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プリンセス駅伝で大腿骨骨折の事象から思うこと

10月23日に開催されていたプリンセス駅伝で、左大腿(だいたい)骨骨折をした選手がいたそう。私自身、直接見ていなかったのだが、テレビ中継を見ていた妻が教えてくれた。レース中に左太ももに異変が起きたみたいで、その転倒の仕方を見ていて非常に気になったようだ。

転倒した時に大腿骨を骨折したのか、転倒する直前からそのような症状が起こっていたのか、詳細はわからない。しかし、大腿骨を骨折したことに対し、私には引っかかる部分があった。大腿骨は本来、体重がかかる部位であり、その分、手足の他の部位に比べて頑丈であるはずだから、成人女性にとって大腿部の骨折はなかなか起こりにくいのではないか。そう捉えた私の中で、いくつかのポイントが浮かんできた。

それらをここでまとめて書いてみようと思う。
まずは、ここまでの重傷に至る前に、おそらく何かしらのサインがレース前からも身体に現れていたのではないだろうか。走行中の転倒前に、すでに大腿骨の骨折が起こっていたとすれば、骨がそこまでもろくなっていたことが考えられるから、長期間にわたるストレスがかかっていたことなどが予想できる。

身体の声を聴き自分と対話をする

私は、以下のように普段から伝えている。身体に現れる違和感や重さ、痛みなどの症状は、身体が伝えてくれるメッセージであると。自分の中で何か修正や気づきが必要なときに、身体はメッセージを発してくれている。たとえば、自分にとってふさわしくないネガティブな考え方や、行動をとっていると、身体に違和感や重さ、痛みなどが現れてきて、その症状(サイン)を見逃していればいるほど、それは少しずつ大きくなっていくのだ。
だからこそ、もっと軽めのサインが体内で現れているうちに、何か修正ポイントに気づくか、行動を変えられれば良かったのかもしれないと思ってしまう。しかし現実的に、とくに団体競技などでは、チームメートやコーチなどに、身体に現れている症状を正直に伝えられないことのほうが多いかもしれない。それでも、本当に大切なのは身体を通して自分自身と対話をしていくこと、身体の声を聴いていくことである。なぜなら、自分の内側にこそ、自分にとってふさわしい答えがあるからである。

今回のことが、選手生命に大きな影響を与えないことを祈るばかりである。そして、この事象を通しても関連する方々が、少しでも今後の糧にしていければ良いのかもしれない。もちろん私自身にとっても、心を動かす大きな出来事であった。

女性アスリートを見ていて思うこと

月経期間中の調整について

最近、女子バレーの世界大会をテレビ中継で見ていて感じたことだが、女性アスリートは、男性以上に体調を万全にすることが難しいのではないだろうか。私は、仕事上、女性に対して身体のメンテナンスやカウンセリングを数多くこなしてきたこと、また妻の様子を間近で見てきたからこそ、このようにも思うのだが、とくに月経の期間中はどのように調整をしているのだろうかと、考えることがよくある。もちろん個人差もあるかと思われるが・・・・・・。

また、生理の期間中は、人によっては、自分の普段の能力を出しきれない方も多くいるのではないかと思う。ネットで調べたところによると、生理期間中の症状は、腹痛や腰痛などいわゆる月経痛とよばれるもの、またそのほかに、頭痛、吐き気、胃痛、だるさ、などがあり、これらの体調不良の原因は、子宮内膜からプロスタグランディンという体内物質が分泌されるから、とのこと。

感情の排出についての理解

このことにプラスして、私自身が捉えている見解をもう一つ加えるなら、生理期間中に現れる各症状には、ご本人それぞれの心身の調節や解毒作用も含まれている可能性が大いにある。これは、すべての人の共通していることではないかもしれないが、少なからず多くの人に起こっていることであろう。
ここでの「心身の調節、解毒作用」とは、それまでの内側にためてきた、ネガティブな感情などを体内から排出することを意味している。これは、人の内側でごく自然に起こることであって、もちろん生理の期間中だけでなく、病気になったり各症状が引き起こされたりして、内側にためてきた感情などは体内から外へ解毒されると、私は理解している。

