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スキー旅と英語の成長記録:オーストラリア人との会話が楽しくなった!
我が家は60代の夫婦。学生時代からスキーが好きで、毎年長野か北海道まで遠征に出かけている。3〜4日の日程の半分は温泉や観光が入るのだけれど。
今年は今まで行ったことのない場所に行ってみようと、東北のスキー場を探した。雫石、岩手山、八幡平と調べて行き、最終的に決めたのは安比高原スキー場だ。
車で伊丹空港まで2時間、伊丹空港から岩手の花巻空港までが1時間半、空港から高速道路のインターが近く、安比高原までわずか1時間ほどと、思ったよりも行きやすい。長野へ行くには車で8〜9時間かかるし、北海道は空港からのバスの移動がとにかく長い。
最近、日本のスキー場は外国の方にとても人気があるそうだ。理由のひとつは、空港や高速道路からのアクセスが良く、雪質も優れていること。そして、円安の影響もあり、特に有名なスキー場では外国人観光客が急増している。一方、日本ではスキーやスノーボード人口が減少しており、ゲレンデの日本人比率は年々低くなっているように感じた。
東北ならそれほどではないと想像していたが、安比高原スキー場も例外ではなかった。リフトに並ぶと、中国語、韓国語、英語、その他の言葉が飛び交っていて、日本人は2割という印象。
でも、それが私にとって最高の旅になった。なぜならゴンドラやリフトで一緒になった外国の方と、たくさん英語で会話できたから。
一組目のご夫婦はオーストラリアのケアンズ出身で、「Akoda に行ってきた」と話していた。最初は「Akoda?どこ?」と思ったが、さらに話を聞くと雪深い酸ヶ湯温泉にも行ったとのこと。それなら八甲田のことだと気づいた。
オーストラリアと日本は時差がないからとても楽なのよ。リフト待ちの混雑の原因は私たちにもあるわねーなんて、冗談を言っていたのもバッチリ聞き取れた。
また別のカップルからは地元の人?と聞かれ、本州の西の方から飛行機と車で来たって伝えたら、「おお、車はもちろんロールスロイスだよね」といわれ、Of course!って答えて笑った。
どちらの方も、3〜4週間日本に滞在し、北海道から東北、長野まで、スキーメインで旅するそうだ。休暇の過ごし方がダイナミックでうらやましい。
数年前にカナダのウィスラーに行った時の事。リフトに乗り合わせたのが、やっぱりオーストラリア人で、どこから来たの?いつまでいるの?レベル。カタコトでも話せたのはうれしかったが、もっと話したいのに言葉がでず、もどかしい思いをした。それに引き換え今回はたくさん話せて、しっかりコミュニケーションがとれたように思う。
「あなたの英語は上手ですね!」と言われた瞬間、心の中でガッツポーズ!何年も英語を勉強してきたけれど、こうして実際に会話ができて、相手に伝わることがこんなに嬉しいなんて。
どんなにスマホの翻訳機能が発達しても、英語が話せることには代えられない。英語は世界の共通語。ますます頑張ろうと思えたのが、この旅の一番の収穫だ。