運営メンバーご挨拶⑨

初めまして、福井大学医学部医学科の岡崎と申します。
この度、CoMedの運営メンバーに加わることになりました。
先輩メンバーの皆さま、温かく迎えてくださりありがとうございます!

先輩方の自己紹介の記事はこちらです⇩

先輩方がどのような思いでCoMedを運営されているのかがとてもよくわかるのではないかと思います!ぜひご一読ください!

きっかけ

私が医学部を目指すようになった直接のきっかけは、高校生のときに中村哲さんの本を読み、先生のアフガニスタンでの活動に感銘を受けたことでした。
先生は、当時「らい病」と呼ばれていたハンセン病を治療する医師としてアフガニスタンに派遣されました。
患者さんの治療をする中で、ハンセン病にかかる患者さんをなくすためには、地域の衛生向上と土地を豊かにすることが大切だと考え、地元の方と土木作業も行い、広大な土地の灌漑もされたそうです。
出典の記憶が定かではないのですが、先生が地元の人に囲まれて、皆で笑っていらっしゃる写真を見たことがあります。
その写真や、先生が亡くなった際のインタビューからは、地元の人が先生を慕っていることが伝わってくるように感じます。
このとき、
  人と人のつながりの中で、
  医師として、1人の人間として、
  地域の人と共に生きることが
  誰かの助けになるかもしれない
というのは、なんて素敵なことなのだろうと思いました。
多くの人に支えられながら努力して身につけた力が誰かの役に立ったら、これ以上ない幸せだろうと思います。
そして、それを人生をもって体現されていたような中村哲さんに憧れ、医学部を目指すことにしました。

医学部で学びたいこと

私は医学部で、豊富な医学知識と確かな技術を身につけることのほかに、患者さんとの対話を大切にした学びをしたいと思っています。
中村哲さんが地元の人にとても慕われていたのは、先生が地元の人と心からの対話(コミュニケーション)を丁寧に重ねていたからではないかと想像しています。
個人的な経験則にはなりますが、コミュニケーション能力を磨くためには、
  より多くの人と会話をし、フィードバックを得る
    というサイクルを繰り返し、
  その中で反省点があれば工夫してみること
が大切だと思います。
私はまだ1年生ですので、医学部らしい勉強はほとんどしていません。
しかし、いろいろな先輩や先生方のお話を伺ったりする中で、患者さんとのコミュニケーションについて医学生が学ぶ機会はそれほど多くないのではないかと感じています。
確かに、コミュニケーションの極意のようなものを先生方から学ぶ機会はあるのですが、それを実践する場はなかなかないのが現実ではないでしょうか。臨床の現場に出たら、どのような医師にとっても、患者さんとのコミュニケーションはとても重要なはずですが、医学部のカリキュラムで本当に十分なコミュニケーションスキルを磨くことができるのか、不安に思っていました。

CoMedとの出会い

そんな私がCoMedの活動を知ったのは、発起人の遠藤さんを通じてでした。
遠藤さんとは別のイベントで初めてお会いし、そこでCoMedの勉強会のお誘いをいただきました。
患者さんとのコミュニケーションには医学知識が必須だと考えていたため、医学・医療についてほとんど何も知らない自分がこの勉強会(ロールプレイ)に参加することにどれほどの意味があるのだろうか、と悩みました。
しかし、遠藤さんにお誘いいただけたことがとても嬉しかったのと、今できることは何でもやってみたい!というチャレンジ精神から、ロールプレイに挑戦することにしました。
先日(2024/11/30)の第2回ロールプレイに参加して、今に至ります。

はじめてのロールプレイ

はじめてのロールプレイは、独特な緊張感の中で始まりました。「自分が気がつかないうちに患者さんを傷つけたり、失礼な言葉をかけたりしてしまわないだろうか」という不安な気持ちと「現時点での自分がどのようなコミュニケーションをできるのか知りたい」というわくわく感が、心の中に混在していました。

ロールプレイの詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください⇩
(私の感想も少し載っています🥹🙏)

ロールプレイを終えての一番の感想は、「参加できて本当に良かった!!」です。
このようなイベントに参加するのは、どうしても高学年の方が多いかもしれません。
しかし低学年だからといって、このようなイベントに参加してはいけないという決まりはありません!!
先輩方のロールプレイを見ていると、確かに医学知識があった方がより現実味のあるロールプレイができると感じます。
一方で、低学年だからこそ気がつくことのできる視点もあります!
医学知識は、これからの大学での勉強やロールプレイの中で学んでいけばよいのです!
いろいろな学年の医療系学生とお互いの気づきを共有したり、患者さんから直接フィードバックをもらったりすることができる経験は、CoMedの勉強会ならではのことだと思います!!!
患者さんとのコミュニケーションについて考えたいと思っている方なら、きっとどんな方でも、CoMedの勉強会は有意義な時間になるのではないでしょうか…!

これから

医学生としては、これからより多くの医学知識を身につけ、技術を学び磨いていきたいと思っています。
そして先ほども申し上げたように、患者さんも含め、いろいろな人との対話やコミュニケーションを大切にし、積極的に学びの機会を増やしていきたいです。
CoMedの運営メンバーとしては、この活動を広め、より多くの方に届けられたらと思っています!
参加してくださった方々に、
  勉強会に参加できて本当に良かった!!
と思ってもらえるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!