突き抜ける勇気

最近特に、この歳になって気づき始めたのだが、俺はやはり軟弱野郎でいわゆる突っ切れないタイプの人間だ。振り切ったもの、すなわちハードコアを地で持っていない。つまり根性(芯)がないのだ。
良い言い方をしたら優しすぎる、弱すぎるのだ。
俺の周りには地でハードコアを持っている人間が多かった。
すごくリスペクトしていた。ただ俺はやりたいことがあって、そこにはその気持ちは必須だった。けど俺は弱いがそれをやりたかった。
だから練習したひたすらに稽古した。
そうすることで俺は少し安堵したというか、彼らに近づけた気がしていた。
あの努力はこんな貧弱な俺でもやっていなかったら今よりはるかに落伍していたと思う。自分で選んだ努力は己の力になることを知った。
だが人は、その時の現状に満足できない時があって、認めてあげればいいのに認めずに苦しむことがある。俺はそうやって謙遜するつもりもなく、俺にしてはよくやったと思った。そこだけは俺の力になっていると思う。
ただし俺はそのことを今に生かしきれていない。
栄光でもなんでもないが、その時の力を今発揮できない。
俺は時に翻弄されすぎている。
俺に対する抵抗勢力、特に汚い人間共に振り回されている。
このままではいけないことは本能的に理解しているつもりだ。
じっくりムーブする時を見据えなければならない時が近づいてきている。

俺がリスペクトしている同志たちが、来月欧州へ行く。
俺はとても誇らしいし嬉しい。
俺は強迫がひどく昔のように動きが軽くはないが、俺なりに応援している。
いつも、俺なりにと言う言葉は多種多様な意味を持っている。
阿鼻叫喚したくなるような現実をどうやってすり抜けて行こうか。
断末魔の如く心の中で叫び続けろ。

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