マリと開運と私 2024/1/12 愛犬とのお別れ

我が家に家族が増えたのは2008年だった。
その当時働いていた食品工場で、仲良くなったおばさんが
「誰か犬欲しい人知らない?」と聞いてきた。
そのおばさんは、たくさん犬を飼っていて、ほとんどは外の小屋で飼っていたのに、部屋の中で放し飼いにしていたその中の2匹が夫婦になってしまい、赤ちゃんが生まれることになっていたのだ。
母親になる犬はチワワ。
元繁殖犬で、年をとって「もう生めないだろう」とブリーダーが不要になった犬を,、そのおばさんが引き取ったとのこと。
父親になる犬は、山菜を採りに行った山を走り回っているのを見つけて、拾ってきたとのこと。つまり雑種で、犬種や年はわからないとのことだった。
見かけや大きさを見ると、マルチーズとかヨークシャテリアなどのMIXかな?という感じだった。
なので、どんな赤ちゃんが出てくるかわからないけど、小型犬には違いないとのことだった。

私はその頃、次女と2人暮らしで、次女にはひとりで留守番をさせることが多かったから、
「動物を飼ってもいいマンションだし、小型犬なら毎日お散歩させなくてもいいかもしれないし、貰おうかな…」と考え、一匹譲って貰うことにした。

生まれる前から、父母の犬達に会いに、おばさんの家にお邪魔し、娘も私も、赤ちゃんが生まれることを、それはそれは楽しみにしていた。

自力で出産出来ずに帝王切開で、生まれたのは5匹。1匹はすぐに亡くなってしまい、残りの4匹のうち、男の子は1匹だけで、あとは女の子だった。

昔から息子が欲しかった私は、その1匹だけの男の子が欲しかったけれど、譲ってくれるおばさんは、
「オスは大変だから、メスがいいよ」と、しきりに女の子を薦めてきた。「この子はとっても美人だから、この子がいいよ」と。

生まれたばかりの子犬達は、私達の目からはどれも同じに見えたので
「どこをどう見て美人なんだろう?」と思ったけれど、子犬達を床に放すと、その中の1匹が私の足元に寄ってきて、太ももをずーっとずーーーっと舐めていた。

「私のことが好きみたい。この子がいいかも」と思ったその子は、おばさんがオススメの《美人な子》だった。

生まれてから2ヶ月くらいは、お母さんのお乳を飲んだ方がいいとは分かっていても、子犬を見てしまうと、可愛くて早く欲しくて仕方なくなり、早めに譲って貰った。

その子はママの遺伝子を強く受け継いでいたようで、チワワにしか見えない姿で成長していった。本当に、とっても美人だった。
人間が大好きで、人懐っこくて、誰からも可愛がってもらえて、どこに連れて行っても知らない人に「可愛い」と声をかけてもらえ、《可愛い》という言葉が褒め言葉なのを理解していたようで、声をかけられると尻尾を振って寄って行き、さらに可愛がってもらえた。

それから15年…
たくさんの思い出を作ってくれて、天国へいってしまった…
年をとってヨタヨタしていたから、お別れが近いことは分かっていた。
せめて最後は見送ってあげたいと、出来るだけ短めの時間の仕事を選び、こまめに家に戻るようにしていたのに、仕事に出掛けている間に、ひとりきりでこたつの中で息絶えてしまっていた。

少し救いだったのは、お正月に娘達2人に会えたこと。
大晦日からしばらく体調が悪かった私は、仕事にもなかなか復帰出来ず、家にいる時間が長かったこと…
それでも、最後を見送れなかったことはとても残念だった。

マリは、
『別れは、新たな出会いを呼ぶよ♡
ワンコのスペースに、新たな癒しの何かがやってくるんじゃん』
と言い、
ひとみちゃんは、
『亡くなったのは悲しいけど、1つスペースができたから、新しい何かがそのスペースに入りそうね』
と、言ってくれた。

当分はそんな考え方出来なそうだけど。。。

元旦に大きな地震が起きたり、2日に飛行機が燃えたりと、世の中的にも大変な事が起こったけれど、自分の身にもいつもとは違う事が次々に起こり、波乱の年明けになってしまった。


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