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ワーママはるさんに聞く!育児をしながらキャリアを切り拓く方法
※ホームページで掲載していた過去ブログ記事(2020/6/2)の再掲です。記事内容は当時のものです。ご了承下さい
SNSで大人気のワーママはるさんを迎えたミートキャリアのオンラインイベント。5月末、200人近い方に参加いただき、「育児をしながらキャリアを切り拓くワーママになるには?」をテーマに、ミートキャリア代表の喜多村若菜と対談を行いました。
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話題ははるさんが会社員ワーママを卒業した理由に始まり、育児と両立しながら自分に合った働き方を見つける方法、そのための自己分析、両立のコツまで、喜多村がミートキャリアのユーザーさんからよく聞く悩みや質問をぶつける形で、はるさんの体験談やアドバイスを伺いました。
オンラインイベントの良さの1つが、チャットを使ってリアルタイムの感想や共感の声、質問が飛び交うところです。
はるさんの論理的な「分解」やスマートなお話に「はるさんの泥臭い話が聞きたいです!」というコメントが付くと、はるさんはすかさず「育休明け1年目はものすごく不機嫌で、1人で孤独を抱えながら『なんで私だけが』と思っていた」と明かしました。
今のSNSでの力強い発信は「過去の自分に向かって発信している」のだそうです!
ここでは改めて、当日の対談の一部再録をお届けします。
◆◆
ワーママはるさんプロフィル&自己紹介
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外資系メーカー16年フルタイム勤務を卒業。3歳7歳兄弟をワンオペ育児中。女性的キャリア構築、家事効率化、知育、教育費目的の資産運用など実施中。
twitter ワーママはる@打倒長時間労働!
note ワーママはるマガジン
voicy ワーママはるラジオ
外資系メーカーフルタイム勤務を16年していましたが、4月半ばに会社員を卒業しました。いま3歳と7歳になる息子がいて、ずっとワンオペ育児をしています。
会社勤務時代はプレイヤーからマネージャーまで務め、子持ちのマネージャーもしていました。その後色々考えて会社を卒業しまして、今は副業を含めて色んなことやっています。
家事育児効率化、ワーママライフハック、子どもの教育に興味を持ち、色んな発信をしています。
ミートキャリア代表 喜多村若菜 プロフィル&自己紹介
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新卒でアクセンチュア株式会社に入社。子育て中の働き方のニーズに対し、選択肢が少なすぎることに疑問を持ち、もっと選択肢を増やしたいと25歳で株式会社fruorを起業。2019年11月、meetcareer正式サービス開始。
Twitter喜多村個人 ミートキャリア公式
note ミートキャリア公式内のきたむらブログ
去年の11月からミートキャリアというサービスをやっています。キャリアカウンセリングを通して自分に合った働き方や自分に合ったキャリアってなんだろうと考えるお手伝いや課題解決をしています。
ワーママはるさんへの質問1:フルタイムワーママを卒業したきっかけは?
「定年を迎えない人生」の選択肢を広げるために
喜多村:最初に皆さん気になっていると思う、この質問です。ずっと会社員をされていたという事で、勇気いる意思決定だったと思うのですが?
はるさん:何か大きな出来事があって決めたというよりも、段々と自分の考え方が変わってきて、ああやっぱり卒業しようと思って「1回卒業する」という選択を私は今回とっています。じゃあ、どういうふうに考え方が変わったのか?というと…。
人間の寿命ってどんどん伸びています。かつては60歳定年モデルだったのが、今は100年時代です。65歳で職業人生が終わっても残り20-30年あるんだな、となると、会社員1本でなく、自分で職業やキャリアを模索していかないと定年を迎えた後の人生設計が難しくなるんじゃないかなと、ここ1年くらい漠然と考えていました。
そんな時に出会ったのが、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」という本です。その本では『40歳定年説』というのが唱えられています。最初は会社員として20年ぐらい過ごし、残り20年ぐらいは自分の得意なこととか好きなこととかお金に繋がるようなこととかを色々模索しながら過ごす。
これは何もフリーになるって言う話ではないんです。起業でもいいし、転職でもいい、小さなことを積み重ねるでもいい。
こんな風に人生を前半の20年と後半の20年を分けてキャリアを形成していくと考えると、定年を迎えない人生につながるんじゃないかという話が書いてあって、なんかすごく考えさせられました。
私は会社員を16年していましたので、体力も気力も、そして後ほどお話しするんですが、ある程度収入も確保できているうちに、ちょっと1回卒業してチャレンジしようかなと思って、卒業してみました。
喜多村:なるほど。ちきりんさんの本、今、皆さんメモされているかもしれないですが、参考にしていただけるといいですね。
はるさん:他にも「ライフ・シフト」とかいろんな本が出ています。会社に勤めていると自分の職業人生がその会社の中でのキャリア形成になってくるので、色んな場所を見て見たいなという想いも出てきて、1回卒業してみた次第です。
喜多村:思い始めてから実行に移すまでに時間があったんですか?
はるさん:準備がすごい大事だと思っているので、1-2年は私の場合はかかっているなという感じです。
喜多村:その準備はすぐに行動に移されたんですか?
はるさん:私は元々いた企業も好きで、会社員も楽しかったんです。
だから会社員人生の中でキャリアを構築しようと考えていたんですが、色々なことを知って、始めて、そして学んでいくと、やっぱり会社員一本ではなく色んな選択肢を見た方が、子育てや自分の定年を迎えない人生を考えたときに、より選択肢が広がるんじゃないかなという風に考えるようになりました。
「考え方が準備中に変わってきた」という言い方の方が正しいかもしれません。
喜多村:なるほど。準備期間の間はご自身で考えられたんですか?色んな人に話聞いたり、情報収集したりしましたか?
