【備忘録】極私的果汁100%炭酸ジュース応援【心底どうでもいい調査】
いい年して炭酸ジュースが好きなのに、いい年なのでコーラといったジャンクの匂いがするものは遠ざけておきたい。二つの矛盾する命題を解決するのにうってつけのジュースを最近発見した。「三ツ矢100%オレンジミックス PET500ml」(以下三ツ矢)である。
濃縮還元ではあるものの、オレンジとりんご、ぶどう混合の100%果汁。糖分が含まれているので真に健康的とは言えないかもしれないが、ペットボトル1本に角砂糖14個分の糖分を含むコーラに比べれば健康的でしょう。お値段は、初めて買った自販機では130円。勘違いかもしれんが、「やっす」と軽く感激した。
ただしこの「三ツ矢」、「自販機限定」と銘打たれており、確かにはしごした数軒の近所のセブンイレブンでは売っていなかった。何だかすぐに消えてしまいそうじゃありませんか?
という危機感を抱きつつ、ここ数日アサヒ飲料の自販機(三ツ矢サイダーはアサヒ飲料が製造・販売)を見つけるたびにラインナップをチェック、「三ツ矢」を発見し次第購入、という浅ましい行動を取り続けた。ところが…。
値段が結構違うのである。同じ飲み物でも同じ値段とは限らないというのは当たり前ではあるものの、それにしても「三ツ矢」の値段のばらけ方は際立っている気がする。
というわけで、応援を兼ねて価格を調べてみました(ただし本気の自由研究ではないので、サンプルには相当偏りがあります)。お子様舌のまま中年になってしまった私としては、「三ツ矢」が早々に地上から姿を消してしまわないよう、微力を尽くしたい。
同じ建物内でも、自販機の設置階によって値段が違う。
オフィスビルの場合、1階の自販機は人通りが少ない通用口に続く通路に設置されている一方、5階の自販機は従業員がしょっちゅう利用する。利用者が少ないと見込まれる場所ほど単価を高く設定しないと、元が取れないと考えるところだが、どうも逆らしい。レッセ・フェールの経済法則そのまんまで、需要が低ければ値段も安いということか(逆に言えば、需要↑なら値段↑)。
実際、スーパーの1階は人の出入りが最も多いので高めに設定、3階は衣料品が中心ではるかに客が少ないので安めに設定。「稼げるところで稼ごうぜ!」という資本主義の権化ですな。ただし、同じ自販機で売られていたカルピスウォーターは、1階と3階で同一値段である。謎です。
やはり人が集まる空間。高いっすね。
愛しい「三ツ矢」の上に「商品切替中!」のラベルが。「!」が地味に腹立つ。やはり絶滅危惧種なのか。私にとっては期待することでも、めでたいことでもない。
ここには複数の自販機が設置してあり、うち二つで発見。いずれも同じ130円でした。人通りは多いのになあ。
さて、以上の多分に偏りが目立つ各サンプルの平均値は、きっかり140円。アサヒ飲料の公式サイトに掲載された希望小売価格150円より10円安い。ということは、売れ行きがかんばしくなく値引きされてるってことか? そんなバカな。150円でいいです。何なら希望小売価格じゃなくて定価にしてくれてもいいので、販売終了しないでください。
最後に、ここまで崇拝する「三ツ矢」様の性能とやらを見せて差し上げましょう(というほど差はないけど)。あまり類似品がないので、対象は無印良品の「果汁100% みかんソーダ」(税込み190円)で。やはり濃縮還元です。
左が「三ツ矢」、右が無印。無印の方が鮮やかな黄色で、飲み口もとろっとしている。かなりすっぱい。中身が温州みかん(韓国産)だからなあ。
「三ツ矢」はやや薄く、無印に比べさっぱり系。無印より甘い。オレンジ(ブラジル産)、りんご、ぶどうだから、ぶどうとかの甘みが出ているのか。しかしりんごやぶどうの香りはほとんどしない。
総じて、「三ツ矢」の方が安く量も多い(500ml vs 280ml)。入手難易度も含め、現状では「三ツ矢」の圧勝です。お子様舌だからかもしれんけど。