【勉強会レポート】11/6開催『令和の転職方法、エージェントのほかに何がある？』
オンラインでのキャリア相談サービスを展開するミートキャリアでは、2022年11月6日㈰に『令和の転職方法、エージェントの他に何がある？』をテーマにプチ勉強会を開催しました！今回は、キャリアサポーター・アカデミー卒業生の小澤梓がその様子をご紹介します！
「転職経験ないし、よく知らないなぁ」「就職・転職支援をしたいわけじゃないけど、転職情報って必要？」と思った方も、ぜひご覧ください^^
”求人紹介しない”有料オンラインキャリア相談サービス「ミートキャリア」は、キャリア支援者を志す方を全力で応援する３ヶ月間のオンライン講座『キャリアサポーター・アカデミー』を運営しています。
受講生の80%が「キャリア支援を仕事にできた」と回答するこの人気講座から、そのエッセンスを盛り込んだプチ勉強会を開催しました。
『キャリア支援をする』ために転職事情も知っておくべき理由
冒頭、運営の上林さんが「キャリア支援を仕事にしたい人が転職事情も知っておいた方がよい理由」を紹介してくれました。
「『求人紹介をしないキャリア相談』を展開するミートキャリア。相談内容はさまざまですが、約70％以上が『ライフ＆ワーク』に関するお悩みで、転職のご相談も受けております。「エージェントではないから本音を打ち明けられる」という声もあり、『現職をつづけるか、転職するか』といった悩みにもじっくり向き合い、その人に合ったご提案をしていきます。
話を聞くことで「すっきりした！」と感じてもらうことは大事です。でも、ミートキャリアに相談に来られる方は「何かしら知りたい。明日からの自分を少しでも変えたい」という思いでいるので、私たちも専門知識に基づく提案で応える必要があります。
「エージェントではないから転職の知識は不要」ではありません。
エージェントではないからこそ”客観的な視点”での提案が求められますし、相談者にとって”ベストな選択肢”を一緒に探していくには、転職する・しないの判断材料ともなる『転職市場の知識を持つ』『その知識を適切に使いこなせる』ことが必要だと考えています。」
説明では「ミートキャリアのサービスの特性上」といわれていたものの、たとえ就職や転職支援の仕事でなくても、人生100年時代に人のキャリア形成に関わるならば「転職市場（＝仕事を得る環境や方法）がどうなっているか」はある程度知っておくべきだなと改めて感じました。
「転職市場は”難しい”」の言葉の真相
プチワークに入る前に上林さんから気になる言葉が。
「転職の世界はとても複雑で難しい。Webで調べるだけでも際限ないことがわかるでしょう。しかも、Web上には数多の口コミや経験談がありますが、主観的なものが多く、キャリア支援者としてそれらを鵜呑みにするのはとても危険です。
では、どう学んだら良いか。まず、今日はひとつの相談事例を通して、自分がどのくらい知っているか、知識や提案力といった現在地を知るところからはじめてみましょう。」
確かに、この領域は「特に」難しかったです。以前の私は転職に関する知識がなく（CMでよく見るエージェント名しか思いつかないレベル）、アカデミーの座学で『転職』を学んだ時は「なるほど！そうだったのか！」の連続でした。そして、求職者側から見える情報と、キャリア支援者として知っておくべき情報がそれぞれあることを学び、受講前にかかえていた「転職の知識って本当に必要？」といった疑問や「数多あるサービスを自力で把握するなんてできるんだろうか」といった不安を、学びながら解消していったことを思い出しました。
「さまざまな転職サービスのビジネスモデルの違いや、メリット・デメリットを正しく理解する。そして、相談事例を通してその活用方法を学ぶことで「こういうケースではこう提案したら良いんだ」とひとつずつ知識として蓄えていけば大丈夫です。」
今回のプチ勉強会は、アカデミーで３時間以上かけて学ぶ『転職』を45分に凝縮したもの。それでも「相談事例にあわせて転職方法を学ぶ」ことで、実践的な知識を得られたようでした。
プチワーク「どんな転職方法が提案できそうでしょうか？」
いよいよワーク開始。今回も、相談事例をつかい「どんな転職方法が提案できそうか」を考え、小グループにわかれてディスカッションしました。人材業界の知識が全くない人でも考えられるように、ヒントを兼ねて主な転職方法５種類を具体的なサービス名とともに紹介いただきました。
【相談事例】
●相談者…30代後半、女性、既婚、子どもあり
●経歴…新卒入社した会社でルート営業→営業企画に従事。現在は時短正社員。
●相談内容…パートナーが単身赴任中で、自身も通勤時間が長く、仕事・家事・育児のワンオペ生活に負担を感じている。在宅で仕事をしたい思いはあるが、そういう仕事ができるか不安。
（*参加者にはより詳しい内容をご案内しています）
