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アカデミックな学びが好きじゃないわたしが参考にしている絵の勉強法

写真は、何年か前の雑貨屋さんの、クリスマスシーズンの紙袋。

小さな事務所のデザイナーの先輩に、デザインの写しが学びになるよ、と教えてもらったことがありました。

模写というよりも、まんま写し!それが学びになるらしいのです。自分と違う方法がインプットされる。
見ながら描き写すと、自分の線で描いてしまうから、無意識に、いつもの、自分の方法になってしまいます。

写してみた。学んだこと。


①女の子の髪。前髪、サイド髪、一筆描き。

一筆で描いたような単純さがいい。明快さが出る。逆に書き込むと渋いテイストになる。


②遠近感、パース、共に変化が大きい。

大胆な構図でドラマチックになってる。   

→ドラマチックな画にしたい、というときは、遠近感、パースに大きな変化をつけるといいかもしれません。逆に、穏やか、落ち着き、静けさなど表したいときは、遠近感やパースに変化をつけてしまうと、動きがついてしまい、その意図が伝わりにくくなりますね。


③きらめく星たちも、パースと同方向で描く。

⇨ドラマチックさに加え、スピード感が生まれる。


④ブーツの履き口の線。

左右の履き口の線が、現実的のモノとしてはありえない方向。それが魅力になってるから、絵は自由で楽しいものですね。わざとパースをちょこちょこ狂わせる。これはアートだったらアリ。(絵だけに留まらず、という意味。)コミカルなこの絵の作風になってると見ます!


⑤少女を取り囲むような街並みのパース。

超広角レンズで映したみたいな風景ですよね。屋根に積もった雪が、夜空との境界を際立たせて、超広角レンズで映したみたいな風景をさらに強調。夜空のサンタがこの絵の主題、いや「夜空のサンタを見つけたこと」がこの絵の主題ということを改めて確認しましたね。流れ星のように少女が「瞬間的にサンタを見た感」高めてます。急角度で入ってくるバスが時間の流れを表現してる。「今、まさにバスが街を走り抜けた。」これをバスに言わせてる、口ほどにモノを言っていると見れますね。

⑥明度が低いので冬の雰囲気に。

青に赤、黄色など、「様々な色」を使っている方の絵ですよね。これらの色がビビッドだと、ポップで夏らしくなってしまいますが、グッっと明度を下げているので、冬の雰囲気を描くにふさわしい色味になっているのですね。服屋さんの紙袋ということで、そのほうがオシャレだしね、きっと。



その他も色彩遠近法などなどあることと思います。そういうのは検索したり本で読むのが一番わかりやすいと思うので、ここでは割愛させていただきました。「じぶんで写す」というのが学べる実感があると思います。


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