メンバー紹介
はじめに
今回は、medome(めどめ)のメンバー紹介をしたいと思います。2024年10月19,20日に東京医科歯科大学(新・東京科学大学)で開催予定の写真展、「内から )外から展」はこの4名で運営を行っております。
1 | 篠田和 | Shinoda Nodoka
こんにちは。medomeのメンバー、東京医科歯科大学(新:東京科学大学)5年の篠田和です。
学内では硬式テニス部とiPag(医科歯科プライマリケア研究会)に所属していて、学外では子ども食堂のボランティアなどに顔を出しています。
きっかけ・思い
コロナ禍と共に入学した私たちの世代は、社会的なつながりが健康に影響することを肌で感じてきたように思います。そこに対して、様々に視点を変えて「つながり」を再構築するアイデアを考えてきました。学生チームmedomeはその中で立ち上がったものです。
私にとっての「内から )外から展」のきっかけは、4年生の時にCBT(臨床実習前試験)の勉強をする中で医学の面白さと同時に「自分はこの視点でしか他者を見れなくなるのでは」という危機感を感じたことでした。
実際、5年生になって臨床実習が始まると、患者さんの背景や生活にも目を向けている医療者の方々に出会えた一方で、その難しさにも直面しました。
また、近年、アートを見ることや作ることが患者さんにプラスの効果を与えてくれる可能性が注目されてきています。
とはいえこの企画が患者さんのためになると言うのは些かおこがましいですが、学生にとっては臨床実習と切り離すことで人の背景や生活に正面から向き合えるように、そして関わってくれる人にも良い時間になるように。今回の企画にはそんな想いをこめています。
好きなこと
私は文化人類学が好きで、よく本を借りて読んでいます。今回の企画も、医学生は臨床実習や初期研修を通して医師としての視点を獲得すると共に低学年のうちには持っていた生活者としての視点を失ってしまう、という記述に出会ったことが自分の危機感の原点にあると思います(『医師と人類学者との対話』より)。
他にも、旅行が好きで、医療・ふくし・まちづくりをキーワードに活動されている人に会いに行く旅に時折行っています。
2 | 坂本慶太 | Sakamoto Keita
こんにちは。medomeのメンバーの一人として活動している東京医科歯科大学(新:東京科学大学)5年の坂本慶太と申します。現在は病院実習の真っ最中で、座学とは違った視点で医療を学んでいます。もともと早稲田大学でメディアデザインを専攻しており、2年生から医科歯科に編入しました。
きっかけ・思い
私は入学当初から「予防医療」や「病院の外の医療」にずっと興味がありました。病院の外に焦点を当てて人々の健康を少しでも維持するにはあらゆる「つながり」が大事であると考え、「つながり」を軸に新しいコトやモノについて考えるmedomeを、同期の篠田とともに作りました。「内から )外から展」は、医師と患者さんの「つながり」を考えるきっかけを作りたいと考え提案したのが最初でした。
現在医学生として医学を学ぶ私は、医学生のうちから患者さんとの関係を構築することの難しさを感じました。患者さんと信頼関係を築くには、なるべく対等な関係になって背景を知ることが大事な要素の一つです。しかし学生のうちからそのことについて考える機会は少なく、むしろ勉強を進めていくにつれて「疾患」「病態」といった医学的な情報が先行してしまい、患者さんの生活や背景目を向けることが少なくなりがちです。
「内から )外から展」は患者さんの内面に向き合うことのできる展示となります。この写真展を通じて、特に医学生に患者さんの背景に目を向けるきっかけとなってくれればと考えております。
好きなこと
デザインやものづくりが好きなので、medomeでもポスターや名刺などのデザイン、撮影を担当しています。私生活ではよくラジオを聴いていて、この記事を書いているときもJ-waveを流しています笑。他にも身体を動かすことが好きなので、フェンシングや旅行が趣味です。
3 | 久保川愛梨 | Kubokawa Airi
こんにちは。同じく東京医科歯科大学(新:東京科学大学)医学部5年で、medomeで活動させていただいている久保川愛梨です。
実習に取り組みながら、趣味として下北沢のシェアハウスの一角にあるシェア型本棚の運営をしたりしています。
