ミツモアCTO 柄澤が考えるエンジニアのキャリア論
こんにちは、ミツモア広報の花田です。
本日から、ミツモアの大切なカルチャーをお伝えする場としてnoteの運用を開始しました。
ミツモアではサービス拡充を爆速で進めていくために、ただいま採用活動を強化しています。
その中でもテクノロジーで労働生産性を上げることを目指しているミツモアにとって、エンジニア採用は扇の要のように最重要事項です。
そこで今回は、ミツモアの共同創業者、兼、CTOの柄澤が考える「エンジニアのキャリア論」というインタビューを通じて、「ミツモアのエンジニアチームについて」や「一緒に働きたいエンジニア像について」お話しいたします。
また、エンジニアチームの詳しいご紹介は「ミツモア エンジニア向け会社説明資料 / about meetsmore for engineers」を公開しておりますので、そちらも併せてご確認ください。
現在、ミツモアは事業拡大を進めておりエンジニア・デザイナー・PdMをはじめ多くの職種で積極採用中です。ぜひWantedlyのリンクからカジュアルに面談をリクエストしてください。
プロフィール:柄澤 史也
ヤフーにて4年間勤務、ヤフオクにてプロダクト開発、オフショアマネジメントに携わったのち、CTO室に異動。ヤフー全体を横断した技術支援などを担当した後、ミツモアを共同創業。東京大学大学院 理学系研究科卒
ミツモアのエンジニアチームは優秀な人財の玉手箱
ーー ミツモアエンジニアの特徴を教えてください。どんなキャリアを歩んだ人が集まっていますか?
一言では言い表しにくいのですが、多様性のあるメンバー、色々なキャリアを歩んだ人たちが集まっています。
たとえば、元々、起業家でもあったEugeneは、世界的に有名なシリコンバレーのシードアクセラレーターであるYコンビネーターの支援を得て起業し、その後、サンフランシスコで成長期のUberにジョインしています。彼はベンチャーマインドが強く、新しいことにチャレンジするのが好きなタイプです。
それから、ヤフー時代に私と同期入社だった白柳。彼は学生の時にはベンチャーでインターンをした経験もありますが、ヤフーではかなり大きなシステムのバックエンドのリニューアルのメンバーでもありました。その経験からもわかるように、大規模システムのマネージメントに長けています。
宮内は海外アパレルブランドの店長という経歴を経て、エンジニアに転身し、今はミツモアでキャリアを歩んでいます。
あえて、共通点を挙げると、技術的好奇心が強い人が多いように思います。自主的に物事を動かすタイプ、主体性がある人が多いですね。
もっている技術や強みはそれぞれ違いがあります。そのような多様性のあるメンバーが揃っている中で、チームでは意見が出しやすい雰囲気を心がけています。たとえば、上下関係をもたないとか、押しつけがましくしないなどの雰囲気作りです。
ウチの開発メンバーは仕事において「どういう技術を使いたい」などのアイデアの主体性を持っているので、それをできる限り損なわないようにしています。
エンジニアのキャリア形成で大切なこと
ーー一般論として、エンジニアのキャリア形成にはどんな傾向がありますか?
エンジニアは他の職種に比べて、一社で勤め上げるというよりは、複数社経験する人が多い傾向があります。最近は本業と副業を掛け持ちするエンジニアも増えてきていますね。
ーーエンジニアは他の職種と働き方や価値観が違う傾向があるように思うのですがいかがですか?
そうですね。おそらく、働き方や価値観が違うように見えるのは、評価基準が違うからだと思います。例えば、2社で仕事をする場合に、エンジニアは時間で拘束されるというよりも、アウトプットで評価される傾向が強いので、どのようなパフォーマンスを発揮するかが重要になると思います。
ーーキャリアを積み重ねていく中で大切なことはどのようなことですか?
先ほども挙げたように、副業などの働き方の選択肢は増えていますが、副業でコミット期待値が擦り合わないという状況が発生しやすいかなと思います。もしも「副業だから責任は全く持たない」といった姿勢が続くと信頼されにくい人材になる恐れがあります。マルチな能力を持つことはいいことだけれど、自分が置かれている立場の中で、どれくらいチームにコミットするかの合意はしておいた方が良いかなと思います。
コミットする意識を持つことで、自分がチームのメンバーからどれだけ信頼されるかも変わっていくはずです。働き方は自由でいいと思いますが、チームを軽視するという姿勢につながってしまったら本質的ではないと思います。
ーーこれからのエンジニアが身に付けるべきスキルはどのようなものでしょうか? 色々なスキルをもっているのがいいのでしょうか? 専門的なスキルをもっているのがいいのでしょうか?
