退院支援サービス「YoriSoi Care」のデザインについて
こんにちは!メドピア株式会社のデザイナー宮地です。
最近、育ててるサボテンが花を咲かせ種が採れました。
さっそく植えてみましたが、どんなふうに育つのか今から楽しみです♪
今年はナスやゴーヤ、トマトなども育てているので趣味がひとつ増えたかもしれません。
今回は新規事業の退院支援サービス「YoriSoi Care(ヨリソイ ケア)」について書いていきたいと思います。
2021年10月にリリースし、立ち上げ当初からデザイナーとして携わらせてもらっているサービスです。サービスの紹介と開発にデザイナーがどう関わっているかが、少しでも伝わるといいなと思っています。
YoriSoi Careとは
「YoriSoi Care」は、病院が入力した患者さんの情報を起点に、患者さんと受入先の最適なマッチングを実現する、退院支援サービスです。
病院の退院調整業務の効率化に加え、患者さんの療養先のニーズに合った療養先を簡単に見つけることが可能です。
病院は患者さんの情報を登録し、それを見て受入可能な施設がオファーを出す仕組みです。
また、このサービスは、株式会社クレディセゾンとの共同事業として行っており、セゾンさんと協力して事業活動を行っています。
このサービスですが、数年前に東京都大田区を中心に実証実験を行っております。
実際に患者さんを登録してもらい、施設にオファーを出してもらうことを検証しました。その時もデザインを担当させてもらいました。
その時に病院や療養先施設をいくつか訪問させてもらい、デザインやサービス、業界についてヒアリングを行っていました。
今回はその時の知見もあり、ユーザーや業界理解が一定ある中で、デザイン制作にあたることができました。
チーム体制
開発当初はPM・サーバーサイド・フロント・デザイナーの小規模なメンバーでスタートしました。その後、CSやQA、セールスメンバーも加わり、現在はエンジニアも増え、チームで開発、営業、利用促進の取り組みを行っています。
いい意味で前向きなメンバーが多く、サービスをどうよくするか、ユーザーにとってどうすれば使いやすく、価値があるものになるかを健全に議論できているチームだと感じています。
思いついたことをすぐ発言する、僕の意見を受け止めてくれるPMにはいつも感謝しています!笑
デザインについて
「YoriSoi Care」は主に、病院で患者さんの退院調整を担当する方、施設で受入調整を行う担当者の方が使うサービスとなります。
病院で患者さんや家族をサポートする方を「医療ソーシャルワーカー(MSW)」と言うのですが、中には担当患者を30人近く担当している方もいます。場合によっては、患者さんが1週間で退院することもあり、急いで療養先を探すこともあるようです。
担当患者も多く、スピード感が求められることや業務内容が幅広く多忙な方が多い中で、患者情報をいかにスムーズに登録してもらうか、登録した患者さんの状況がすぐに把握できるのか?の部分は時間をかけて検討しました。
思い返すと、患者情報の登録項目について「この項目っているのでしたっけ?」や「この項目減らせないですか?」って100回くらい聞いた気がします...笑
PMやセールスメンバーを中心に実際の利用ユーザーにUIの使い勝手や意見を聞いてもらい、デザインの改修や新機能の実装を進められている点はすごくいいと感じています。
制作したデザイン
実際に制作したのは下記となります。
チームであーでもない、こーでもないと言いながら作るのは、すごく楽しいですね!
UI
全画面のUIを制作しました。
ある程度ワイヤーがある状態からのスタートだったのですが、より使いやすく、わかりやすくするにはどうすればいいんだっけ?と言うのは常に議論しながら作っています。
ロゴ
多くの案を作って決めました。
元々は別の案だった、寄り添う顔とiの部分を傾け、寄り添い感を出した案をまとめたものになりました。
説明資料も作ってセゾンさん、チームメンバーに制作意図を説明して最終的に決定となりました。
ノベルティー
最近はあまり作ってなかったのですが、やはり手に取れるものっていいですよね!3色展開でボールペンも作りました。
青が人気だったようですが、個人的には白がお気に入りです。
その他
上記以外にも利用促進、ユーザー獲得目的のチラシやLP、簡単なアニメーション広告なども作りました。
After Effectsを使って作ったのですが、いつかnoteに経緯や制作フローなど書きたいと思います。
チーム内のコミュニケーション
開発チームはデイリーでの朝会、週1でKPTを使った振り返り会を行っています。
朝会では持ち回りで軽いGood&Newを行っています。趣味や甥っ子Loveな話、猫やお子さんの話など朝から和みながらMTGしています。
全体では月1での振り返り会と今後の見通しなどを共有するMTGや「営業×開発メンバー定例」もあり、積極的にコミュニケーションを取っています。
また、メンバーが増えるごとにオンラインで歓迎ランチを開催しているのと、先日社内で歓迎会も行いました。
事前にアンケートを取って、誰がこの解答したでしょうかクイズをやったのですが、ものすごく盛り上がりました。
最近の関心ごとや老後やりたいこと、最期の晩餐はなにか?などの質問があったのですが、老後は地方移住や自給自足などを考えている方が多かったです。僕はスポーツカーを乗り回したいと思ってますw
サービスの今後について
今後も患者さんや家族の方にとって、よりよい選択ができるサービスになれるように、どのような機能が必要か、サービスとしてどうすればもっと利用価値の高いものになるかを議論し開発していきます。
個人的には、機械的な療養先探索用のサービスでなく、愛着があり、患者の大事な療養先探索を伴走してくれるパートナーサービスとしていきたいと思っています。
人とサービスのすれ違いをなくし、機能本位なコミュニケーションではなく、人間味や個性が感じられる体験を提供し、暖かくポジティブなフィードバックを行い、ユーザーに寄り添うコミュニケーションをとるサービスを目指していきたいです。
おわりに
長々と書いてきましたが、メドピアではデザイナーの役割に固執せずにサービス開発に携わることができます。
メドピアのCredoにある、“われわれ”意識、“はみ出す”、健全に“ぶつかり合う”を体現しながら、ユーザーにとって価値のあるサービスを作っていくことを目指しています。
メドピアではデザイナーを募集しています。
オンラインでカジュアル面談を行っていますので、興味がありましたらぜひお問い合わせください!