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日々患者さんを救ってくださっている医師のみなさまへ-Medii 5周年の感謝を込めて
2025年2月20日、Mediiは創業5周年を迎えました。日々患者さんをMediiと共に救ってくださっている先生方、協業いただいている企業の皆様、「誰も取り残さない医療を」実現するためご支援いただいている全ての方々に心からの感謝を申し上げます。
5周年を迎えたこの機会に、Mediiの歩みと成長を様々な視点から振り返る記事を3回にわたってお届けします。
本記事では、Medii Eコンサルを通じて患者さんを救ってくださっている医師の先生方への感謝とともに、サービスの成長や成果、今後のビジョンをお伝えします。
医師のみなさまへ
いつもMedii Eコンサルをご活用いただき、誠にありがとうございます。創業時からの主軸のサービスとなる医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」は、先生方が日々多忙な診療の中で高度に進歩する医療の複雑な悩みや課題を解決したいという思いで生まれました。
創業者自身が難病患者であり、膠原病専門医として感じた地域や病院ごとにある専門知見のギャップを埋めるため、全国のエキスパート専門医にオンラインで症例相談ができる仕組みを作り、全ての医師に全ての機能を無料で提供しています。
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先生方と共に築いた5年間の成果
2020年に提供開始してから丸5年、多くの先生に支えられながら、1,500名を超えるエキスパート専門医のご協力により、Medii Eコンサルは、患者さんを救いたいという想いを持った先生方が集まり、日々様々な難渋症例が解決される場へと成長しました。
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2023年11月には日経メディカルとの連携を開始し、日経メディカルIDでのMedii Eコンサルの利用が可能になり、より多くの主治医の先生にご利用いただいています。
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患者さんを救うために懸命に向き合っておられる全国の主治医の先生方から、のべ1万件を超える症例相談が行われ、その先にいる多くの患者さんやご家族の未来を切り開いてきました。先生方の医療への熱い想いと支えがあったからこそ、多くの患者さんに適切な診断や治療を届けることができました。
その一つひとつの取り組みが、どのように医療現場に役立てられているのか、ご紹介します。
Medii Eコンサルの活用事例
✅ 医師の複雑な診断や治療における不安・悩みを解消
医師数が限られた医療機関で、一人で診断や治療にあたる医師が抱える不安を解消。
大学病院でも、専門外の症例について院内に相談できる専門医がいない場合、Medii Eコンサルの活用により、専門的なアドバイスがもらえる。
近くに専門医がいない難病や希少疾患、がんについても、患者一人ひとりの病状に合わせた適切なアドバイスが得られる。
利用した91%の主治医が「エキスパート専門医のアドバイスを受けたことで、新たな気づきが得られ、診断や治療の後の方針に影響を受けた」と回答(n=5,571)。
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✅ 高度な先進医療知識のキャッチアップ
個々の患者の臨床課題にあったガイドラインやエビデンスを探す負担を軽減。働き方改革の現場にマッチ。
複数の先生から推薦を受けたそれぞれの疾患領域を専門とする著名なエキスパートが相談に回答。
ガイドラインにも載っていないような、豊富な経験に基づいた貴重な最新知見、考え方が得られる。
<利用医師へのインタビュー記事>
✅ 地域医療連携の強化
地域ごとのエキスパート専門医グループを活用し、病診連携を促進。
医療機関間での役割分担を通じ、地域全体の医療資源の最適化を実現。
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✅ 学会内での知見共有・教育ツール
日本神経免疫学会では、若手専門医育成のための学会員限定教育ツールとしてMedii Eコンサルを導入。
年に1回の学術集会に加え、学会員同士が日常的に知見を共有できる場を提供。
<関連ニュース>
✅ 病院内コミュニケーション
医療情報のやり取りに特化した安心・安全な環境を構築。
入院患者ごとのチャンネルを活用し、迅速な情報共有とディスカッションが可能。
✅ 専門知見を得られる様々なコンテンツ
他の医師が行ったコンサル事例を閲覧可能(許諾を得た事例のみ公開)。
