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ヨガが紡ぐ心と体の物語 ~私の20年のヨガジャーニー~

私にとってのヨガとは。それについてじっくり書いてみたい。


はじめてヨガを受けた時のこと

はじめてヨガのレッスンを受けたのは、確か20年近く前だと思う。

それまでにも、ヨガ的なものを何度かしたことがあったが、ちゃんとやったのは、新しくできたヨガスタジオの「体験レッスン」だった。

その前から、痩せたい(永遠の希望)のと運動不足解消のため、熱心にジムに通っていた。週に2〜3回エアロビクスダンスや、ヒップホップ(らしきものだったかもしれないが)ダンスをして、自分的にはすごく体を動かしているつもりだった。

体力とともに、食欲も増進したので、痩せたい夢がかなわなかったのは、ご想像の通り。(笑)

ある日、友達から、ジムのヒップホップダンスの先生が、ヨガインストラクターになったのでヨガスタジオでの体験レッスンに行こうとお誘い。
新しい事好きの私はもちろん受けに行くことにした。

思い返してみるとその体験レッスンは、ダウンドックとか、戦士のポーズⅡや、パールシュワコーナアーサナなど、基本的なポーズをゆっくりやるビギナークラスだったと思う。(どんなポーズかは、トップのイラスト参照)

で、感想は、「すみません。ヨガをなめてました」汗!

なぜって、翌日から3日間くらい、体中が筋肉痛だったから。階段の上り下りは手すりにしがみついていた記憶がある。

ヨガはただの運動じゃなかった

体験レッスンで一番良かったのは、シャバアーサナだったかもしれない。シャバアーサナとは、屍のポーズとも言い、ヨガの最後にやる脱力のポーズ。大の字に仰向けになって全部の力をほどいていく。

使った筋肉の力みも、ポーズができなくてわちゃわちゃした思いも、全部手放す時間になった。

体験レッスンの間、じっとしてるだけなのに、キープがしんどすぎたり、え?そんなに曲がりませんけど。とか、なんでこんなつらい事をお金払ってやってるんだろと思ったりしてた。

最後のシャバアーサナで、その忙しい頭の中がリセットされて、「はぁ~なんか、すっきりしたわぁ~」と、とにかく解放された。

ヨガはただの運動じゃない。って確信した。

そしてその日のうちに、ヨガスタジオのメンバーに。ジムと掛け持ちしながら週1回が週2回熱心に続けるうち、あんなに運動しても痩せなかった体が、シュッとしたのだ。

そして、その数年後に運命の、わが師との出会いが待っていた。

偉大なる師との出会い

その人の名前は、中島正明先生ことマサ先生。

残念なことに、2021年7月15日にまだ45歳の若さで逝ってしまった。でも私の中で確かに脈々と生き続けている。

マサ先生との出会いは、確か、地元のお寺であったワークショップ。

ヨガのポーズもしたが、記憶にあるのは「」とか「意識」がいかに影響力があるかみたいな話。

2人1組になって、それを体験した。

まず、「この人の大嫌い」そう思ってから、座っている相手を立たせようとする。すると、全然、まったく岩のように重くて持ち上がらない。

次に、「この人のことが大好きでたまらない」そう思ってから、同じことをする。不思議なことに、軽々と持ち上がった!

持ち上げられる側になってみても、自分では何も変えてないのに、同じ結果で、「なんだかこの先生、面白いし、すごいぞ」っていっぺんに好きになった。

それ以来、マサ先生のワークショップや、イベントがあれば、京都や東京まで通い、まるで追っかけ。今でいう「推し活」だ。

そして、私の住んでいる地方で、先生のヨガティーチャートレーニング(YTT)が開催されると知って、まあまあの価格だったが、逃してはいけないと心が叫んだので、申し込みした。

2週に1度、2回の2泊3日の合宿を含む、半年間のトレーニングが始まった。

ヨガティーチャートレーニングの思い出

同じYTTの仲間は22人。50代だった私はもちろん最年長。

初日の先生の質問を覚えている。
「みんな、自分のこと好き?」

わたしより一回りも若い人ばかり。かわいい人、スタイル抜群な人、おしゃれな人、ハツラツとした人。そんなみんなが、自己紹介を兼ねて、口々に自分の嫌なところを語り始めた。そして、自分を変えたいとも。

みんな、変わりたいと思っていたし、今の自分を好きじゃなかった。
その話、以前noteに書いていた。

YTTの、1日のトレーニングは10時から17時までだったか・・・。

ヨガのポーズの取り方、ヨガプログラムの作り方、ヨガ哲学、解剖学、ヨガのインストラクションの練習など、いろいろ学んだはずだが、記憶にあるのは、1日の始まりに、誰かの質問に答えるマサ先生の話。

その話の中で、

心の持ち方、自分を受け入れること、
あなたが自分だと思っているあなたは本当の自分じゃない。
など、そのほとんどが、自己開示することや、心の殻を割る作業だったと思い出す。

YTTの折り返しと最終日、2泊3日の合宿は、瀬戸内の小さな島で行われた。

・早朝の自主練習
・背を向けて座りお互いの呼吸・ぬくもり・存在を感じる時間。
・明日死ぬ自分からの手紙を書いてみる。
・母親あるいは父親との感情を思い起こし、瞑想しながら対話をする。

最終の夜は、深夜まで瞑想した。それはそれは深くて、もう2度とできないほど自分と向き合う時間だった。

振り返れば、マサ先生に、ヨガのノウハウよりもっと大事な、自分と一生つきあって、主体的に生きること。感情に流されず、自分の望みに耳を傾けること。そして周囲の人や物への感謝を忘れないことを教えてもらった。

ここまで読んでくださりありがとうございます。続きはまた。

#ヨガ #ヨガとの出会い #生き方



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