K先生へ
K先生、今日はあなたの離任式ですね…。
息子は、離任式には行かせません。
なぜ行かせないのか、おわかりですよね?
あなたのしてきた事は、まだ幼すぎる息子にとって酷過ぎた。
よく確認もせずに、学校へ通報してきたオバサンの話を鵜呑みにして息子を悪い子扱いしたあなたが私は許せません。
結局、息子は悪くはなかったのに、そのことを知りながら、どうして、あなたは事実を隠していたのですか?
都合が悪かったからですか?
母親である私に謝るのが癪だったからでしょうか?
長い間レッテルをはられていた息子は精神疾患を患いました。
小学1年生の1年間、あなたは息子に対して語りかけてやることも一切しなかった。
今まで先生と話をしたことは、注意された時だけだと俯きながら寂しそうに言った息子の顔…。
半年以上もの間、息子の席替えはなく、ずっと1番後ろの廊下側の席だった。
授業参観日に息子が疎外されていることを感じて、小学校から足早に帰った日は辛かった…。
昨年の秋に、学校で息子が頭を切る怪我をした。
息子は頭を怪我したことを、あなたに伝えることができなかった。
ほとんど喋ったこともないあなたに対して、怖かったし気を遣っていたから。
学校の後の学童保育クラブで、ようやく学童の先生に伝えた。
だって、あなたと違って、学童の先生は優しかったし、よく語りかけてくれていたから。
頭を怪我した時の病院費を、学校が返金するから領収書を提出して下さいって、言ったのは、あなたですよね…?
だから、すぐに領収書をあなたに提出したのに、結局、いつまでたっても、お金は返金されなかった。
だから、私は、教育委員会に相談した。
教育委員会に相談したのは、これで2度目だった。
何回も相談に行きたくはなかったが、やむを得なかった。
お金のこと、そして、今までのことを。
お金のことは案の定、あなたが全くしていなかった。
半年以上もの間、息子の席替えがなかったのは、息子が授業中に他の子にちょっかいを出すからとの回答を得たが、教育委員会の方が授業を見学確認したところ、そんなことはなく、いたって普通に頑張って授業を受けていたそうだ。
そして、あなたの人間性を問う部分、息子を悪い子扱いして、事実が否だとわかってもそのまま放置していたことに対してあなたは謝罪することなく、あなたに変わって校長が謝罪をした。
そして、あなたは嘘をついた…。
小学1年生が相手だから、平気でついた嘘…。
そして、あなたがついた嘘は、あなた自身を私達の前から消し去った。
言葉が悪いかもしれないが、自業自得…。
私達の住む街では、小学校の担任は通常1•2年生、3•4年生、5•6年生というふうに2年間同じ担任が受けもつことになっている。
だから、2年生になっても、あなたが担任であることに私達家族は耐えられそうになかった…。
終業式の日、1年生の教室で、あなた自ら、
2年生になったら担任が別の先生になります、
と発表してくれてありがとう。
だって、終業式から4月まであなたが担任にならないことを祈り続けるパワーがそろそろ無くなりそうだったから…。
もう限界だったんだ…。
一年間、心の中であなたと戦ってきたから…。
早く消えて下さい…。
私達はもうあなたのことは忘れますから…。
だから、あなたの離任式には行きません。
さよなら、K先生。