巻き爪は遺伝する!?
”巻き爪”といっても、ただ爪が巻いているだけでは痛みはまず出ません。
爪の角を深く切りすぎて、前から爪の角が見えないくらい肉に埋もれてしまうと、伸びるときに皮膚に突き刺さって、痛みが出ます。
これを”陥入爪”と呼びます。
また、角まで丸く切っているつもりでも、一番端を切り残してしまい、”爪棘”という状態になって隠れていることも良くあります。
爪の角が棘になったり、皮膚にもぐりこんだ爪の縁がギザギザになっていることで、歩くたびにキリで突いたり、ノコギリでぎーこぎーこしたかのように傷がつき、痛みが出るのです。
いずれにしても、痛みがあったり、ジュクジュクしたりする”巻き爪”は爪の切り方が原因!
そう、”深爪”が諸悪の根源なのです。
若い子の陥入爪の治療に心配そうに付き添って来た親御さんにも足を見せてもらうと十中八九、ふ~か~づ~め~!
「え?でも私はたまにしか痛くないです。」
というお母さん、そりゃあなたはたいして歩いていないから。
若い子は部活などで走ったり止まったり、足先に負荷がかかることが多く、同じように爪を切っているお母さんより傷つくチャンスが多いのです。
正しい爪の切り方をご指導すると、目を丸くして
「いつも深く切りすぎていました。子供にもそうやって切るように教えていました。」
と口をそろえておっしゃいます。
そう、”陥入爪”が遺伝するわけではなく、”間違った爪の切り方”が親子で伝わっていくためにまるで遺伝したかのようにおんなじ形の爪ができあがるのです。
爪の切り方なんて、学校では教えませんよね。
ぜひ、皮膚科や形成外科で正しい爪の切り方を習いに来てください。