はるさん:そうですね、私の場合、割と1人で考える方なんですが、会社員を卒業された女性の先輩方、違う仕事に就かれた方とかにお話を伺ったりしたこともあります。
自分にとって何がいいのかなというのは自分を知らないと深まらないので、いろんなお話は聞くけど、最終的に自分の中で深く落とし込んでいって決めた感じです。
=中略=
ワーママはるさんへの質問2:どのように自己分析やキャリアの棚卸をした?
自分が今持っている「カード」を知ること
喜多村:自己分析が大事というお話がありましたが、はるさんの場合はどのように自己分析、棚卸されたんですか?
はるさん:私はとにかく書きました。色々と書いていくと、自分の中で大した能力がないと思っていても、なんとなく見えてくる。
あと他人に聞きます。私は会社員だったので、1年に1回職務経歴書とかそういうキャリアの棚卸しをする面談とかがありましたので、それをうまく利用して、私は強みだと思っていなかったけれど他人が強みだと認識している事を書いていく。
ああ私はこういう人だと思っていたけれど、他人から見たらこういうところが評価できるキャリアなんだな、という風に棚卸していました。
喜多村:自分で思っている自分と他人から見る自分には乖離があったりするんですよね。
はるさん:仕事をされている方だったら上長や同僚、後輩とかにも聞いてみるといいと思います。人によって見方が全然違うので、自分はこういうものを持っていると気づかせてもらえるチャンスです。
喜多村:ミートキャリアのカウンセリングを利用される方にも「自慢できるキャリアがない」という方が多いです。でも、第3者視点で見ると、強みとして言えることは必ず皆さんにある。第3者に聞いて他人の視点を入れるのはすごくいいのかなと思います。
はるさん:そうですね。アドラー心理学でよく言われるのですが、私たちは親から欠点を伸ばせと育てられます。りんごで例えると、りんごの欠けた部分をのばして平均値を上げていくような教育を受けている。
だから、これもできない、あれもできないと、自分のだめなところを探すのは得意だと思うんです。でも、周りから見ると、りんごの欠けていないところ=光っているところも見えているので、人から聞くのは大事かなと思います。
喜多村:たしかに。弱みだったら皆さん言えるんですよね。
はるさん:そうなんですよね。弱みはみんな言える。私もそうなんですけど…。
「私ただの事務員なんです」っておっしゃる方がいるんですが、事務ってすごい能力だと思います。私はあんなにきれいに数字を揃えて書類作れないし、ミスも多かったりします笑。
本来はそこに能力があるので、他人の評価を受けるのって大事です。
喜多村:弱みを言い換えると強みになったりしますよね。
はるさん:そうなんですよね。今持っているカードを切っていくか、今のカードを研ぎ澄ましていくか。それによってキャリアはどんどん深まってくると思うので、まず、何を持っているのを知らないと、何を切っていくのか、何を研ぎ澄ましたらいいのかも分からなくなります。
自分を知るというのは大事です。
◆◆
この他、下記のようなお話をはるさんに聞きました。途中、はるさんが喜多村に「なぜ会社員を辞めて起業したの?」と逆質問し、両立支援のために起業した喜多村と互いのキャリア観を交わす場面も。また参加者からチャットで寄せられた質問にも答えていただきましたよ!
<他の質問>
Q:育児とキャリアを両立する中で、最もモヤモヤしていた時期とそれを脱した方法は?育児と両立しながら自分に合った仕事や働き方を見つけるには、どうしたら良い?
Q:これまで自慢できるキャリアや肩書きがない場合、どうキャリアを探していけば良い?
Q:はるさんのようにキャリアチェンジするために必要なことは?
Q:育児と仕事の両立のコツや気をつけていることは?
Q:これからどんなキャリアを描いている?
<はるさんから喜多村への逆質問>
Q:喜多村さんが一番キャリアチェンジをうまくされているんじゃないかなと思う。なぜ会社を辞めて起業しようと思った?
<チャットで寄せられた質問>
Q:優先度をつける事が大切なのはわかるが、両方大切にしたい自分がいるからなかなか覚悟がつかない
Q:自己分析に行き詰ってしまうことがよくある。どのように広げて深堀していった?得意な事や強みはあるが、自信がなくて発信や一歩踏み出すことはせず、インプットばかりしてしまう。どう考えたら踏み出せる?
Q:はるさんの泥臭い話も聞きたい
Q:同じ会社に長く勤めることがリスクと思った理由は?
Q:はるさんが会社員をしながら副業をするパラレルキャリアの形ではなく、あえて辞められたのはなぜ?
Q:人生100年を山頂に例えたら、今は何合くらい?
Q:はるさんの話し方や相手とのやりとりを伺うと、できる女性を毛嫌いする年上男性から疎まれる気がするが、どういう対応をされていた?
1時間とは思えない情報量で学びや共感のあふれるイベントとなりました。ワーママはるさん、ありがとうございました。
キャリアのモヤモヤを抱えている方へ
「ずっとこのままの仕事・生活でいいのかな…」「自分の強み・やりたいことがわからない…」こんなふうに感じている方は、ミートキャリアにご相談ください。
仕事やキャリアに関する悩みをプロと一緒に解消できるプログラムをご用意しています。キャリア選択の判断軸を手に入れて、ライフイベントに合わせて仕事・働き方を軽やかにシフトできる自分を手に入れましょう!
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