【映画】マイ・エレメントで考える移民
夏休み中、子供と一緒に見た映画「マイエレメント」
「水」、「火」、「雲」、「木」それぞれを元素に持つ人たちが
集まり、住んでいる。
それぞれの地域でそれぞれの生活をするが、移住した「火」とは、
あまり交わらない。。。
「移民社会と移民者たちの心」
今回の映画は、個人的に私も見たかった映画である。
というのは、監督が、「Korean American: 韓国系アメリカ人」であったためである。
映画では、「火」がそうである。
そして、「火」の愛娘の「エンバー」は、
移住した父と母を尊敬し、自分もその仕事を継ぐことに熱心であった。
しかし、徐々に自分の心の声について考えるようになる。 そこには、
感受性の豊な「水」との出会いが…あった。
[移民、そして、移動、社会的な偏見]
映画では、移民と移住に関する内容がポップに描かれている。
そして、「エンバー」の性格は、「韓国の長女」の性格のようだと言われる。
「エンバー」は責任感も強いが、時には、何かが爆発するかのように怒ってしまう。そして、それをコントロールするために、気を付けてはいるが、、、
[韓国風の「切れる」「怒病(ホァピョン)]
韓国では、よく「怒病(ホァピョン)」と言うことがを使う。
そして、「욱 (ウッ)」というが、
いきなり切れて、爆発する怒りの一つである。
火の「エンバー」を見て、自分の気持ちもどこかに反映されているんだな。。と感じた。ただただ、「頑張ってみた」、そして、自分の心の声は
全く聞いてもいない。だから、いきなり、「욱 (ウッ)」という感情があったのかもしれない。
[親のために、そして、二世であるため]
親がすべてをやってくれる。そして、あなたのために、投資をしているんだと子供の時から、絶えず、社会から、親から、親族から、言われる。
子供にとっては、それに応えることこそが親孝行だと言われる。
[自分を見つけるためには、やはり、親ではなく、異なるものとの出会いが必要]
大人になり、自分が考えたことのない世界に入ることは、
とても難しい。そして、なんとなく「異なり」を感じる。
「居場所」ということなのかもしれない。
映画では、「だからと言って、そのままいてはいけないよ。」と、
いうメッセージがあったと感じた。
[異なりは、集団であるわけではなく、個々にある]
ある集団のことを考えると属しているものは、自分がその「集団」の一員であることがアイデンティティであることと感じることもあると思う。
「異なり」は、「個々」の選択や経験であり、最初は、全く共通点の無い集団に入ることで、認識が始まるかもしれない。
[火、水、雲、木」一つもなくてはならない存在
「火」は危ないから、そして、「水」とは合わないという認識から、
個が持つ力によって、それが「一つ」にも「二つ」にもなることが
分かった。
[それでも消えない自分がやるべきこと]
映画は、とてもいい人たちで、結果も安心して見られた。
しかし、それでも、現実はそんなに甘くないことが頭の片隅に、、
自分の一歩、そして、新しい出発は、自分が決める。
「エンバー」の判断、そして、親に向かった Big Bowing (大きい挨拶、큰절(クンジョル)」は、韓国人の私にとって、意味が分かってしまい、
涙をした。