今回は、同じくアカデミー卒業生の青木さんもサポート役で参加。各グループをまわられた感想は「どのお部屋も積極的にディスカッションされていて、相談者さんのことを本当に思って転職方法を考えていることが伝わりました！」とのこと。
その後は、考えた転職方法をZoomのチャットで共有。人材業界に詳しい参加者もいたようで、さまざまな提案が出てきました！
「まず現在の職場や上司にリモートワークできないか相談してみる。並行して、転職に備えてエージェントに登録してみる。」
「在宅専門の求人サイトを活用する。」
「雇用形態にこだわりがないなら派遣はどうか？リモートワーク多そう。」
「過去の経験を活かしてフリーランスになるのは？”スキル×フリーランス”で検索する。」
ビジネスSNSを活用するというこんな提案も。
「Twitterやインスタで”在宅勤務”を検索して、そういう会社や社員をフォローして繋がりを持ち、そこから転職の可能性を探る。」
その後、上林さんからこの事例への提案内容が紹介されました。今回のケースでは「転職したことがないので自信はない。でも、どうせ転職するなら、一番叶えたいのは（仕事内容などよりも）”家族で一緒にいたい、パートナーの単身赴任先に行きたい”」という本音が出てきたそう。よって、それに合った転職方法をご提案するという流れでした。
「このような本当の気持ちは、よく聞かないとなかなか出てこないこともあります。こういった希望が出る可能性も見立てた上で、どういった転職方法を提案できるか、知識をフル動員して準備しておくことが大事です。」
「転職するかどうか」への関わり方のコツ
これまでに「”転職する”と決める前のステージにいる方」の相談を何人も受けられた上林さん。支援者としての関わり方のコツを教えていただきました。
ポイントは３段階で考えること。
①転職軸を整理すること
②具体的にこの転職方法がよいと紹介すること
③「この方法を、こう使うとよい」とアクションまで提示できること
転職方法は、その選択肢や名称といった情報ならネットでいくらでもとれます。でも、「転職エージェントってどこを使うと良いですか？」「リモートワークの仕事って、どういうサイトでどんな検索をすると希望の求人が見つけられますか？」と聞かれて、答えられる人はどのくらいいるでしょうか？
「次への一歩」を求めている相談者に対しては、実際にアクションにうつれるような具体的なご提案が必要です。そのためには、自分でも自信を持ってご提案できるくらいは転職市場を知っておくと良いですね。
…なるほど。どのようなキャリア支援のカタチでも、『転職』に関する知識は持っておいた方が、自分のカウンセリングへの自信にもなりますよね。でも「転職サービス、多くてすべて把握するなんて無理」という人も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、それぞれの転職サービスの特性を把握できればベストですが、それは難しい。まずは、自分で支援したい領域からはじめてみましょう。そして、ひとつひとつのカウンセリングで「このケースには〇〇、このケースには△△が有効だった」といった経験値を増やしていきましょう。
キャリア支援の学びは、インプット過多になりがちだと感じています。「場数が大事」とよくいわれるように、まずは60分フルでカウンセリングをやってみる。最初はロープレでもいいし、無料モニターを募って練習させていただくなどの方法もあるかと思います。そして足らないことを把握し、学んでまた試す。その繰り返しで経験を増やし、「生きた、使える情報を持つことを目指す」とよいと思います。
プチ勉強会の終了後は、卒業生の青木さんの経験も交えて「学び」についてフリーディスカッションをしました。人事職だけど「キャリアコンサルタントの資格が活かせていない」と感じていた青木さん。受講をきっかけに、自らの発案で社内でキャリカウンセリングを実施されたそうです。「実施できたのはスキルと自信を身につけられたから。ただ話を聞いて終わりではなく、情報提供ができるようになったり、アクションプランを一緒に考えられるようになったことで”自信”を持てるようになりました。」
「何ができるようになったら、自信を持てるのか」は人それぞれかもしれませんが、それを知れるのも「実践的な学びの場」だからこそだと改めて感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
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※キャリアサポーター・アカデミーは、2023年3月開講期をもって終了しました。これまでありがとうございました！
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