大切なのは妻の言葉と身体の諸反応に耳を傾けること
長友選手のこと
今朝食事のときに、妻が昨夜テレビで見た内容について興味深い話をしてくれた。それは、昨年サッカーワールドカップにも出場した長友選手を特集した番組で、妻の話しを聴けば聴くほど、私の心の中で歓声がわき起こった。普段は妻の話を話半分に聞いてしまうこともあるのだが…(苦笑)
長友選手の奥様は、天然というか、直感型の方らしい。そのため、自分が直感で感じたことは、そのまま、長友選手に伝えていたようだ。たとえば、肩を手でもんであげたときに、感覚で捉えたことはその場で言葉にして本人に話していたなど。
そして、その言葉を聞いた彼は、自分の意識の変換に役立てていたようだ。
彼のように一流選手であればあるほど、自分の意識(マインド)の状態が身体の動きに影響を与えることを、おそらく理解しているのではないかと思う。
たとえば、心の中で、「自分はダメだなあ」と思えば思うほど、下の図のようにネガティブな意識が身体を取り巻いてしまう。
だからこそ、自分のマインドを意識的に調整する手法も大切になる。
私は、直接昨日の番組を見ていたわけではないから、詳細はわからないが、長友選手も普段から自分のマインドを意識的に良い状態に保つようにしているらしい。
身体が教えてくれることに耳を傾けることの大切さ
長友選手の奥様が彼の肩をもみ、感じたことを伝えてあげたこと。そして彼が、自分の意識の修正にそれを役立ててこと。
これは、実際に身体と意識の関連性からすると非常に理にかなっていると言える。
私自身、かなりの時間をかけて、意識と身体の関連性を理論的にも捉えてきた。
大切なのは身体の声に耳を傾けることである。ちょっとした違和感や重さでも、意識の変換に役立てることができる。
たとえば、ネガティブな意識のまま活動を続けていれば、普段の意識の状態は、その方向にどんどん向かってしまうことが多い。
長友選手は、自分はこの年齢だからもう日本代表は無理かな、と思うことがあったらしいのだが、その意識を持ち続けていたら、日常の活動はその意識設定のもとに進んでいくことになりやすい。
しかし、本来の自分がその方向性を望んでいないとしたら、どうなるのか。ここからが非常に大切なこと。ポイントを簡単に書いてこう。
日常に現れるちょっとしたサインを捉えていく
一つは、ある事柄への捉え方が自分にとってふさわしくないとしたら、それを身体が教えてくれるということ。それは、身体を通して感じる重さや違和感、痛みなどであり、その症状が自分にとって、もっとふさわしい捉え方があることを教えてくれているのだ。
そしてもう一つは、方向変換(意識の使い方や行動の仕方を変えるなど)への案内が日常の中で現れてくるということ。
身近な人が言ってくれる言葉、または、くり返し日常で起きる現象や目にすることが、自分を修正していくことの大切さを教えてくれていることが多くあるのだ。
前述のように、機転を利かせて長友選手の奥様は、彼の肩をもみ、そして感じたことをそのまま彼に伝えたのだが、この何気なく日常でやっていたことこそが、私の観点からすれば、彼の成功を支える一つの要因になったかもしれないと思える。
日本代表は無理かもしれないと思うと、そのように日常は進んでしまうものだが、意識を切り替えられたからこそ、本来の自分が望む日常を手に入れられたのだろう。
ちなみに身体を通して届くメッセージ(感覚を通して捉えたこと)などを、自分の内側で受け入れていく(実際に行動に移すことなどを含む)と、身体に現れていた諸症状は、快方に向かうことが多くある。軽い症状であれば、短期間のうちに(瞬時の場合もある)症状が軽くなる、または消失することさえある。
今日のポイント
今日のポイントは以下の二つ。
・身体に現れるちょっとした症状に意識を向けていくことが大切である。
・日常に現れるサインを捉え自分の意識を修正していくことで、ふさわしい方向へ進むことができる。
そしてもう一つ付け加えるなら、一番身近にいる人の言葉を自分の日常に活かしていくことで、自分本来の活動(活躍)につなげられる、ということ。
今日はこのこともお伝えしたくて、長友選手のことを一つの例として私の解釈を通し紹介させていただいた。
意識が与える身体への影響についてなど特集記事を配信。
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