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元サレ夫の過去ノート(覗き見たスマホの中身がパンドラの箱だった話)

やたらと増える飲み会と研修
元妻のスマホが気になり出したのと同じぐらいの時期に、やたらと飲み会や研修があると言って仕事後に外出することが多くなっていた。

その当時、子どもはまだ2歳になるかならないかの時期で、共働きの私たち夫婦は仕事が早く終わった方が保育園に迎えに行くシステムになっていた。なので、私がお迎えに行く頻度が徐々に増え始めた時期でもある。

年末が近いということもあり飲み会が増えるのも不思議なことじゃないと思う気持ちもあったけれど、元々そういった飲み会や友人との外食はあまりする方ではなかったし、子供が生まれてからはより機会が減っていたのもあってどうしても疑ってしまう自分がいた。

相手を信じられない自分、元妻の言動や行動の一つ一つを疑ってしまう自分。
そんな風になってしまった自分も本当は嫌だった。
だから、きっと自分の勘違いなんだと言い聞かせて、蓋をして毎日過ごしていた。

怒りを露わにする元妻
妻から「明日も飲み会があるからお迎え頼める?」と。
またか、こんなに飲み会があるなんていくらなんでも...。
そう思い、ついに封印していた気持ちが漏れ出てしまった。

「最近、飲み会とか外食とか多すぎない?相変わらずスマホも毎日毎日ずっと気にしてるし、メールが来ればすぐ返信してるし、アイツ(間男)の話題も変に多すぎる。正直ちょっと怪しいって疑っちゃうこともあるよ。大丈夫なの?」

すると、妻は一気に表情を変えこう言い放った。
「前にも言ったよね!◯◯さん(間男)とは何もやましいことはないって!そんなに私のことが信じられない!?それって夫婦としてどうなの!?夫に信じてもらえないのがどんなに悲しいことかわかる??そんなに信じられないならこっちだって思うことがあるから...。」

そう言われた私は一気に恐怖感に包まれた。
まさか離婚されるかもしれない...。
疑い過ぎていい加減愛想を尽かされたのかもしれない。
怖くなった私は必死の思いで謝った。
疑っていたことなど何もなかったかのように、元妻と子供を失う恐怖、家族が崩壊する恐怖から自分が間違っていたと謝った。
でも、元妻は心を閉ざしてしまったようだった。

遂に我慢できずに覗き見たスマホの中身がパンドラの箱だった
そこからも元妻の行動は変わらなかった。
問い詰めたあの日から数日後、我慢の限界が来た私は元妻が入浴している間にテーブルに置いたままにしていたスマホを覗いた。
若干の後悔の念と共にスマホを手に取ると、驚くことにロックがかかっていなかった。
LINEを開くと一番上に間男の名前があった。
間男とのやりとりをタップした。

...完全に黒だった。真っ黒だった。
「今日は楽しかったね。〇〇といる時間が一番安心する」
そのやり取りの上には元妻と間男が遊園地のイルミネーションをバックにした幸せそうなツーショットが。
他にも目を覆いたくなるようなやり取りの数々。

やっぱりな。やっぱりやりやがってたわ。
鼓動が強く、速くなるのとは裏腹に、意外なことに頭は冷静だった。
不思議なことに何故か笑みがこぼれる。
無心でここ数ヶ月の間男とのLINEを写真に撮って、自分のスマホにはロックをかけた。
寝室では子供がスヤスヤと眠っている。

これが現実か。
付き合い初めてここまでの10年、こんなものか。
結婚して5年、子供が生まれてもうすぐ2年。
そう思った瞬間、子供に対して大きな罪悪感が生まれた。
こんなことになってゴメンね...。
一気に絶望感に包まれる。

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