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【medienlien特集記事】「話し方」探求〜どうしてもうまく話したい!〜

皆さんこんにちは!medien-lienの めい です!

さて、6月に入り2023年も半ばに差しかかってきました。
『ケロケロ見聞録』もすでに8月放送の準備がスタートし、
私がパーソナリティとして出演し始めてから早くも一年が経とうとしています。

この一年間、『ケロケロ見聞録』では生き物、趣味、見た目、Z世代など、実に多様なテーマについて話してきました。

そして、私がこの『ケロケロ見聞録』というラジオで話すことに挑戦してみた感想としては、
話すのって難しい…!」(笑)ということ。

最初こそあまり深く考えずに取り組んでいましたが、
慣れてきてからは、「どう話せばいいのだろう、もっと上手く面白く話さなければ…!」と悩んでばかりです(泣)。

というわけで今回の記事では、「話すこと」について様々な角度から探っていきたいと思います。

皆さんの日々の生活での「話すこと」に役立つ内容もあるかもしれませんので、
ぜひ最後までお付き合いください!

お笑い芸人の「瞬発力と間」

突然ですが私には最近ハマっているものがあります。
それは、お笑い芸人さんのYouTubeです。

編集者が一番好きなお笑い芸人、ジャルジャルのネタ動画です。

芸人さんの面白い動画を学校や公共交通機関で観て、
フフッと笑いが漏れては恥ずかしい思いをする毎日です。

さて、そうした動画に楽しませてもらうたびに思うのですが、
どうして芸人さんからはあんなに面白い話が次々に飛び出すのでしょうか?

よく言われることではありますが、
芸人さんの話が面白いポイントは「瞬発力と間」にあると思います。

相手の話を聴いて、すぐに次の適切なワードや話をチョイスする瞬発力と、
それをベストな間で発する技術
この二つを兼ね備えているからこそ、話が面白くなるのです。

「今だ!」というベストなタイミングでベストな言葉を言うというのはなかなか難しいものですが…
お笑い芸人さんを参考にぜひチャレンジしてみたいと思います!

「話す人」に学ぶ「話し方の技術」

私は最近、キム・ハナさんの「話すことを 話す きちんと声を上げるために」というエッセイを読みました。

このエッセイでは、
幼少期は内向的で話すことの苦手だったキム・ハナさんがポッドキャストで話すようになるまでの過程や、
「話す人」として得た「話し方の技術」などが書かれています。

今回は特に「話し方の技術」としてキム・ハナさんが挙げていたマインドマップを紹介します。

マインドマップは「考えの地図」とも訳せますが、作り方は簡単です。
まず一枚の紙を用意し、真ん中に話の中心となるキーワードを書きます。
そしてそのキーワードからいくつも枝を伸ばすように、
関連するキーワードを書いて繋げていきます。

こうすることで話したいこと同士のつながりが分かりやすくなり、
スマートに話を展開したり、適切なタイミングで適切な話題を出すことができます。

私も実際に6月放送の収録でマインドマップを書いてみたのですが、
自分の考えが整理された図は、話を自然に展開するのに非常に役立ちました。

また、話し始めたあとに「何を話したかったんだっけ?」となることを防ぐのにもマインドマップは有効だと思います。

そしてこの本では「話し方の技術」が他にも紹介されているので、
気になった方はぜひ読んでみてください!

「誰も傷つけずに」話したい

ラジオで話すことになってから頭を悩ませていることがあります。
それは、人を傷つけない言葉選びです。

ラジオでは不特定多数の人が聴くということを考えて慎重に言葉選びをしているつもりですが、
「これ言って大丈夫だったのかな?」と放送を聴いて後から反省することもあります。

そんな中、特にこれは気を付けたい!と思ったのが「マイクロアグレッション」です。

マイクロアグレッションとは差別行為のひとつで、
「裏に『隠された攻撃的なメッセージ』があるのですが、表面的には悪意がないように見える」(出口2023) 言葉を発することを指します。

例えば、見た目が「日本人っぽくない」と思った人に「何人ですか?」といきなり尋ねることもマイクロアグレッションのひとつです。

本来コミュニケーションをとるのに国籍などの個人情報を聞き出す必要はないにもかかわらず、
相手を外国人(=日本におけるマイノリティ)だと強調し、傷つけてしまう可能性があるのです。

このようにマイクロアグレッションは主にマジョリティからマイノリティに対してなされることが多く、
あからさまな差別ではなく悪意もないことが多いため、なかなか受け手を傷つけていることに気づかないという特徴をもちます。

では、どうすればマイクロアグレッションを未然に防げるのでしょうか?
マイクロアグレッションを受けた人に取材した記事によると、
もしこれを聞いて傷ついたら申し訳ないけど」といった前置きがあるといいそうです。

確かに、相手を気遣うひとことを添えるだけでも受け取り方は変わりますよね。

もちろん、「今この一言は必要かな?」と言葉を発する前に考えたり、
日頃からニュースやドキュメンタリーを観て世の中の様々な立場の人について見識を深めたりすることでも、「傷つけない」言葉選びに一歩近づくことができると思います!

さて、ここまで「話すこと」について考えてきましたが、いかがだったでしょうか?

この記事が皆さんの「話し方」に少しでもよい影響を与えられたらいいなと思います。

そして、パーソナリティはこんなこと考えながら話してるんだな〜と思いながら『ケロケロ見聞録』の本編やポッドキャストも聴いていただけると嬉しいです!

ここまでのお相手はmedien-lienより、めいでした!

参考
キム・ハナ著 清水千佐子訳「話すことを 話す きちんと声をあげるために」(CCCメディアハウス,2022)

出口真紀子,2023「マイクロアグレッションを考える」NHK解説委員室
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/481208.html

加藤麗,2020「マイクロアグレッション 日常に潜む人種差別の”芽”」NHKみんなでプラス
https://www.nhk.or.jp/minplus/0018/topic008.html


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