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【備忘録】noteで読みたい記事に出会えない問題

 先日、久しぶりに日本橋の丸善というリアル本屋に行った。売られていた新刊単行本のタイトルや雑誌の表紙で目に付いたキーワードおよびフレーズは、次の通り。

 「イノベーション」「教養」「コンサル」「小室圭」「スゴイ○○」「○○する技術」「地政学」「ビジネスエリート」「○○の力」「○○のために大切なこと」「ハーバード」「ファクトフルネス」「ポスト○○」「マッキンゼー」「マネジメント」「メタバース」「FIRE」「NFT」。

 このうち、興味が沸いたのは「教養」「小室圭」「地政学」のみ。教養は素直にあったら良いなと思ったし、地政学も知的好奇心を刺激する。小室圭は…、まあ、国民的アイドルだからね!

 その他のキーワードは、正直「けっ」と周囲にさとられないように吐き捨てて終わった。こういう単語を嫌うのも、一種のポジショニング(意識タカイ外来語!)なんだけどねえ。

 こんななので、noteで性に合う記事を見つけることは結構難しい。「あなたへのオススメ」も、AIがポン○ツなのかこぎれいな記事ばかりで、きのこ帝国「金木犀の夜」からクラムボン「Lush Life!」という絶妙コンボを決めてくれたspotifyみたいな「心得てる」感はない。

 そもそも意識タカイ系の記事ばっかだもんな。書き手は「クリエイター」だし(自分のことはせめて「クリエイター(笑)」と称したい)。

 でも、もっとこう、リビドーを刺激する下世話な記事が読みたいんじゃ。太古のテキスト系とか、業界の赤裸々裏話とか。

 ないしは国際関係の記事。まず始めた理由がウクライナなわけだし。ところがnoteのカテゴリーに「国際」はないし、「政治」もない。

 それどころか「ニュース」もない。note編集部の皆さんは、荒れるジャンルが何かよく分かってらっしゃる。

 では、と「ウクライナ」や「ロシア」で検索で記事を引っ掛ける。開いてみると、「DS」とか「光の戦士」とか「ゴム人間」とか、不穏な単語が出てくる気配がぷんぷん。直ちにブラウザバックしたことも何度かあった(ゴム人間…)。

 一方で、文章を書くという点でnoteが優れていることは認めざるを得ない。エディタは使いやすいし、UIも直観的で見やすいし。金稼ぎができるとはそもそも思ってないので、雑文を書くなら十分。

 そこで記事の消費(読むこと)をあきらめてアウトプットに重点を置くことに。さらに、同好の士である可能性が高い数少ないスキをもらった皆様のページを訪れ、というサイクルを繰り返しているうちに、あることに気付いた。

 皆様のフォロー先やフォロワーを見られる、のか。

 ここからはかなりはかどった。テイストや関心が似ている書き手の鉱脈を掘り当てたようなもので、芋づる式に違う世界が開けていく感じ。ネット発信初心者ってこんなところで抜けてるんだなあ、と不明を思い知らされた次第。

 というわけで、私のホームはいい感じに意識が低下しつつあります。それでも電車の中で誰かに盗み見られても恥ずかしくない記事ばかりだが、「今日の注目記事」の意識の高さに比べれば、だいぶ下世話成分がにじむ画面になってきた。

 とまあ、これでいいっちゃあいいのかもしれんけど、やっぱり言いたい。note編集部の皆さん、カテゴリーづくりではもう少し尖ってもいいんじゃないですかねえ。

 あと、ゴム人間は何度読んでも笑える。ゴムww人間www。腹痛いww。

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