学会に責任著者として参加してみて学んだこと
こんにちは!Mediiでインターンをしている東京医科歯科大学医学部の小山大和です。先日10月28日から29日にさいたま市にて行われた第26回日本遠隔医療学会学術大会に、責任著者として参加させていただきました!
そんな貴重な経験の中で感じたこと、学んだことなどを同じ医学生向けに紹介していきます!
Mediiってどんな会社?
まずMediiがどんな会社かご存じない方もいるかと思うので説明すると、Mediiは地域に不足する専門医の知見を、それを求める医師に届けることをミッションとしている企業です。医師が医師にオンラインで相談できるプラットフォーム『E-コンサル®』を提供しています。
自分はよく「医者版の〇ahoo知恵袋を作ってる会社だよ」と紹介しています。
自分は東京医科歯科大学に通っているのですが、地域枠という入試形態で入学しました。卒業後は指定された地域の医師不足地域に勤務することを条件に入学してね!というものです。
地元に帰ることになるのでそこまで不安はないのですが、
東京で出会ったすごい同級生・先輩医師に将来困ったときに相談したい!
医師不足地域で働くのはやっぱり不安
ということを考えていたところE-コンサルとMediiさんに出会い、インターンとして地域医療と遠隔医療について勉強させてもらっています。
研究発表の経緯
そんなこんなでMediiと関わりを持ちつつ、大学の方でもカリキュラムの一環として先生にご指導いただきながら遠隔医療についての研究を始めていました。
研究構想を練る際に「遠隔医療の知見を有する方にご協力いただくことでよりよい内容にしよう!」と話が進み、Mediiのエビデンスチームの方々にご協力いただきながら進めていくことになりました。
様々なご意見をいただくことで、データと遠隔医療の現状、発展性をリンクさせたよい研究が行えたと考えています。
参加した学会
第26回日本遠隔医療学会学術大会に、オンライン登壇という形で参加させていただきました。コロナウイルスの関係で現地参加とオンライン参加のハイブリッド開催となっており、当日予定のつかなかった身としては非常に助かりました。
現地参加された同じインターン生の下浦さんの感想もぜひご覧ください!
オンライン参加といっても行う作業は変わりはなく、期日までに抄録を書き、内容をまとめて指定時間内に発表することが必要になります。抄録の書き方から発表の構成まで、何一つわからない状態でしたが、Mediiの医師メンバーを中心にアドバイスをいただき何とかやりきることができました。
発表内容
発表内容についても簡単に説明させていただきます!
今回自分は「DtoD遠隔医療の普及における「顔の見える関係性」構築システムの重要性」というテーマで発表を行いました。
日本ではあまり普及が進んでいない医師対医師(Doctor to Doctor)の遠隔医療において、働かれている医師の方々にインタビューを行い、得られた発言から普及を促進する要素となりうる事項の調査を目的としています。
インタビューを通して得られた発言の内容ごとに「コード」と呼ばれる定義をつけ、コードごとの関係性を分析しながら、遠隔医療の普及のために重要となる要素を推察していきます。
結果としては、相談相手の診療能力や医療設備といった事情、能力をお互いに把握できている「顔が見える関係性」が重要な要素として挙げられ、これらの関係が構築されることで、遠隔相談を行う心理的ハードルの低下や、当事者意識の形成による満足度向上といった効果を期待する発言が認められるものとなりました。
今後「顔の見える関係」が円滑に構築されるシステムが開発されることで、大きく普及を促進することになるのではないかという展望をもってこの研究のまとめとしています。
まとめ
ということで、今回私は医学生兼Mediiのインターンとして学会発表させていただきました!医学部に通われている方はカリキュラムなどで研究室にて研究実習を行う機会があるかと思いますが、責任著者として資料を自分で作りながら学会に参加する機会はあまりないと感じています。
その点、自分にとって初めてのことだらけですごく緊張しましたが、Mediiの方々に手厚くサポートしていただきながら無事にこなすことができました。
Mediiは医師からマーケター、デザイナーまで非常に複数の職種の方が働いており、地域医療問題と専門医偏在の解決のため一丸となって取り組んでいます。
こんなことがやりたい!という思いを手厚くサポートしてくれる環境だと思いますので、地域医療について興味がある方、研究も並行して行いたい方、医療ビジネスに関わりたい方などなど、ぜひご連絡ください!
いつか一緒に働けるのをお待ちしています!