マリと開運と私 2023/3/21 春分の日(最強開運日)
春分の日は、占星術では【宇宙元旦】と言われているそう。
その、大切な日にちょうど縁起が良いとされる
天赦日・一粒万倍日・寅の日 が重なり
『今年の春分の日は最強開運日』と、いろいろなYouTube番組が
私に知らせてきた。
そして、前日のあの電話。。。
もっと早く知っていれば、仕事なんか入れなかったのに…
いや、でも、前日にでも知らせてもらえたのは幸運なことなのだろう。
いや、前日だからこその何かがあったのかも?
私は昼間の仕事中も、なんだか気持ちがソワソワして、落ち着かなかった。
夜の飲み会のこともあったから、余計にだったのかもしれない。
派遣先でよく行くホテルの、派遣メンバー3人+直接雇用のパートさん1人で、4月から就職するバイトの女の子の就職祝をすることになっていた。
直接雇用のパートさんは何人もいるけれど、みんな意地悪な人で、1人だけ親切で話も気も合うAさんという人がいた。
Aさんは60才。
未婚で、1人暮らしで、自営業をしていて、合間にパートの仕事を2つしていて、その1つがホテルの朝食サービスだった。
ホテルの朝食パートの他の人は、15年以上の長きにわたり続けているような人ばかりで、みんな意地悪なので、仕事の質問などはついみんなAさんにしてしまう。
Aさんはパートの中では新人なので、皆に頼られていることが他のパートからしたら面白くない様子で、よくハブられていた。
女子学生みたいに、つまらないことでツンとして、皆でAさんと口もきかなくなる。
派遣は、行きたいときに行く、など、休みたければいくらでも休めるけれど、直接のパートさんだと、どんなに嫌でもシフトに穴はあけられず、「Aさんてすごい人だな」と、いつも思っていた。
溜まっていることがたくさんあるだろうな…と思いランチに誘ってみて、一緒に意地悪メンバーの悪口を言い合った。
それから時々、ランチをする仲になった。
ある日、未婚のAさんが、男性とそのホテルに宿泊したようで、朝食を2人で食べに来た。
差し入れに高そうな焼き菓子を持ってきた。
そのホテルのすぐ近くに住んでいるにもかかわらず、彼氏とお泊まりとは……
そして、朝食を食べに来るということは、一緒に働いている社員やパートや派遣の人々に
「見て見て!私の彼氏だよ!」と言っているようなものだ……
すごい勇気がある人だなぁ…と関心してしまった。
それより何より驚いたのは、とっても地味なAさんに彼氏がいたこと。
そしてまた、その彼氏が、とても素敵な人だったこと。
芸術家的というか、
「あれ?この人女性?女友達?」と思うくらい、線も細くて奇麗な男性だった。
ハッキリ言ってしまうと、私の好みの男性だった。
親しみを持っていたAさんに、急にちょっと違った黒い感情が湧いてしまった。
4月から就職する女子大生は、とても素直な女の子で、若い子達とも仲良くしていたけれど、おばさん派遣にも同じように接してくれて、おばさんもおじさんもみんなその子が大好きだった。
ホテルでは、外国から留学生なども受け入れていたし、忙しいときには派遣を使うことが多かったから、直接雇用の学生のアルバイトは、その子1人だった。
就職が決まって、県内ではあるけれど、ちょっと遠いところに住むことになり、もちろんバイトは辞めるので、送別会をすることにした。
言い出しっペは、Aさんだった。
就職祝にはもちろん賛成だったけれど、
私は金銭的なことと、時間のことを考えると、昼間にちょっとランチ程度が良かった。
でも、お酒好きなAさんに、「夜やろう」と言われ、そんな流れになってしまった。
そして、更にAさんは
「うちのダーが、いつも皆にお世話になっているから、二次会を設定して、ご馳走したいと言っている」と、言ってきた。
お世話になっているのは、逆にこちらの方だし、女性ばかり5人と男性1人って…よくそんなこと思いつくなぁ…と。
それになんだ「ダー」って。
2人の間でどう呼び合ってもいいけど、こっちにまで「ダー」とか言わないで欲しい……
彼氏が欲しいのにいないし、いつまで経っても出来そうもない私は、とたんにその飲み会が嫌になってしまった。
一次会は5人で、とても楽しく過ごせた。
意地悪メンバーや、他の社員に対する愚痴を言い合って、あははおほほと過ごすことが出来た。
二次会は、Aさんと彼氏の行きつけの店だったようで、バーみたいなところだった。
お酒は元々あまり飲まない私は、そういうところの雰囲気が好きではないし、気取ったおつまみも好きじゃなかった。
正直早く帰りたかった。
Aさんの彼氏は、出しゃばりゃ過ぎず、控えめで、でも、それぞれに話をふるのも聞くのも上手で、本当にとても素敵な人だった。
2人の付き合いは、とても長いようで、
「よくAさんはこんな素敵な人に出会えたもんだな」と、とてもとても羨ましくなってしまった。
飲み物を2杯いただいたところで、
「明日も早いので」と、帰ることにした。
楽しい気持ちよりも、黒いドロドロした気持ちがどんどん湧いてきてしまいそうで、居ても立っても居られなかった。
『絶対に今日中に帰って来られるだろう』と思っていた娘は、予定時間に仕事が切り上げられず、最終の高速バスには間に合わないと、帰って来なかった。
次の日に朝一でパワースポットの神社に行こうとしていた私は、娘に、
「明日は絶対に朝一で帰って来て!出掛けたい所があるから!」
と、念を押した。
場所や理由は言わなかったから
「なんで勝手に朝一でとか予定立てちゃうのかな」と、LINE上でながら娘はブツブツ言っていた。
「とにかく明日は、ともえさんから聞いたお店で、ブレスレットを作るのだ!」
遠くまで運転するので、早めに寝た。
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