【旅レポート Day3】いしかわプロジェクトをめぐる
この記事は、Day3の記事となります。
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【Day3】旅音・加賀友禅工房・近江町市場
−Day3 ダイジェスト映像−
3日目は、「まちのり」というシェアサイクルを借りて、金沢のまちを巡りました。
最初に訪れたのは、加賀友禅作家さんの工房。
金沢はお茶や琴、うたの先生をされている方がたくさんいて、伝統が観光用じゃなくて文化として根付いているそうです。その伝統・文化の一つである友禅作家さんにお話を伺う機会をいただきました。
加賀友禅は元々、式服に使われるようなフォーマルなデザインで、成人式では必ず振袖を作って着る文化もあったようです。ですが、徐々に時代が移り変わり、結婚式や成人式のスタイルが変わったり、パーティなどでも着物を着るようになったりと、使われるシチュエーションが変わってきました。
それに伴い洋風のデザインなども取り入れてきたようですが、娘さんは「変わったことをしよう」をコンセプトに、今の時代に合わせた商品開発やデザインの研究もされているようです。
マスクや帯など、今の需要に合わせた商品展開や、お皿に加賀友禅の制作工程を落とし込んで文化を残そうという視点。さらに、SDGsの一貫として、ゆず農園の方と協力して天然染料で染めたロールカーテンなど面白いチャレンジの話ばかりでした。
このような新商品開発のひとつのきっかけとなったのが、旅音の宿のふすまにも加賀友禅を取り入れた経験だったようです。コロナ以前、海外の人がたくさん訪れていたので、日本らしさを取り入れならがらも、海外の人にも分かる花のデザインにしたり、制作工程である友禅流しをデザインに取り入れてみたり。そんな経験を経て、今までにない発想をどんどん取り入れていくようになったようです。
最前線での試行錯誤についてたっぷりお話をうかがった後は、数名の参加者が実際に制作工程である彩色を体験させていただきました。
伝統文化をたっぷり味わったあとは、旅音の宿をいくつか見せていただきました。
金沢らしい町家でゆっくり過ごせる宿もあれば、ペットと過ごせる宿、宴会にぴったりの宿など。宿泊のニーズに合わせて部屋の雰囲気が選べるのは、旅行者目線でとても有難いなと感じました。
家族や友だち同士で一棟借りすれば、料金も比較的お安くなりそうですし、最近需要が高まっているワーケーション的な利用にもちょうど良さそうです!
お昼ご飯を食べたあとは、近江町市場で海鮮を食べ歩きしたり、お土産を買ったり、各々の時間を過ごします。ちょうどこの日はカニの解禁日で市場が盛り上がっていました!
最後に、旅音に戻って、旅で感じたことの報告会。
今回の旅の参加者は、各々の地域で課題解決に取り組んでいる方も多かったため、自分の地域での活動のヒントとなったという意見がたくさんありました!また、生活、仕事の二拠点目の候補として検討したり、Uターンに向けて決意をされた方もいらっしゃいました。
3日間の旅でしたが、3日間とは思えないほど濃密な時間でした。
何より、観光では絶対に行けないような場所をめぐれたこと、人に出会えたことはとても大きな財産でした。ぜひ人の温度感や土地の雰囲気を生で感じて欲しいと思うので、興味を持った方は現地に足を運んでみてください!
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11/26 石川のつくる暮らしと、拠点など住まいのあり方とは?
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文章・写真・映像/橋野 貴洋