身体を動かしにくくなる要因

そして、このネガティブな意識(思考や感情など)というのは、少しやっかいなものであり、比重が重いエネルギーのようなものである。たとえば、怖さや不安、怒り、自己否定感などであるが、これらが体内にある状態では、簡単に言えば、身体が動きにくくなってしまう。そして、内側に潜んでいたものが体外へ排出されていくときは、そのネガティブなエネルギーの様相を、重さやだるさ、痛みなどとして体感することも多い。人によっては、病気のさまざまな症状として体感することもあるだろう。

話を戻すが、女性の場合は、上記のようなことが、生理の期間中に一種の解毒作用として重なって現れてくることが考えられる。そのため、女性は、本番に備えて体調を万全にすることが、難しい場合があるかもしれない。また、このようなことからすると、生理期間中の本番や練習課題に関して、状況によっては本人と周りの人が、心身の状態を考慮する必要があるかもしれないと感じる。
たとえば、身体は大きな悲鳴をあげているのに、苦渋の決断をして自分に無理を課してしまうことが日常的に続いていけば、心身の問題はより大きなものになる可能性もあるからだ。
(また、体内にためてきたネガティブな意識の解毒作用は、生理期間中だけでなく、妊娠、産前産後、更年期など、人それぞれ異なったタイミングで現れていると私は捉えている)

男性が女性チームのコーチをしている場合、上記の内容を理解することは、なかなか難しいことなのかもしれない。しかし最近は、今回のプリンセス駅伝で起こった、簡単には見逃せないような事象がメディアでも大きく取り上げられようになっている。このようなことからも、今まで表に現れなかった女性に関わる事柄は、今後ますます、社会を通して良い方向に向かうだろうと、私自身、日々実感している。

ケガや痛みは方向変換のためのサイン

基本的に、各種の症状が現れたとき、または、ケガをしたとき、不振になったときは、誰にとっても自分自身を見直すタイミングであると、私は伝えている。大切なのは、なるべく早くそのサインを認識することである。なぜなら、そのサインにこそ、方向変換をするための、もしくは問題解決への答えとなる、メッセージが隠されているからである。
しかし逆に、痛みを抱えたまま頑張り続けていると、身体が強制的にストップをかけることがある。人によっては、病気になったり、怪我をしたり、または、大きな問題や事故が引き起こされたりする体験をしてきた方も多くいるかと思う。冒頭の事柄が、このことに当てはまるかどうかはわからないが、大切なのは、起きたことから何を学んでいくか、ということだと私は思う。

大きな問題であれば、それを直視することはなかなかできるものではない。また、場合によっては解決するまでに長い時間を必要とすることも多い。最後に、私の著書の内容を参考程度に紹介をさせていただく。今日の内容と合わせてご覧いただけたらと思う。

身体はたいへん有能な精密機械
これまでにも案内をしてきましたが、身体に違和感が現れたら、それを察知することが大切です。それは痛みが現れても同じです。また、思うことや考えることなど、意識で作り出すものは、目には見えにくいですがエネルギーとなり体内を流れます。下の図を参考にしてみてください。たとえば、自分自身にとってふさわしい捉え方をしているときは、体内のエネルギーの流れはスムーズであり、心地よい感覚です。


しかし、人にほめられてもそれをすぐさま否定してしまうような場合は、本来の自分にとってふさわしくない意識の使い方をしているため、逆回転しているようなエネルギーの流れが体内に引き起こされます。痛みや違和感を体感するのは、このような形で意識を使うことにより、発生するエネルギーの様相(姿・状態)を体感しているからです。このようなときは、何かしらの軽い症状(痛みや違和感、重さ)を身体のどこかで体感しているかもしれません。「ビリッ」と走るような痛みや急に体感する重さなど、体内で起こる各種の反応を察知したときは、その部位に意識を向けてみてください。

身体の症状から答えをひも解く「ハート」のメソッド より抜粋


意識が与える身体への影響についてなど特集記事を配信。


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