本当にあった怖い話22
母と弟が体験した話
本当にあった怖い話21で
私が〇〇ダムで体験した話を書きましたが
実は別の日に
母と弟もある体験をしたそうなんです…。
… … … … … …
あれは…弟がまだ高校生の時
〇〇ダムの上流には
大きいバスが釣れると
知り合いの方から聞いたらしく
夕方15時過ぎから母が車で弟と
〇〇ダムまで釣りに
行ったそうなんです。
この〇〇ダムの上流に行くまでの道のりには
２つの小さいトンネルを抜ける必要があります。
母と弟曰く 1個目のトンネルを抜けた時は
何も感じなかったそうなのですが…
２つ目のトンネルを抜けようとした時
出口付近の路肩に一台の車が
停車していたように見えたのに…
いざ母と弟がトンネルから出ようとした時には
その…路肩に止まっていたはずの車が
神隠しにでも遭ったように
消えてしまったそうです…。
母と弟は
「なんか気持ち悪いな…なんであった筈の車が…」
そう話していたのですが
気にしないようにして上流まで向かい
途中で車を止めて
ダムの上流に繋がる草むらを通り
目的地まで向かいました…。
〇〇ダムの上流に着くと
やはり聞いていたとおり
大きいバスがウヨウヨ泳いでいたそうです。
その頃には 弟もトンネルでの出来事を忘れて
釣りに没頭したようです。
少し足場が高い場所だったらしいのですが
弟はルアーを投げて 釣りを始めたそうです。
しばらくして
…
…
…
弟が「あっ！かかった！！」と言って
リールを回していましたが
弟が1人で抜きあげるには
かなり厳しかったようで
母が下に降りて手助けをし
無事にバスを掴み
51センチのバスをゲットしたそうです。
すると弟は51センチのバスが釣れたことで
テンションが上がり
僕まだ釣るわ！！と言って
もう一度岩場に上り釣りを始めて
母は降りた場所から弟の釣りを見ていたのですが
弟が岩場に登った次の瞬間！！
水辺の空気が変わりました…
複数人に見られているような感覚と
淀んだ空気…鳥肌が立っていて
母は「流石にこれは…やばいな」と思って
もう切り上げて帰ろうと言おうと
弟の顔を見たら…同じように何かを察したのか
急に青ざめた顔をして…
僕…もう釣り切り上げるわ！！
弟）もう帰ろ！やばい感じがしてきたよな？
そう言ってお互い一切後ろを振り返らず
車を止めてある場所まで
向かったそうです。
その間…母は弟の釣竿を持って歩いていた。
すると母は
あれ…？なんか…足音がする感じが…
気になって振り返ろうとした
次の瞬間！！弟がすぐ母に
弟）お母さん！いま絶対に後ろを振り返ったら
あかんよ！ 絶対に後ろは見たらあかん！
足音…僕ら2人だけじゃない！！
弟がすごい血相で母の顔を見て
絶対に振り返ったらあかん！！と
怒鳴ってきたので
母も自然と早歩きで車まで向かいました。
いざ車の止めてある場所に着いて
鍵を開けようとしました。
すると母は…「アレ⁈車の鍵がない⁈」と
焦ったそうです…。
鍵がしたに落ちたらしく
足音は近づいてくるし
母も弟もパニックになっていました！
弟）なんでなん⁉︎良く探して！
僕またあそこへ戻るのはイヤやで！！
焦っていた母がよく探してみたら
鍵はなぜか母の足元…つまり真下に
落ちていたのです！！
それでも鍵が見つかって安心して
車に乗り込み…エンジンをかけようとしたら…
なんと今度は…車のエンジンがかからないのです！
母）あれっ⁉︎なんで⁈エンジンかからん！
鍵を回すも…ずっと
キュキュキュキュッ！
キュキュキュキュキュキュッ！！
キュキュキュキュキュキュキュキュッ！！
…
…
…
何回やってもエンジンはかかりません！
弟）お母さん！早く！ヤバいって！
足音めっちゃ近づいて来とるって！！
母）わかっとるけど…エンジンかからん！
そんなやり取りを何回か繰り返して
やっとエンジンがかかった頃には
もう…外が暗くなっているのに気がつき
無我夢中でトンネルを抜け
2個目のトンネルも越えた時
今までしていた足音も息遣いも
聞こえなくなっていて
安心したそうです。
〇〇ダムから出て帰路に着く途中
もう言って大丈夫やな…
そう弟が言って話し始めたそうです。
実は…あの時な…
お母さんの後ろに「黒い人影」が
いっぱい着いて来とったんさ！
それで…このまま
お母さんが後ろ振り返ったら
向こう側の世界に引きずり込まれる！！
やばい！！って思って焦った…。
その話を聞いて母は
ゾッとしたそうです…。
もしあの時…本当に母が後ろを振り返っていたら
そう考えるとおそろしいです…。
その場所は
仕事の現場監督さんや社員の方も
原因不明の高熱や大怪我をする事故が
相次いでいた為
現在は埋め立てられ
舗装もされているので
上流のその場所はありません。
ですが…
〇〇ダムで亡くなった沢山の
地縛霊は…今も…
仲間が欲しくて…
探しているのかもしれませんね…。