きっかけ・思い
コロナ禍で始まった大学生活、1ヶ月間授業がなく、始まったと思えば家からのオンライン授業。暇だからと飛び込んだ医療系の学生団体の活動を通して感じたことは、「医療の課題は医療分野のみからのアプローチでは解決できない」ということと、「医療系学生は他分野の学生との交流に欠けすぎている」ということでした。
その後、人との交流を求めて、高校生から社会人まで、他分野にわたる人が住む寮に住みはじめました。むしろ医療系学生が稀とされる環境に身を置く中で、「医療」を社会全体から俯瞰して捉えることができるようになってきたように思います。つながりやまちづくりが自分の中でのキーワードになり、医療と掛け合わせて何かできないか、と考えていた時に出会ったのがmedomeでした。
私自身、もともと小児医療に関心があり、写真を撮るのが趣味なので、一参加者としても本展示が非常に楽しみです。自分の視点からしか世界を見ることはできないけれど、関わる人一人ひとりに彼らの人生があり、見えている部分は彼らの一側面でしかない、ということをよく感じます。医者患者として関わるときの見え方と、ひとりの人としての人生との間にあるものを伝えられたら幸いです。
好きなこと
「本、人、旅」をキーワードに、自分の知らない世界をのぞくのが好きです。カメラを持ってふらっとひとり旅に出て、ゲストハウスに泊まり、地元の居酒屋で常連と喋る、ということをちょくちょくします。
表現全般が好きで、映画や音楽を日常的に楽しんでいたり、時々自分でものを書いてみたりしています。
4 | 松下智紀 | Matsushita Tomoki
はじめまして、medomeメンバーで、東京医科歯科大学(新:東京科学大学)医学部5年の松下智紀と申します。
学内では、HSLP (Health Sciences Leadership Program)という大学主導のグローバル人材育成プログラムの学生幹部として運営に携わっているほか、ビリヤード同好会の部長をやっています。
きっかけ・思い
人には「視点や価値観の違い」があり、時として「互いに理解を深めるきっかけ」が必要なこと。内から )外から展が表現しようとしているコンセプトに共感し、運営メンバーとして途中加入しました。
私は幼少期に5年間アメリカに住んでいました。そこでは、人種や宗教だけでなく、家族形態(母親を持たず父親が二人いる子)や生活習慣(週末に家族で射撃場に行く子)も異なる友達が多くできました。この頃から自分の価値観と他の人の価値観は違って当たり前と考えていたように思います。
中高時代は模擬国連という、自らが国の大使になりきって国連で行われているような会議を再現する活動に打ち込みました。二つの国の利害が完全に一致することはあり得ないため、交渉を重ねて最終的にすべての国に利益があるように調整していきます。この活動を通して、自分の立場を保持しながらも他の人の立場に配慮することの難しさを思い知りました。
医学部に入学し、臨床実習で患者さんと接するようになったとき、医療の現場での「医療者の視点」と「患者さんの視点」との隔たりを感じる場面が多くありました。特に、臨床実習で医学生として患者さんと会うときと、祖母の通院の付き添いなどで患者家族として医療者に会うときと、互いにいまひとつ理解しあえていないことが心に引っ掛かりました。
「内から )外から展」が医療者と患者さんの「視点の違い」と「その違いを埋める努力」について考えるきっかけになればと願っております。
好きなこと
とにかく旅行が好きです。47都道府県は全制覇しました。世界では23ヵ国に行ったことがあります。
他にも、サッカー/バスケ/野球観戦、ビリヤード、スキー、バイオリンなど広く浅く楽しんでおります。
さいごに
今回の写真展は運営メンバーだけでなく、患者さんに会いに行って交流を進めてくれている学生、病院内で企画を進めるために調整を進めてくださっている先生、看護師の方々、さらに企画に賛同して参加してくださっている患者さんとそのご家族のご協力で成り立っております。大変感謝しております。ありがとうございます。
有意義で学びにつながる企画にするべく準備を進めておりますので、見守っていただけますと幸いです。
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