一概にはいえませんが、スタートアップ企業では幅広いスキルが求められることが多く、一方、大企業はより深い技術を求められる傾向があると思います。
副業はどちらかというとスキルを横に広げるチャンスが多いと思います。ただ、エンジニアとして成長していく過程で、ある時、横に広げるだけでは不十分になってきます。だから、何かしらの部分で深いスキルを学ぶ機会を意識して作るといいと思います。
具体的にいうと、今のチームで「この部分は自分が一番詳しい」というものを作ってみるのが良いと思います。たとえば、フロントエンドの開発で、「eslintにチーム内で一番詳しい」といった強みを持つと、それについて頼られるようになります。その成功体験と信頼感がさらなる成長につながっていきます。
ーープロジェクトのマネージャーになる人と、スペシャリストを目指す人の特徴や違いはありますか?
チームとして結果を出せる人、個として輝く人、それぞれ特徴や傾向はあると思います。ただ、それは単純に向き、不向きの問題だと思っています。
自分に向いてるほうを目指していけばいいし、向いているほうで努力していけば自ずと才能が開いていくと思います。
チームで成果を出すために開発チームが大切にしていること
ーーミツモアにエンジニアとしてジョインすることで得られるメリットを教えていただけますか?
ミツモアには優秀な人財がそろっています。そういうなかでプロダクトを作っていると、自分の主張を持たなければいけない。むしろ、ミツモアでは主張する人材を求めています。そういう環境で技術や実装に関して議論をしていくと、深い技術が自然と身に付くというメリットはあると思います。
たとえば、メンバーの坂本は、ミツモアの初期の頃から学生インターンをしていましたが、その頃はエンジニアとしては初心者でした。それが今ではチームで一番ぐらいにTypeScriptに詳しくなりました。もちろん、自分の努力が開花したのが一番の理由ですが、チームとして「むずかしいことでも、積極的にまかせる」という方針を貫いたことで劇的に伸びたと思っています。
ーー先ほど主張する人財を求めているという話しがありましたが、その理由をもう少し詳しく聞かせていただけますか?
ミツモアの開発ミーティングでも意見が飛び交うことが多くあるのですが、同意/反対、それはどちらでもいいのですが、主張をもっているかが大事だと思います。
優秀な人が意見を交わす中にいると、だんだんとみんなの意見についていけるようになります。ついていくことが成長につながります。
ミツモアのバリューに「積極コミュニケーション」がありますが、実際に主張があることが仕事の良し悪しに直結すると考えバリューに置いています。
自分事としてミツモアのプロダクトを好きになってくれる人と一緒に働きたい
ーーミツモアに向いているエンジニアってどんな人ですか?
先日エンジニアチームで「どういうエンジニアと働きたいか」を話し合ったときに、印象的だったのが、「プロダクトを好きになって自分事で開発してくれる人と一緒に働きたい」という意見があり、非常に腹に落ちる意見だと思いました。
技術的な側面も大事ですが、自分事で開発すること、自分のプロダクトと感じて開発することが大事なんです。自分事としてプロダクト開発していると、本質的にどうよくしていきたいかという事に立ち帰らざるをえない。いわれたから作業するという姿勢にはならない。「プロダクトをよくしていきたい、そのために本当にこれでいいのか」と問いかける姿勢が大事ということです。
ーーところで、普段、ミツモアのエンジニアの皆さんは仕事以外のコミュニケーションはするのでしょうか? リモートワークになって雑談が減ったということはありますか?
「世の中でこういう技術がホットだよ」などといった雑談が減ってしまっていることは、開発チームの中でも大きな課題だと感じていました。
その課題を解決するために、毎日コーヒーブレイクという雑談の時間を設けています。それから、朝夕のスタンドアップミーティングではmyニュースや自分の感じていることをシェアしています。そのおかげで、メンバー間のコミュニケーション量が、肌感覚で2、3倍になった感じです。
ただ実際のところミツモアのエンジニアは仲がいいですよ。「エンジニアは基本リモートワークを導入しているけど、寂しくないの?」といわれたりしますが、オンライン上で十分に会話をしています。
エンジニアはリモートしやすい職業かなと思うのですが、オフィスで仕事をするのとは当然、コミュニケーションは変わります。リモートだと質問しにくいのは事実ですから。だから気軽に質問できる雰囲気作りとサポートするツールを導入しています。たとえば、tandemというツールを導入し、いつでも音声で話しかけたり、質問できる体制を整えています。よく、「ミツモアのエンジニアはスタートアップなのに面倒見がいい」といわれますが、バリューにもあるように「テクノロジーでシンプルに」みんなが働きやすい環境を整備しています。