いた1つの提案をしたら
相手は沢山の選択肢から選びたかった、、
なんてことがあるかもしれない。

お互いのことを知らないのに
いきなり問題点を突きつけられたら
気持ちが暗くなる
ということもある。

確かに、そうだ。
大事なことを忘れていました。

そして先輩社員さんは

受け入れられない正論は意味がないよ。

と続けました。

余韻のある一言でした。
この言葉凄く大きな意味を含んでいると感じました。

相手が求めているものとズレている正論
相手に信頼がない状態で言う正論
相手に納得してもらえない正論

これには意味がない。

これって日常にもいえるなと

恋愛相談を受け解決策を言ったら微妙な反応
→相手は共感してもらいたいだけだった

いつも遅刻し提出物を出さない人が
「これはおかしい」と指摘しても
→周りの人「お前が言うなよ笑」

「うん、、それは正論なんだけど…」
といいつつも、納得のいかない人がいる。
→その人は「今」やるべきことは他にあると思っていた。

意味のある言葉
伝わる言葉

その場その時、相手によって変化する。

これは常に頭の片隅に置いておかなきゃなあ。


信頼があることと相手が求めるものを正しくとらえること
この二つの大切さを思い返させていただきました。

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