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【6月放送後記事】九大ー天神を片道300円で?! 糸島の交通事情ガイドブック

 こんにちは。medien-lienのこーすけです。みなさんはいつも通勤・通学の際、どういった交通機関を利用していますか?私は九州大学伊都キャンパスの近くに住んでいるおり、バイト先(天神)まで行くのには630円もかかるので、特に一苦労です。学生の身分からすると、毎回の出費は結構負担。しかしある方法を使えば、天神までの料金を最安300円に抑えることが可能なんです!本記事では「糸島市コミュニティバス」、そして「MaaS」について解説しつつ、皆さんの気になっている天神最安ライフハックも教えちゃいます!最後まで読んでね!

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組、「ケロケロ見聞録」(ラブエフエム国際放送、毎月日曜22:00~)がもっとおもしろくなる事後知識を提供するものです。この記事が面白いと感じた皆さん、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!

1. 6月放送振り返り

  6月放送のテーマは、交通。私たちの普段の移動に欠かせないものです。出演しためい、ゴトー、つぐみの3人は、糸島市中心部にあるJR筑前前原駅を訪問。普段あまり利用しない駅の印象を語りました。
ゴトー:栄えてるなっていうイメージがあって。(JR九大)学研都市駅から九大は学生が住む町、っていう感じで栄えてるけど、前原は違う感じ。

めい:(国道)202号っていう大きい道路沿いに何でもあって、そこに行けば不自由しなさそうでしたね。

さらにつぐみが注目したのが、昭和自動車(株)が運行するコミュニティバス、はまぼう号

つぐみ:コミュニティバスって細々とやってるイメージがあったんですけど、こんなに多いなんてびっくりしました。調べたら路線が10つもあって、街の隅々まで走ってるとは思ってなかったです。でもその一方で、最終バスが18時とかの場所もあったので、駅から家まで、っていう最後のところが大変そうだなとも思います。
めい:いわゆる「ラストワンマイル」問題というものですね。


今月放送の出演者3名。西鉄福岡(天神)駅の大画面前にて。

記事の中ではここまで。iOSのポッドキャスト、Spotifyなどでダイジェスト版を配信しておりますので、続きが気になる方はぜひ聞いてみてください。
今回の放送で問題提起されたものの一つが、「ラストワンマイル」問題。1マイル=1600mくらいの距離、つまり主要交通機関から目的地までを結ぶきめ細かなモビリティの不足が、近年の課題です。これまでは自家用車が担ってきたこの区間ですが、免許返納や車離れで所有者は減少していることから、代替サービスが必要です。では、具体的にどんなものがあるのか、少し調べてみましょう。

2. ラストワンマイルの救世主「はまぼう号」

 物価の上昇などに伴い、日本における公共交通の整備費用は年々増加し続けており、新路線の要望があっても、それに応えることが難しい現状にあります。そこで最近取り入れられている手法が、産官一体運営のコミュニティバス運行です。近年移住者が増加する糸島市にも、はまぼう号というバスが走っています。

はまぼう号(糸島市HPより)。側面のキャラクターはゆるキャラのいとごん。

運賃はなんと200円均一。現在10路線を運行し、糸島市民の重要な足となっています。今回ははまぼう号を運行する糸島市コミュニティ推進課に取材を依頼し、はまぼう号の詳細をお聞きすることができました。ご協力ありがとうございます!(質問状への回答を編集する形で掲載しています。)
 平成13年ごろにはすでに存在していたというコミュニティバス。コミュニティバスという名称では、当初は市内を循環する1路線のみでしたが、その後既存のバス路線も含めてコミュニティバスとして扱われています。平成23年から愛称を募集し、はまぼう号となりました。運行の主たる目的は、「生活交通の維持確保」。その一方で、市の庁舎を結ぶ(庁舎線、現初深江線)、九大学生街の誕生による需要への対応(九大線)など、細かいニーズにこたえる目的の路線もあります。糸島市は前述した国道202号沿いに主要施設が集中していることもあり、住宅街方面への細かいニーズを満たす交通機関の重要性が高い地域です。

糸島市の交通網(糸島市地域公共交通基本計画)。多くの路線がある一方で、空白地帯も目立つ。

 はまぼう号も平成30年に過去最高となる年間約33万人の利用を記録し、九大線の利用がその半分近くを占めていました。しかしその運用は「全路線赤字運行」(担当者)が続いている状態。国の補助金の他、市からの運行費等に関する補助金で路線維持を行っているといいます。こうした厳しい経営状況の一方で、住民からの改善要望にも応える必要があります。糸島市在住の高齢者のうち、8割以上が外出時に車を使うと回答していて、バスはわずか3パーセントにとどまっています。市への要望の中には、「居住地域までバスが来ない」「本数が少ない」といった声もあり、デマンドバスといったさらに細かい交通機関の整備が重要な役割を担っていくでしょう。 糸島市も昭和自動車とともにコミュニティバスの路線検討、再編に加え、デマンドバスの拡充などを検討しているとのことで、今後さらに利便性が向上し、持続可能な交通機関となることが期待されます。。はまぼう号は九州大学・九大学研都市駅にも乗り入れています。気軽に200円で行ける前原、ぜひ一度お試しを。   

3. 九大ー天神間を300円で!お得に交通 Maasのすゝめ

 さて、みなさんお待ちかね、お得情報のコーナーです。まず、九大周辺から福岡市中心部へ向かう交通機関を整理します。一つはJR筑肥線。九大学研都市から天神まで530円かかります。次に、西鉄バスが運行する急行K系統。都市高速を経由して40~60分ほどで天神まで行くことが出来ます。お値段は630円と少しお高め。その他にもバス等がありますが、いずれも高いですよね…。しかし、それを解決してくれるサービスがあるんです。それこそがMaaSアプリ、「my route」です。6月放送内でも紹介されていたこのアプリのすごさを解説していきます。

Myrouteのアプリ画面。時刻表、観光スポット検索、チケット購入が全てできちゃう。

  my routeはトヨタグループが提供するMaaSアプリ。MaaSとは、「Mobility as a Service」の頭文字をとった略語で、複数の交通機関の予約・決済を一括で行うだけでなく、その他サービスとも連携することで利便性を高める、というサービスのことです。つまり、このアプリ一つで、バス・電車・レンタカーなど、ほぼすべての交通手段を比較しつつ、決済できるというものなんです。現在Myrouteのサービス地域は九州を中心に拡大していて、福岡市では西鉄・昭和バス・JRの三社がお得な乗車券などを発売しています。
 そう、このお得な乗車券こそが「天神片道300円」の正体。西鉄バスは現在、「福岡市内6時間・24時間フリー乗車券」を常時発売していて、6時間券のお値段はなんと600円。6時間以内の用事であれば、片道300円で利用できるんです(往復なら660円もお得)!その他にも、昭和バス九州大学線で利用できる12時間フリー乗車券も発売中。こちらは500円で、九大ー学研都市駅を往復するだけで元が取れます。ただ、9月末までの期間限定なのでご注意を。
 入れるだけでお得なチケットしかないmy route、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。そしてMaaSの更なる情報が気になる方は、国土交通省の特設ページをチェックしてみてください!

4.SNS展開

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