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熱中症予防について

前回、前々回と僕自身のカメラマン遍歴をつらつら綴りましたが、今回はこの時期心配な熱中症について予防方法とともにお伝えしようと思います。

なぜ急に熱中症について記載しようかと思い立ったかお伝えすると、僕は本業は大学病院の救急外来に務める看護師です。

職場で搬送されてくる患者さんに熱中症が増えて来ているので、外で活動しがちな我々出張カメラマン・ゲストさんに熱中症になってもらいたくないなぁって考えたので、今回は熱中症予防についてお伝えします。

熱中症ってどういう状態?

この時期よく耳にする『熱中症』ですが、実際に人体の中ではどのようなことが起こっているかご存知ですか?

恒温動物である我々ヒトは、寒い時には身体の筋肉を震わせて熱を発生させ、体温を上げようとします。
逆に、暑い時には汗をかいて体表面に出た汗が気化(蒸発)する際に体温を一緒に吸い上げて放散します。

ですが、汗をたくさんかくことで体内の水分が不足している場合には、汗をかくことができずに熱が体内に溜まります。

熱が溜まりすぎることで人体は普段の機能を正常に保つことができなくなってしまいます。
※42℃以上の体温が長時間続くことで身体を形成するタンパク質が変性してしまい、不可逆的な変化をもたらします。(亡くなることもあり得ます)

42℃とまでいかなくても、熱によって脳がダメージを負うことや高体温によって呼吸状態や循環動態が異常をきたし、脳がダメージを負うことで意識がなくなったりします。

つまり、熱中症とは身体の熱を放散できずに、高体温になる病態を言います。

予防法は?

熱中症の予防方法は、ニュースなどでも言われている通り、水分摂取が重要です。

しかし、ここで間違えないでいただきたいことが、水分=真水ではないということです。

汗が口に入るとしょっぱく感じると思いますが、汗の成分の中には、塩分などのミネラルと呼ばれる成分が含まれています。

先に述べたように、熱を下げたい時には汗をかいて熱放散を行いますが、汗をかくことで水分と共にミネラルも喪失しますので、水分と一緒にミネラルを摂取することが重要になります。

バランスよく水分とミネラルが入っている飲料水は、OS1(経口補水液)やスポーツドリンクです。
特にOS1は、脱水(体に水分が不足している状態)の時には美味しく感じますが、水分が足りている時にはとても不味く感じます。
それだけ水分とミネラルが効率よく吸収できるように製造されているので、非常におススメです。
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また、気温が高すぎる場合にも熱放散が行われないことがあるため、適度に木陰や気温管理がされているところで休憩をすることも必要です。

脱水の目安は?

脱水を予防することが熱中症予防につながると記載して来ましたが、何を目安に水分摂取を行うべきでしょうか?

それは『喉が渇いたなぁ』と感じた時には実は人間の体の中では水分が不足している状態です(医療用語で口渇感と言います)。

なので、口渇感が生じる前から小まめに水分摂取を行うことが熱中症予防に繋がります。

また、近年ではミネラル補給の重要性から、『塩飴』というミネラルを補給するための飴も発売されているため、適宜摂取することをおすすめします。
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それでも熱中症かな?と思ったら

熱中症は体内に熱が溜まり過ぎてしまっている状態のため、体内の熱を下げることが大切です.

効率よく熱を下げるためには、汗の代わりに水道水を体にかけて手持ちの扇風機やうちわなどを使って風を送ることで、体表面の水分を気化させて熱を放散させることができます.
※ベストは霧吹きで体表面に水分をかけるとより効率的です

また、意識がある場合には冷たい水分を飲ませて体内から冷やしつつ、水分とミネラルを補給しましょう。

最後に大切なこと

ニュースなどでも言われていますが、熱中症は死に至ります。
軽く考えずに、休息と活動のバランスを考えること、水分とミネラルの補給をしっかり行いましょう。

各病院では受診相談ということをしていますので、熱中症かも?と感じたら医療機関に電話で相談してください!

カメラマンがこれらの知識を持って撮影に行くことで、撮影スケジュールやホスピタリティ・持ち物も変わってくると思います.

みんなでこの暑い夏を乗り越えましょう!

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