複業を通じて、根暗から根明に?茨城移住計画 菅原広豊さん(茨城・日立)

ミツカルのイベントに関わってくれるローカルプレイヤー。今回は2019年8月2日、京都にて開催する茨城Standのゲストとしてお招きしてる菅原広豊さんをご紹介します。

菅原広豊さん
茨城移住計画など

1984年生まれ。秋田県秋田市出身。大学卒業後、大手ディベロッパー、社会インフラの営業を経験。その後、働き方や生き方に疑問を抱き会社の外に出て地域に関わるようになる。29歳までリーダーという役柄は一度も経験なし。一念発起して会社で働きながらコミュニティを立ち上げ、イベント企画から集客までを独自に学び、場づくりを始める。「茨城移住計画」「時由地材JIYUDIZAI」「まぜるなキケン」の3つのコミュニティを運営に関わり、2019年には新たなプロジェクト「Hitachifrogs」のクラウドファンディングに挑戦し目標金額の110%(138万円)を達成。人それぞれに合った適切な人と場のマッチングを強みに、現在も地域のジョイントリーダーとして茨城県内だけではなく県外も含め多種多様な人をつないでいる。

ーー今のお仕事について教えてください。

会社員として社会インフラの営業をしています。電気などを作り出す設備や機械を売る仕事です。
また複業で、東京と茨城をつなぐ「茨城移住計画」、まちにある素材を再活用して創作する古材屋「時由地材JIYUDIZAI」、招待制の同業異種交流イベント「まぜるなキケン」の3つのコミュニティを運営に関わっています。

ーー茨城へ移住するきっかけはなんだったのでしょうか?

大学進学を機に、地元の秋田から茨城へ移住しました。茨城にはおもしろい人がたくさんいると思い、卒業後はそのまま茨城で就職。17年が経ちました。

どこの地域で同じですが、表舞台に出ている人もいれば裏方で地域を支えている人もいます。いろんな立場の人がいますが、茨城には「高い志」を持ち行動している人が多いなと感じました。これこそが茨城の魅力であり、現地でなければ体感できない温度感だと思います。人の内側から溢れ出てくるエネルギー、その輝きに私は魅了されつづけています。

ーー複業をはじめたのはなぜでしょうか?

僕は複業したくて、さまざまなプロジェクトを立ち上げたわけではありません。地域に興味をもち、現在のような活動をはじめたは6年前、2013年のことです。自宅から職場までは自転車で15分ほどの距離、その通り道に、銀座通りというシャッター街があります。社会人になってから、毎日その通りを通って、気にはなっていましたが、ずっと他人ごとだったんですよ。

ーー他人ごとから自分ごとに変わる瞬間はどんなシーンだったのでしょうか?

ある日、いつも通り銀座通りを自転車で走っていると、ふと地元秋田の景色とかぶる瞬間があって。地元にも有楽町というシャッター街があるんです。そしたらなんとなく、目の前に課題があるのなら、自分ごととして取り組もうと思えたんですよね。「教育」をテーマに地域活性イベントを企画する団体「ヒタチモン大學」を立ち上げたのが、僕が自分で仕事をつくった第一歩です。

ーーその後、「茨城移住計画」を立ち上げの旗を立てたり、さまざまなイベントや場づくりをされています。会社員として働きながら複業をするのは、大変じゃありませんか?

今が人生で一番大変です(笑)どんなに無理なく働こうとしても、バランスが絶対おかしくなる時期が必ずあります。睡眠時間は短くなりましたし、家族との時間を確保するのも必死です。さまざまな物事のバランスと戦いながら複業することになり分、大変なこともありますが、僕は茨城や茨城の人を好きな気持ちがあるから、やれています。

ーー6年前、まちに一歩踏み出して、自分で仕事をつくりはじめてから菅原さん自身に変化はありますか?

あります、あります。もう別人になりました(笑)根暗から根明に変わりましたね。

イベントなどでさまざまな人に会って話すようになり、アウトプットする環境が整ったことが一番の要因でしょうね。活動をはじめるまで、僕はインプットばかりで、本読んだりセミナー行ったりで知識メタボ状態でした。

しかし、アウトプットする環境を得たことで、他者からフィードバックを得る機会が大幅に増えました。他者から見える自分と主観的な自分をすり合わせながら、自分の軸というのを洗い出していき、その過程で「自分はこういう魅力・ニーズがあるのか」「相手にとってこれがメリットなのか」「自分なりの好き嫌いがより鮮明にわかる」といったことが起きて自分の軸が形成されていきました。結果、自分なりの軸が形成され自信となり、明るく行動できる根明に。でも、私もまだ形成途中の段階です。

ーー最後に、複業を考えている方にメッセージをお願いします。

もしみなさんにも、好きなことややりたいことがやりたいことがあれば、ぜひ一歩踏み出してやってみてください。僕が根暗から根明に変わったように、人生を変える一歩になるかもしれません。


菅原さんが活動する「茨城移住計画」では、月2回のペースで茨城の働き方・暮らし方について語る「茨城Stand」を開催しています。いつもは東京開催ですが、8月は特別に京都で開催が決定!なかなかない機会ですので、ぜひお越しください。


▼お申し込み

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