メディックメディア謹製オリジナルビール『病気がみエール』出来! 第2話(全2話) 薬もみエール!?
前回は、メディックメディアオリジナルビール『病気がみエール』企画が立ち上がった経緯と、ラベルデザインについて紹介しました。
今回は、続編の『薬がみエール』を造った話をします。
編集部日記で突然の告白
『病気がみえる』公式Instagramアカウントでは、編集者やMIGが持ち回りで「編集部日記」を投稿しています。
2023年6月のある日、『薬がみえる(※)』担当編集が唐突にこんな投稿をしました。
「『薬がみエール』がのみたい」
と。
それならば造っちゃいましょう!!!
というわけで、『薬がみえる vol.2・3(第2版)』校了直後の8月、またしても木内酒造様の「手造りビール工房」に編集部有志でお邪魔して、ビールを造ってきました。
vol.2・3同時改訂なので、当然ビールも二種類造りました。
レシピを決めよう
ビールのオリジナリティを左右する、ビールスタイルと副材料。
「手造りビール工房」では、工房で用意してもらえる副材料(コリアンダーシード、オレンジピールなど)のほか、好きなスパイスやハーブの持ち込みも可能です。
事前に工房と相談し、このようなレシピにしました。
『薬がみエール vol.2』はホワイトエールをベースにして、相性のよいレモングラスやサンショウを入れて爽やかなテイストに。そこに「美肌になったらいいなあ〜」の願いを込めて、ヨクイニンとローズヒップとハイビスカスを追加しました。なお、「ヨクイニンは風味に影響しなそうです」とのことでした…。
『薬がみエール vol.3』はアンバーエールをベースにして、甘い風味のシナモンや生姜を入れてクリスマススタウトっぽく。アンジェリカルートやクローブで苦味も足しました。
ビール造りスタート!
ビール造りは材料の計量からスタートします。自分たちで選んだビールスタイル・色・苦味を工房の方に伝えると、モルト(麦芽)の配合を算出していただけます。これを元に自分たちでモルトを量り、ミルで粉砕します。
お湯の入った樽に粉砕したモルトを入れると、工房全体にふんわりと香ばしい香りが広がります。もう美味しそう。
麦汁を撹拌しながら、樽の温度を糖化が進む63℃付近まで徐々に上げていきます。
ちなみにこの日の最高気温は32℃。工房内はクーラーが効いているとはいえ、煮えたぎる樽を複数人で囲んで作業するのはなかなかハードでした。水分補給、大事。
糖化が完了したら、樽の温度を更に上げて酵素の働きを抑え、糖化をストップします。麦汁を濾過し、煮沸しながらホップと副材料を入れます。
最後に、麦汁を急冷してタンクに移して、我々の作業は終了です。概ね半日の作業でした。醸造〜瓶詰めの工程は工房の方にお任せします。
ラベルで材料がみえる
すっかり楽しんで東京に帰ってきた『薬がみえる』編集チームですが、仕込みから1週間以内にラベルデザインを制作するというミッションが残っていたのでした。
『薬がみえる』のカバーデザインを踏襲して、モルトとホップ、副材料のハーブとスパイスをイラストにして入れることにしました。
「薬がみエール」のレシピは、実は『薬がみえる vol.2・3』の収載内容をちょっとだけ意識して、生薬として漢方薬にも使われるハーブやスパイスを元に組み立てています。
ビール到着! さて、お味は…?
仕込みから約1ヵ月(※)、メディックメディアに90本のオリジナルビールが届きました。
※希望するアルコール度数が高いほど日数がかかるそうです。今回はアンバーエールを6%で造り、5週間弱で納品していただきました。
ラベル貼りと同時に試飲会を行いました。編集チームの感想は…
vol.2(左:ホワイトエール)
おいしい!!!
すっきり爽やかで万人受けしそう。
フルーティーな感じでとてもおいしかった。
山椒がいい味を出している。
vol.3(右:アンバーエール)
案外味がまとまっていておいしい。
スパイシーで甘苦い。『beer note』よりはスパイス感少なめで飲みやすい。
リコリスの甘さが残ることを心配していたが、想定していたほどは感じなかった。
甘いアンバーエールは世の中にあるが、トウキを入れたことで独自性が出たのでは。
シナモンの甘い香りがするお菓子のようなビールという印象。
これにて無事『薬がみエール』出来となりました。
今回も『病気がみエール』同様、『薬がみえる』チームの編集者・MIGと、お世話になったアルバイトの皆さんにお礼の気持ちを込めて頒布しました。
手造りビール工房の皆様、この度もお世話になりました!
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