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エルメスのレザーバングル

「一生もの」とは、その「モノ」自体ではなく、「モノ」に付随する「オリジナルのエピソード」がその「モノ」を「一生もの」に昇華させているではないだろうか。

持ちものは、その人の生き方。 
所有するモノも含めてその人自身。

棺桶に持っていくつもりで愛用しているアイテムをご紹介する、知的なお買い物を楽しむオトナの女性に向けたコラムです。

from 彩

人生折り返し地点を迎える者として
「一生もの」の条件としては
おばあちゃんになっても
「使えるモノ」。

そういう意味で
よく「トレンチコート」が
「一生もの」として紹介されいるが
わたしには少々手強いと思っていて
これからも買い求めることはないと思う。

トレンチコートは構造上
生地をたくさん使うがゆえ
重量感があり扱いづらい。
そもそも軍服がベースなので
頑丈だから”モチ”はいいのだろうけれど
今でもすでに
羽織ものには軽さを求めているのに
さらに歳を重ね
動きが緩慢になることを想像すると
あの重厚感を操れる気はしない。
例え、身体は頑丈でも
わたしはココロが貧弱な故
気軽さを優先してしまう。

それにしても
トレンチコートというものは
ヨーロッパの風景によく似合う。
日本の風景には
どうにも浮いて見えるのは
わたしの気のせいだろうか?

なんと無し、気取って見えて
小っ恥ずかしい。

いずれにしても
わたしの暮らしには
フィットしそうにもない代物だ。

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持ちものは、その人の生き方。 所有するモノも含めて、その人自身。 人生折り返し地点を迎え、繰り返す断捨離を経ていよいよ「持ちもの」の多く…

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