オリジナルセミナー・カンファレンスを無料開催し、最新の研究成果や治療法に関する情報を提供。これまで実施した約100本のアーカイブ動画の視聴が可能。
主治医が語るMedii Eコンサルの価値
Medii Eコンサルを実際に活用されている主治医の先生方に直接ヒアリングを行い、お寄せいただいた声をご紹介します。
信頼できる専門医に匿名で気軽にこっそり聞ける。元は経験のあるA薬剤を処方していたと思うが、専門医にB薬剤を最新のエビデンスと共に紹介いただいた。エビデンスや推奨ケースを踏まえて判断した結果、Bを処方することにした。(脳神経内科医)
以前は同僚に相談・院内コンサルをしていたけど、気軽に外部の先生の意見を聞けるのが良い。(眼科医)
自分一人や周りだけではできなかった形で、患者の未来を変えられていると実感する。(血液内科医)
全国的にも著名な先生が回答してくれるので、上の先生にも「XX先生がこういう意見をくださった」とMedii Eコンサルで得た情報を報告しやすい。(脳神経内科医)
掲示板のような形ではなく、情報が守られ限られた環境で双方での議論ができるというのが嬉しい。(緩和治療科医)
学会でしかエキスパートな専門医とは会えないし、脳外科領域の専門医しか知らない。いろんな領域のエキスパートな先生が回答してくれるのが助かる。(脳神経外科医)
レアな疾患でも、コモンな疾患の診断を進める中で、似た症状があれば鑑別診断をする必要があります。そのため、正しい診断フローを知ることが重要であり、Mediiのセミナーはその隙間を埋めてくれる。(血液内科医)
エキスパート専門医が語るMedii Eコンサルの可能性
続いて、Medii Eコンサルを通じて、症例相談にご回答いただいているエキスパート専門医の先生方にいただいた率直なご意見を紹介します。
自分が若い頃、こんな仕組みがあればよかったな、と思う。当時本当に困った。だからすべての先生の悩みに答えたい。
メールでボランティアで受けていた相談がMedii Eコンサルになって本当に助かっている。
どうでもいい質問ばかり来て、それで自分自身の時間が取られてしまっては困ると思っていたが、専門医ならではの質問も多く、やりがいを感じる。非常に意義のある活動だと思っています。
最近の質問は内容が整理され、必要な検査値が記載されており、回答しやすくなった。
先生方の質問の質が上がってきた。やりがいのある内容。
学会連携、相談間口の拡大、他診療科連携セミナーの企画など、Mediiの強みも次から次へとStage upしている。これからの成長も楽しみにしている。
こちらの意見を取り入れてよくやってくれている。基礎と臨床情報の融合、1歩ずつ進めていきましょう。Mediiさんのシステムが、この業界の流れを作っていく事になると思います。
Mediiさんのセミナーが、今年イチ学びの多い時間でした!
代表 山田からのメッセージ〜Mediiと医療のこれから〜
いつも最前線で患者さんを支えてくださり、心から感謝申し上げます。
医療は今、日進月歩どころか加速度的に進歩しており、臨床現場で日々奮闘する我々医師にとって、最新の知見をすべて追い続けることは決して容易ではありません。さらに働き方改革の波も相まって、責任と負担感は以前にも増して大きくなっていると感じます。そんな中で、少しでも先生方とその先の患者の力になりたい――この想いが、創業当初からMediiの原動力でした。
難病患者の当事者として、難病を専門とする膠原病内科医として私がMediiを創業した5年前の今日、個人的なご縁や想いに共感してくださった300名のエキスパート専門医の先生方と共に0から始まりました。それから様々な苦難を乗り越え5年の歳月を経て、今では1,500名以上の先生方に支えられ、厚労省指定難病を含む全専門領域の99%以上をカバーする医療インフラへと成長いたしました。コンサル相談数も初年度と比較すると100倍以上に急拡大しており、数え切れないほどの患者さんの未来を変えています。その歩みは先生方の医療に対する強い思いと応援なくして成り得ませんでした。
私たちは今後も、AIやITなどの最新技術を最大限に活用し、先生方のご負担を軽減しつつ、より多くの患者さんへ最適な医療を届けるための取り組みを進めてまいります。地域や環境を問わず、誰もが必要な治療を受けられる世界を実現するために、そして医療の最前線で奮闘される先生方を心から応援し、支え続ける存在でありたいと、切に願っています。
「誰も取り残さない医療を」。
この言葉に込められた創業の想いを胸に、自分のように診断が遅れ治療も地元で受けられず苦しい思いを抱える患者が一人でも減らせるよう、次の5年、さらにその先の未来に向けて、先生方も共に歩んでいければ幸いです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社Medii 代表取締役医師 山田裕揮