
医学生✕サステナブル✳️|サステナブル医師とは?「誰ひとり取り残さない」医療について考えてみよう!
どんなことも七世代の先の影響を考えて意思決定しなければならない
ネイティブアメリカンのことわざより
貧困や不平等、医師の偏在、医療格差といった課題に対し、知識を得て対策を学び、さらに行動に移すためには、サステナブルな価値観を持つことが大切です。
価値観を意識できれば、情報を知るだけではなくその意味を感じとり、日々の行動選択につなげやすくなるのではないか…。
自分の成功だけを目指すのではなく、現在と将来の人間を含む地球という存在そのものの豊かさを目指す視点が必要です。
医師として、経済的な成功ではなく、そこから飛び出して、より大きな視点で、未来や世界の担い手となるのがサステナビリティ医師です。

サステナビリティ医師の定義
① 人間を自然界の一部と受け止め、地球環境と人間の関係を謙虚に理解する
② 世代を超えた時間軸で自らや他者の利益を考えて生きていく
③ 自分とは異なる価値観や信条を持つ相手とのコミュニケーションを通じ、対立ではなく協調する
ひとりの人間として、自分も自然界の一部と受け止め、地球環境と人間の関係を謙虚に理解する。
人間、地球及び繁栄のための行動計画である
人間と地球の関係についても強く意識する必要がある。
社会課題を解決するために、自分とは異なる価値観や信条を持つ相手とも、コミュニケーションを通じ、協調する必要もあります。

誰ひとり取り残さない医療へ
「誰ひとり取り残さない医療」とは、障害や言葉の違い、貧困、紛争、自然災害など、さまざまな理由で医療にアクセスしにくい人を含め、すべての人が医療を受けられるようにすることを目指す医療です。
下記に掲載している、
人生をかけて、実践している医師たちの情熱を感じてみて下さい。
紙面の関係上、記載できなかったですが、こころざし高い実践化されてる医師たちがたくさんいます。
あなたにも、あなただからできる事が、必ずあります!
国際医療系
「国境なき医師団」
世界の医療団
「ジャパンハート 吉岡秀人小児外科医」
「ロシナンテス 川原尚行医師」
「亡き中村哲医師」
「シロアムの園公文和子小児科医師」
「NPO法人TICO吉田修医師」
日本
「慈恵病院 こうのとりのゆりかご 蓮田健医師、創始者 蓮田 太二」
「菊田昇 産婦人科医」
※1970年代に赤ちゃんあっせん事件(菊田医師事件)と呼ばれる事件を起こし「実子特例法」を提唱、現在の特別養子縁組制度の制定に大きな影響を与えた。
さめじまボンディングクリニック
鮫島浩二 産婦人科医
特定非営利活動法人TENOHASI
森川すいめい 医師
まとめ
途上国にも先進国にも、日本にも取り残されている人がいます。
日本であれば、社会的入院の親から手放されたあたたかい家庭から切り離されてる子どもたち。
緊急下のリスク高い妊産婦さん、無国籍、無戸籍、不法入国で保険証がない子どもたちや人々。
出生届けなしで、親権者同意や保険証もない赤ちゃん。
身体的虐待やネグレクトの子どもたち。
社会には課題があります。
例えば…
もしも産婦人科医になるなら、どうか母子を助けて下さい。『内密出産』『養子縁組』『障がい児』『産前産後うつ病』『赤ちゃんポスト』キーワードは、どうか心にとめて下さい。
親を責めるだけではなく、努力をねぎらい、一言で良いので、北風と太陽のストーリーの太陽のように、あたたかい言葉をこころをこめてかけてあげて下さい。
医師の言葉ひとつで、心が折れるか、希望となるか、分かれ道になります。
もしも小児科医になるなら、『虐待』『愛着障がい』心に傷がある子どもたちにも想いをはせて下さい。世界には貧困のために医療にかかれない子どもたちが存在しています。
あなたの思いやりが…、疲れ切った親の心を癒すのです。
もう一歩この子のために、がんばろう!と親が、勇気とエネルギーがわくような対話や配慮をどうかしてあげて下さい。
あなたの一歩が、あなたが将来手を差し伸べる人が救われることで、未来がかわります。
より良い社会、美しい地球のために、あなたができる事を、ぜひ考えてみて下さい。
あなたの夢が叶いますように!
海外医学生応援サイト
参考文献
サステナビリティ人材を育成する
創発戦略センター シニアスペシャリスト 村上 芽
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