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展示会 2024-#12 HealthTECH Japan/JHVS、メディカルジャパン

パシフィコ横浜で開催のHealthTECH Japan / JHVS(Japan Healthcare Venture Summit)と幕張メッセで開催のメディカルジャパン(病院EXPO、健康サポートEXPO、介護福祉EXPO等)、去年も被りましたが今年も被りました。車だと首都高湾岸線→東関道、電車だと横須賀線→総武快速線があるので割と移動はスムーズです。

去年の印象でメディカルジャパン(と隣の農業Week)のほうが面白かったので、勤務関連ブースがあったものの早々に幕張に移動。

JHX by Next Biodesign (東京大学バイオデザイン)

ではいくつか見たブースを。

HealthTECH Japan/JHVS

ざっと全体を一廻りしてBioJapanの大学ブースも寄って(後輩の髙山先生@芝浦工大に会えました)、幕張に移動です。

zenius

医療・ヘルスケア領域に特化したデバイス開発・デザインに取り組むzenius社。コンセプト・クリエーションから設計・パイロット試作、製造(サプライヤー連携)までを担当。英国など海外での開発経験もあるそうで、「世界基準の医療デバイスをデザインする」ことを掲げられています。
エンジニアは7〜8人程度所属されておられるそう。PhDホルダーのサイエンティストはいらっしゃらないようですが、小規模ですがTripleringみたいな感じでしょうか。

東京エレクトロンデバイス

こちらも医療機器の設計・製造受託、ODM事業を行っている東京エレクトロンデバイス。画像診断機器や臨床検査装置の電気系(FPGA、インタフェース、画像処理)設計などに強みと実績をお持ちのようです。

スリープテック2社 S’UIMIN・スリープウェル

個人的注目分野の中の一つ、スリープテックでは筑波大学発スタートアップでパッチ型電極による脳波・血中酸素計測×AIで睡眠評価を行うS’UIMIN社と、認証医療機器である小型高精度睡眠脳波計「スリープスコープ」を用いた脳波分析を行う老舗のスリープウェル社。

asai

経血から健康チェックを行うreanne kitを開発中のasai社。プレモのMedtech Angels Season 3参加のフェムテックスタートアップです。


メディカルジャパン

続いて幕張のメディカルジャパン。どちらかといえばクリニック・薬局向けの展示会ですが同期開催の農業Weekも見たいので(私は兼業農家)こちらも毎年行ってます。

こちらもいくつかの企業を紹介。事業化されているものが殆どですが規模もあってHealthTECH Japanよりむしろこちらの方がメドテック多いです。

プラスメディ

先日QOL向上スマホアプリ「FAROme」関連のプレスリリースを見たのでお話を聞いてきました。

自分のライフログ・日常のバイタルなどのデータを記録し医師と共有して体調・症状を一元管理するアプリです。AIで疾患・リスク予測するとかそういう難しいことはなしに、主治医が設定した閾値を越えたらアラートを発生させる仕組み。まずはこういうところからアプリ・データ入力/管理を身近にしていくところからPHRの民主化は進むような気がします。

PGV

パシフィコだけでなくこちらでも独自のパッチ式脳波計(クラス2認証品)を用いた睡眠AI評価に加え、認知症リスク判定や汎用脳波解析AIを提供するブレインテックのPGV社。大阪大学発スタートアップです。

創業者の関谷毅先生(大阪大学 栄誉教授)は「超薄・柔軟な有機エレクトロニクス」がご専門。エレクトロニクス脳波計のキーテクノロジーを開発されています。

ブースではシーズプッシュ型医療機器開発やディープテックでの「テック」マネジメントの重要性、エンジニア人材不足などのお話もしてきました。個人的にはニーズドリブンに走りすぎてエンジニアリングが希薄になる問題などを最近考えています。

ACCELStars

スリープテック多いですね。こちらはウェアラブル活動量計型(スマートウオッチ型)の睡眠計測では有名なACCELStars。

xCura

診療中の痛みや不安を軽減するVR、セラピアVRを開発しています。

デビス 株式会社

乳がん早期発見用ウェアラブルデバイスmammobra。
測定しているのは温度と湿度らしく本当に早期発見のエビデンスがあるのかちょっと疑問ですが、興味深い挑戦。


海外ブースも興味深い

今回事前に台湾メディカルパビリオンの出展ニュースなどもありましたが、コロナ明けから海外出展の勢いは年を経るごとに大きくなっている気がします。

大体OEM・製造受託での製造業出展が多いですが、今回はなかなかのハイテク系も。

JEIOS INC.(韓):デジタル認知スクリーニングテスト

認知機能チェックアプリで出展していたJEIOS。元々は歩行解析をコアとしてパーキンソン病やサルコペニアの診断・臨床意思決定支援などのソリューションを展開している企業のようです。

SZM Inc (韓):便健康チェック温水便座

「写真映像で使用者の大便映像および排便パターンを分析し、腸の健康情報と管理方案を提供する人工知能ヘルスケアビデ」だそうです。緑・黄色・赤の信号機色でチェック結果を提示。

QT Medical (台湾):ポータブル12誘導心電計

TFDA認証取得のポータブル12誘導心電計。もはや12誘導すらウェアラブルに。

Shenzhen MileBot Robotics Co., Ltd.(中国):歩行リハビリロボット

中国版HAL?
中国製もデザインが洗練されてきました。

Shandong Digihuman Technology Co.,Inc(中国):デジタルヒューマン

デジタルヒューマンといえば中国。
(なぜ?それはデータの作り方に課題があって日本では難しいのです。)

https://www.digihuman.net/

データだけでなく製品としてのテーブルディスプレイもかっこいいです。

https://www.digihuman.net/product/hd-digihuman-virtual-anatomy-table/

おまけ:農業Week

兼業農家なのでこちらも毎年。

例年に比べ、こちらも海外勢が増加。その分国内のハイテクが少なくなったような…
特にドローンは激減。中国の1社とあと何処かあったかな、位の印象です。

いつもはロボットやハンマーナイフ、刈払機などを見てますが、今回は日本マタイの防草シート強力補修テープとアグリノートだけチェック。

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